2009年11月02日

産業建設常任委員会(2009.11.2)

今朝、今年初の積雪となりました。右の写真は委員会出席前に撮った月形町市南地区の風景です。

本日午前、委員会室で産業建設委員会が開催されました。
以下に調査内容(2件)とその他の案件の要点を記します。
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【商工業の現状と雇用対策について】

◆月形町の商工業は、過疎地域が抱える問題(高齢化、後継者不足、周辺都市への消費の流出)と景気の低迷などの影響を受け、廃業・休業が相次いでいる。

◆月形町総合振興計画に基づき以下のような施策に取り組んでいるが、目に見える成果はない。
・企業誘致の促進
・商店街の環境整備
・経営指導体制の強化
・融資制度の効果的な活用
・後継者の育成
・プレミア付商品券発行事業

◆国の雇用対策事業にのり、月形町でも以下の4事業を実施。いずれも「現に失業している者」「ハローワーク登録者」などの条件がある。町民のための雇用対策ではない。
『月形町地域ブランド商品開発・販路開拓事業』
 ・月形振興公社に委託し、失業者1名を雇用(H21.7.1〜)
 ・地場産品を使った商品開発等を目的にしているが、まだ成果はない。
『月形町観光ビジネス開発事業』
 ・コンサルタント会社に委託し、技術的条件に合うハローワーク登録者1名を雇用
 ・まずは観光情報ホームページを制作(一部公開済み)し、観光開発につなげる予定
『町内森林整備等活動事業』
 ・そらち森林組合に委託し、4名雇用のうち失業者3名を新規雇用
 ・倒木防風林の整理、保護林や植樹地等の下草刈り、植樹や維持管理
『月形樺戸博物館資料データベース化事業』
 ・コンサルタント会社に委託し、4名雇用のうち失業者3名を新規雇用
 ・博物館にある膨大な資料の整理とデータベース化

◆その他の雇用対策
 若年者労働対策(南空知地域雇用対策協議会)
  ・岩見沢市、美唄市、三笠市、月形町で構成(H15年度〜)
  ・主に高校生向けセミナーなどの高校新卒者を対象とした事業
 季節労働者対策(岩見沢市通年雇用促進協議会)
         
[私の感想と意見]
 月形町の商工業が衰退している現状は認識しているが、その一方で若手による新しい試み(つきがたぐるめぐりラリー等)も行われている。現状を悲観的に捉え諦めるのか、新しい芽を育てるのか、「まちづくり」の観点からも行政や議会の姿勢が重要に思う。

 今回の調査で、行政側が施策の総合的なビジョンや具体的な目標設定、達成度管理などを行っていないことに驚いた。特に国の雇用施策に関しては町民向けの雇用対策でないにしろ、この施策をきっかけに町内が活性化するための手段であるはず。利活用するためにはその道筋が描けていなければならないと思う。また、行政は各種協議会の構成メンバーとして参加しているわけだが、その組織を最大限活用する姿勢が低いのも気になった。公務員的と言えばそれまでだが、小さな町が生き残っていくためには小さなチャンスも最大限生かそうとする姿勢や気概、行動が必要なのではないか。

 私の個人の考えとして、町内には「新しい芽」となるタネはたくさんあると思っている。行政が関わっている部分においてもタネはあるのに、縦割りの弊害でタネの存在すら気付いていない。相互活用することによって「新しい芽」を育てられるのではないか。月形町役場は小所帯なので職員も様々な分野を担当をしてきたはず。その経験を生かし、物事を関連づけさせてほしい。「行政マン」だからと縦の組織を意識するのではなく、「オールラウンドプレーヤー」として物事の仲介役という発想。
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【平成21年度農産物の作況について】

◆平成21年度は夏の長雨と低温により、全ての農産物の生産量は昨年より減っている
◆対前年比出荷量(販売量、販売額なども含む)平成21年10月25日現在の数値
  米:約7割、 麦:約8割、 
  大豆:出荷途中のためデータ不足(生育遅れによる被害大) 
  花き:約7割、
  メロン:品種により変動、約7〜9割
  カンロ:被害少ない。販売量・販売額とも9割以上
  スイカ:約7割強
  南瓜:販売量3割、販売額4割。被害が最も大きい
  生食トマト:販売量・販売額とも約8.5割
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【その他の案件:町側からの説明】
◆町の雪捨場の変更 : 須部都川河川敷地 → 赤川4 (築堤の保護のため)
◆新型インフルエンザワクチンの接種費用について
 ・町内の優先接種対象者は 1,919人 
 ・接種費用 1人2回接種で6,150円/人。総額1168万5千円。
 ・優先接種対象者のうち住民税非課税世帯の者の接種費用は、
  国(1/2)道(1/4)町(1/4)で負担する(=国と道から3/4の補助がある)
 ・優先接種対象者全員を全額免除(2回接種)で行いたい
  (=住民税非課税世帯者分の国・道からの補助以外は全て町の負担)
 ・11月27日予定の臨時会に補正予算提出
  (対象者全員が接種するとは限らないので、接種状況を見ながら金額決定や追加補正)

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