2009年10月14日

第57回北海道女性議員協議会(研修会・AWN)

2日目の研修会の詳細です。

研修会の講師は「Active Women's Network(AWN:通称 あうん)」の皆さん。道内各地より5名の会員(様似町高村議員もそのうちの1人)の方が集まってくださいました。
研修ではロールプレイングの手法(現実の場面を想定し、シナリオに沿って複数の人がそれぞれの役を演じる。疑似体験を通じて考えを深める学習法)を用い、参加者全員で問題点、疑問点、解決策等を考えました。

今回用意されたシナリオは2つ。
『男女共同参画条例をつくろう!』
『梅さんが成年後見を受けるまで』

約2時間半の研修時間で2つのテーマをこなすため、ロールプレイングの部分は「手法の紹介」と「問題提起」だけしかできませんでした。が、目の前で参加者(議員や来賓、AWNの会員)が演技をするので理解しやすく、またシナリオ(AWNによるオリジナル)も良くできていて、深く考えることができました。また、それぞれのテーマごとに「制度の概要と現状」の報告もあり、地元に帰ってからの議員活動に応用できる「気づき」がありました。

以下、「男女共同参画」について詳しく記します。

なお「成年後見」についてはシナリオを購入したのでいつでも実践できます。また「農家の家族協定」に関するシナリオも購入し手元にあります。興味のある方は声をかけてください。(「男女共同参画条例をを作ろう!」は今回が初公開なのでシナリオは発売されていませんでした。残念!)
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

『男女共同参画条例を作ろう!』

【シナリオ】
道内各地で暮らす、学生時代の同級生4人。久々に顔を合わせての会話

【配役】
条子・・市民活動を続けている。
    自分の町にも男女共同参画条例を作りたいと運動。
例子・・市議会議員2期目
    最近、自分たちの市の特色を出した男女共同参画条例を制定した。
推子・・町議会議員1期目 (※ 私が演じました)
    10年前、男女共同参画社会基本法制定と共に条例ができた町に住む。
    仏つくって魂入れずの条例。実体が伴っていないことが問題。
進子・・夫は町議会議長。夫を陰で支える主婦。
    同級生の話を聞いているうちに男女共同参画にめざめる。

【北海道における男女共同参画条例・計画の推進状況】
 ◆男女共同参画基本計画を策定している道内の市町村は18.0%(全国は57.1%)
 ◆男女共同参画条例を策定している道内の市町村は7.2%(全国は21.9%)
 ◆最も進んでいる自治体(札幌市、旭川市、恵庭市、函館市、苫小牧市)
   ・男女共同参画条例策定 ・男女共同参画計画策定 ・苦情処理窓口あり 
   ・拠点センターあり ・庁内連絡会議設置 ・諮問機関設置
 ◆最も進んでいる町村(士幌町)・・・苦情処理窓口以外は設置・策定済み
 ◆道内180市町村(H20.4現在)中、52自治体が何らかの施策を実施
 ◆月形町は「検討中」段階

【感想等】
 ◆条例はその地域に合った、特色を持ったものを作るべき。じっくり議論をして魂を込める
 ◆北海道では男女の役割分担が明解。それぞれ分野別で頑張っているが・・・
 ◆男女が共同参画することで、より力を発揮できる → 男女の意識を変えることが重要
 ◆意識変革のためのプログラムはないか。欲しい。
 ◆月形町には計画も条例もない。作ることは可能であるが、意識が伴わなければ意味がない。
  月形町初の女性議員として、共同参画の意義を体現するべく頑張っていきたい。

1

▲TOPへ戻る