2007年12月15日

平成19年度 公開授業研究会(月形中)

昨日は午後から月形中で公開授業研究会(公開授業と研究協議)が開かれました。この研究会は町内の関係者(教職員、教育関係、一般人)を対象にしたもので、月形中の実践研究の1つに位置づけられています。

私は今回の一般質問で「教育の質の向上」を取り上げたこともあって、この研究会にはとても興味があました。この研究会には町内の先生方(小、高の管理職と、月中の教員)の他、教育委員会委員1名と同期議員1名の姿もあり、私も興味深く授業を拝見しました。
その後の研究協議は月中の先生方を中心に行われましたが、様々な観点で授業の進め方や到達点などを話し合い、より良い授業に向けて積極的に取り組む姿に、ちょっとした(嬉しい)驚きがありました。その中で、空知教育局指導主事の方の細やかな観察と指摘、問題解決のための手法の提案など、専門的で建設的な発言が印象的でした。
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さて実際の公開授業は、3年生の国語で、魯迅の「故郷」再開の場面から「登場人物2人の心情を読み取る」というものでした。幼い頃は親友として過ごしていた二人が、しばしの時を経て再開したときには主人と使用人という身分の違いが厚い壁となり、それぞれの心が揺れるという場面です。

先生が丁寧に登場人物の言葉から心を読み解くヒントを投げかけ、それに子供達が応えていく・・・先生が子どもと同じ立ち位置で授業に望んでいて、私にはとっても良い雰囲気に見えました。また授業の最初に先生が通読していたのですが、私はその言葉の響きとトーンで物語に引き込まれ、登場人物と同場面にいるような感覚になりました。

このお話は中国の歴史や身分制度など奥の深い作品ですが、この授業で私は単純に「この世の壁」を感じました。それは今の時代でも通じる「格差」「男女差」などです。
また強者(この物語では「わたし」こと魯迅)にとっては何気ない差が、弱者(幼なじみの「閏土」)にとってはとてつもなく大きく重い壁だという感覚は、わたしが社会に出てから感じる「男女の社会的地位の格差」や「セクハラ」に共通する感覚ではないかと、授業を受けながら考えていました。
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この研究授業も、先日の月高公開授業も、ともに学校現場を知る(知らせるための)機会ではありましたが、わたし自身の内面と向き合い、学ぶことの楽しさを再確認させてくれる時間でもありました。また、「学びの裏側」を知る機会でもあり、子供達がこのような積み重ねられた教育理論や情熱の上に、学ぶ場を与えられていることに驚きと感動を覚えました。先生方には感謝でいっぱいです。


なお、この実践研究の研究主題は『自らの学びを高める生徒の育成〜一人ひとりの学習意識を高め、確かな学びを習得させる指導の研究』で、校内研修(全7回を予定)や他校研修などで進めていくもので、1年を通じて幅広く、深く研修していくと言うことです。また今年から町内の教職員による3校(月中、月小、札比内小)交流なども行われるようになり、より一層充実してきているということです。

先生方、より一層の『教育の質の向上』に向けて、よろしくお願いいたします。

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