2010年04月22日

札比内小学校の雨漏り視察(現場報告)

現地視察のため札比内小学校に伺ったのは、4月21日午前9時半過ぎです。

前日から雨が続いたので(降り始めからの降水量は23mm。月形のアメダスデータ)雨漏りの調査にはちょうどいいと考え、朝、急遽視察を手配していただきました。
(お忙しい中対応してくださった札比内小学校の校長先生、教頭先生、教育委員会の担当者の方、ありがとうございました。)

左の写真は体育館との渡り廊下の天井です。長い間雨漏りがあったらしく天井のパネルはふやけ変色し、廊下にもぞうきんが敷かれ水を吸収していました(今回目視で雨漏りが観測されたのはこの地点のみ)。この廊下の端には、応急処置的に天井裏から水を流す手作りのドレーン(樋状のもの)も設置されていましたが、それでもこの状態のようです。

続いて増築校舎部分の2階(右の写真)。ここは廊下部分の天井にたくさんの雨漏り染みが付き、広範囲に変色していました。

また先ほどと同様のドレーン(左の写真:天井から中央の柱に沿って下の青いバケツに繋がる、緑色のホース)処理がされていました。これも天井裏に雨を受ける容器が設置され、そこからホースを伝って水を流す仕組みになっていて、雨量の多い日にはこのバケツにいっぱい溜まるそうです(今日は出ていませんでした)。

このドレーン、設置された時期は特定されませんでしたが、関係者の記憶をたどっていったところ、少なくとも3,4年前には設置されていたとのことです。

この他、パソコン室(2階南側、平成10年頃教室を改装して設置)の一部にある雨漏り跡も確認しました。また音楽室(2階北側)にも雨漏りすることがあるとも伺いました。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

現地視察を終え、雨漏りには早急な対応が必要と感じましたが、それと同時に、なぜ今まで改修を行ってこなかったのかと疑問が湧きました。手作りのドレーンはまさしく応急処置で、それで長い間対応していたのだから今までも改修の機会はあっただろうと。

また、これだけの状況を見ていれば「子ども達のために雨漏りの早急な対応が必要」という認識ができていて当然だろうし、なぜそのことを答弁時に真っ先に訴えなかったのか? 理事者の中での状況把握はどの様になっていたのか? などの疑問も芽生えました。

過去の経過はさておき将来的な対応について考えると、この増築部分の校舎にはトイレが非常に多く設置され(1階には子供・大人用あわせて女性用5,男性用大2小4。2階にもトイレ有り)、避難施設としての重要な条件を満たしていると言えます。
ただ増築部分には外付けの非常階段しかないなど、利活用するには手を加える必要も。

いずれにせよ跡地利用は地域と時間をかけ、様々な側面を考慮しながら進めるべきと感じました。
(選択肢として、小学校跡地を公民館機能として残し、札比内コミュニティーセンターを他団体に貸し出すという方法もあるのではないか・・・など)

様々な課題と可能性が見えた「現地視察」でした。

1

▲TOPへ戻る