2007年05月28日

松岡農水大臣の自殺

昼休みが終わって午後の農作業を始めてすぐ、
「松岡農水大臣、自殺か?」という第一報がラジオから流れた。
「え”っ!!」思わず声が出て、持っていた手鍬を落としてしまった。

大臣のことをよく知っているわけでもなく、
思い入れがあったわけでもないけれど、
最近のニュースで取り上げられていることで気になる存在ではあった。

政治家が自殺する度に思うことは
「死んで何の解決になるんだろう。」
「死ぬくらいなら、他にできることがいっぱいありそうなのに。」
死んで喜ぶ人なんて誰もいないし、
結局は誰かが何かを背負い込まなければならなくなるのに。
政治に関係すると自分を見失ってしまうものなのだろうか?

私は町議になって、政治に世界に足を踏み入れた。
もちろん、大臣と町議とは背負っているものが違うのも分かっている。
それでも同じ「公人」として今回の自殺は気にかかる。

私は自分に素直に生きたい。
利害に絡んで魂を売ることだけは絶対にしたくない。
そのための、ほんの少しの勇気だけは失いたくない。
それが持てなくなったときは辞めるときだと思う。

謹んで、松岡農水大臣のご冥福をお祈りいたします。

2007年05月25日

財務行政懇話会

本日、財務省北海道財務局主催の懇話会が月形町役場大会議室で行われ、参加してきた。この財務行政懇話会は、毎年道内のいくつかの自治体で実施されている。月形町ではH13年12月以来5年半ぶりの開催である。

開会、理事者の挨拶、北海道財務局の業務紹介(ビデオ)の後、北海道財務局総務部長による講演「我が国財政の現状と課題」となった。

講演の内容は
・国の一般会計歳出のうち、社会保障関係費と国債費と地方交付税交付金が
 三大経費で全体の3分の2をしめる。
・バブル崩壊後(1990年代)、税収は落ち込んでいるのに歳出総額はそれまでと
 同じように伸びていたので国の赤字(公債費)が拡大した。
 (H19年度の公債費残高は547.1兆円)
・その主な要因は景気浮揚のために減税と、急速な高齢化による社会保障費の増大が
 考えられる。
・日本の国民負担率(租税負担率+社会保障負担率)や消費税率を国際比較すると、
 低水準である。
・今後、国の財政を健全化するには、負担の大きい社会保障費(年金給付など)を
 削減するか、消費税などを諸外国並み(EUは20〜25%、韓国10%)に引き上げるか。

最後の質疑応答で、私は「急激な高齢化が進むのは以前から分かっていたことなのに、なぜ対策が取れなかったのだろうか。日本がこれ程の赤字体質になってしまった本当の原因はなにか?」と質問した。講師から「政治の力も大きかった。財政改革を進めようとした政治家が選挙で負けたり、国民が減税を望んだり。」という回答があった。


懇話会を終えて、私には不快な押しつけ感だけが残った。
・地方の財政も厳しいだろうけれど国の財政はもっと厳しい、
・国民の負担(年金給付の削減または消費税UP)が増えるのは致し方ない、
という私達国民から見れば一方的な見解。官僚の口から「政治の力」と言われても、何となくしっくりこないのも事実。財政の現状と課題についてはよく分かったので、ひとまず目的は達成できたけれど、それをどう打開するのか、その原因はなんだったのかという点でスッキリできなかった。

2007年05月22日

土曜講座(討論から)

「地方分権改革をさらに推し進めるビジョン」をテーマにした討論の中で、
いくつかの印象に残る言葉がありました。


・通達は命令ではない。自由な発想が大切。
・イメージの良いものばかりを追っていくと不信感がつのる。
・手間暇を掛けてしっかり構築したものこそ住民のためになっていく。
・これからは「議会関係者が望まない改革」をしなければならない、のではないか。
・議員が自らの活動をPRすべき。
・政治の原点は、困っている人をしっかり見て、聞くこと。
・不都合な一般のルールを変えることが政治。個別の問題を解決するのではない。


どれも議員活動をしていく上で示唆に富んだ言葉で、
土曜講座に参加した甲斐がありました。

土曜講座(西尾氏の講演から)

西尾 勝氏は「地方制度調査会」に市町村合併に関する「西尾私案」を提出した方です。

その西尾氏から第一次分権改革や西尾私案について詳しい解説がなされました。
今まで、市町村合併=財政問題として語られていたのに対し、分権(権限委譲)など細かな配慮のもとに進められていたことを知りました。

それから、いくら素晴らしい制度であっても、
その伝え方や受け手のとらえ方によって本質が伝わらないという事実、
立場によって見方も変わり、対応も変わるということ、
本質を見極める事は難しいということなども考えさせられました。


講演の中で私が最も興味を引かれたのは
「基礎自治体の自由度の拡大(質の向上)が、これからの分権で大切ではないか。地域特性に合わせた個性的な自治体になれる。ただ、自由度が拡大しても改革の成果は見えにくい。それは従来の慣習を変える事が大変だということと、変えない自由もあると言うことだ。」

私は議員です。自由度の拡大を活用して個性的な自治体になれるよう、積極的に変える努力をしていく責務があると感じました。

2007年05月20日

桜の植樹

昨日、月形町営円山スキー場の跡地で「桜を植える会@円山」が行われました。

これは、円山・里山づくり行動隊(代表 寺地正)の呼びかけで、北海道千本桜運動の一環として提供された桜の苗木30本を植樹するものです。円山・里山づくり行動隊では、今回の桜の植樹を皮切りに、自然体験や心の癒しができる里山を造っていく計画だそうです。

参加費(円山・里山づくり行動隊年会費1,000円+植樹代500円、以降毎年維持費として会費1,000円が必要)を支払うことで植樹した桜に名前を付けることができます。

私の参加している「つきがた まちづくりNPOふきのとう」と「地球を愛する会@月形」も、この企画の趣旨に賛同し、それぞれ桜を植えました。
私は今回植樹はできませんでしたが、これから先の管理作業(下草刈り、雪囲い等)に参加できればと考えています。そしていつか自分達の樹の下でお花見ができたら素敵ですね。それに里山が回復して、色々な木の実拾いや木漏れ日の中の散策できたら、年月を重ねた重厚な満足感でいっぱいになることでしょう。その最初に立ち会うことができて幸せです。


このように町民が自分達の環境改善のために汗を流す企画は、これからの「まちづくり」の良いモデルになると考えます。行政には、このような町民の自発的な企画と行動(新たな取り組み)を積極的にバックアップして欲しいです。
私が思うに、まちづくりとは常に新しいことへの取り組みだと考えます。その時に前例を踏襲して「できない」「やらない」理由を見つけるのではなく、どうすれば実現できるかを工夫する「考える行政・動く行政」になって欲しいです。
そして私は、議員としてそれを支えたいと考えています。

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