2008年02月14日

南空知国保運営協議会研修会

 南空知の5町(由仁、栗山、月形、南幌、長沼)の国民健康保険協議会委員の合同研修会が、2月12〜13日に洞爺湖町のホテルで開催されました。月形からは委員4名と事務局が参加し、総勢26名でした。
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kokuho2.jpg 研修会では、まず北海道国民健康保険団体連合会事務局長より「国民健康保険をめぐる諸情勢について」の講演がありました。
 国民健康保険を取り巻く状況(現状の把握、人口構成の変化、健診制度改革、後期高齢者医療制度の説明、今後の展開、他)や介護保険など、私達運営協議会に関係する全般について、膨大な資料とともに駆け足で説明していただきました。

 次に、北海道国民健康保険団体連合会空知支部の事務局次長より「医療制度改革をめぐって《この先どうなるの?》」と題し、特に後期高齢者医療制度導入で保険料がどのように変わるのかに焦点を当て、参加者をモデルに具体的な数字を使って説明していただきました。
 ポイントは国民健康保険制度が世帯負担に対し、後期高齢者医療制度は個人負担だということ。激変緩和措置(5年間)を行うため、多くの人が今までと同じくらいの負担で済むと言うこと。


kokouho3.jpg 2日目は室蘭市の「特別養護老人ホーム みたらの杜」を視察しました。
 こちらはH17年9月に開所された定員140名(居住124名、ショートステイ16名)の施設で、10名1ユニット×14で構成されるユニットケア方式(グループホームが14戸あるようなイメージ)を採用、ケアワーカーを固定してきめ細かいサービスを提供していました。
 間取りが広く、全てがゆったりとした作りの上、地域交流の場として美術館やギャラリーを併設するなど、かなり贅沢な印象を受けました。介護度により利用料は変わってきますが、割安感のある施設だと思います。
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 研修会を終え、改めて国民健康保険に関する制度の複雑さを感じました。

 人口構成の変化や、加入者の状況変化[国保制度開始当初の加入者は自営業者や第1次産業(農業・漁業)従事者がほとんどだったが、今は無職(学生、ニート、年金生活者等)が中心]は予測できたであろうに、根本的な手が打たれないままに制度改革を進めた結果が今の姿だと思います。
 後期高齢者医療制度はそこにメスを入れる(国保の規模を大きくするという意味で)画期的なものだと思いますが、メスが小さい分(統合されたのが75歳以上部分)、根本に届かない可能性があり残念です。激変緩和措置は重要ですし、弱者救済はもちろん必要ですが、大ナタを振るった上で(国保事業全てを統合した上で)様々な措置を講じなければ、制度が複雑になるだけで理解できる人がいなくなり、改革が遠のくような気がしてなりません。

 H20年度の保険料の納付書が届きましたら、よくご覧になってください。

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