2010年08月31日

全員協議会(2010.8.30)

臨時会に合わせて開かれた全員協議会で、以下の内容の協議が行われました。

【町側からの協議・報告事項】

① 石狩川流域構成市町による、し尿等共同処理計画の概要について

[現状] 月形町の生し尿と単独浄化槽の汚泥は美唄市に委託し処理を行っている(合併浄化槽の汚泥は市南処理場でコンポスト化)。しかし美唄市の施設は老朽化しているため、石狩川流域で検討されている「し尿等共同処理計画」に参画し、施設の廃止が検討されている。
なお月形町の生し尿と単独浄化槽の汚泥量は年々減少傾向である。また、農業集落排水施設=下水処理場(市南処理場、北農場処理場)も処理量は減少しているので施設に余裕が出てきているが、役場内で検討した結果では難しいとのこと。(→ データを示すよう要望)

[課題] 美唄市の施設が廃止された場合、近隣市町村等に処理を委託しようにも受入先はなく、また単独で施設を持つには多額の費用を要する。今後も安定的に処理できる環境を整えることが課題。

[今後] 現在「石狩川流域下水道構成市町(滝川市、砂川市、芦別市、赤平市、歌志内市、美唄市、奈井江町、新十津川町、上砂川町、浦臼町=6市4町)」で「し尿処理共同処理計画」が検討されている。ここに月形町も参画したい。(新十津川町も参画の意思があり、最終的に6市6町になると思われる。
今後様々なデータや情報の開示を受け、平成23年3月頃までに参画するかどうかを決定する。

[その他]
・ し尿処理の全体像の提示
・ 月形町のし尿量と処理量の推移、農集施設の余剰幅のデータの開示
・ 一般的に、月形町の広域行政の中心地は岩見沢市であるが、中空知を中心とした協議会へ参加することの問題点やリスクはないか。


② 月形町過疎地域自立促進市町村計画について

過疎法は平成21年3月31日で一旦終了したが、平成28年3月末まで6年間延長され、これに合わせ今後6年間の市町村計画が必要になった。
計画案は既に行政区町会にはかり「住民の意見を聞く」段階を終え、9月定例会で議会の議決を得ることで完了する。(計画案の事前提示)


③ 月形保養センター宿泊施設(月形温泉ホテル)の管理改修等について

■「はな工房」と「月形温泉ホテル」宿泊部門等の業務一元化運営化全計画に基づき、施設の管理変更と改修を行う。
・ (株)月形温泉ホテルは今年9月末で宿泊部門から撤退。条例改正を行い、月形町指定管理施設として位置づけ、(株)月形町振興公社の指定管理とする。
・ 施設全体を「月形温泉」とし、本館を「温泉ホテル」別館を「はな工房」。
・ 温泉ホテル側の玄関周辺を改修。リニューアルオープンは12月1日


④ 野球場「ニオイヒバ」の移植工事について

・ 野球場周辺のニオイヒバが防球ネット整備工事に支障を来すため、町道北農場東線(野球場から国道へ向かう町道)沿線の街路樹として移植したい。
・ 9月定例会に補正予算として提案予定


⑤ 8月23日〜24日の大雨による被害状況(報告

 8月23日午後2時からの降雨は、翌24日午前8時までに総雨量93mm(1時間当たりの最大値は24日午前2時〜3時の23mm)で、各種被害が発生した。その状況と復旧にかかる費用について(9月定例会で補正処置)。

■道路・河川関係
・ 林道や用水路等を中心に9カ所。
・ 復旧費用約1640万円。(9月補正約1240万円、12月補正約400万円)
■農業関係
・ 農地や作物などの冠水や浸水被害は知来乙や北郷で多く、北農場や南耕地、昭栄でも発生している。
・ 現状では農作物被害は発生していないが、注意深く観察。


⑥ 公営住宅(仮称)市街地団地名称について
・ 福祉センター跡地に建設中の公営住宅の名称を役場内で選考決定した。
・ 「すみれ団地」または「あじさい団地」


【議会内協議事項】
① 農業委員会からの申入書について

[経緯] 今年3月定例会で金子議員が農業委員会へ一般質問を行ったが、その内容は農業委員会の議決に関する個別案件を含んでいたため、直前で議長預かりのもと答弁調整が行われた。
この件に関して議会と農業委員会間で認識の違いがあったため、6月1日に農業委員会側から「議会運営に関する申入書」が提出された。
議会運営員会で内容を精査したものの議長預かりとなり、委員長との協議を行ったものの合意に至らず、今日まで来ていた。

[協議] 議会と農業委員会との権限、議会から選出された農業委員の立場と役割、行政委員への質疑内容・方法のルール化などが検討されたが、まずは議長と委員長とで調整を行うことで一致した。
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この日の全員協議会は様々な分野の話題でしたが、いずれにも共通するのは「正確な情報を元にした思考と判断が重要」ということです。

私はどんなことも現状分析から始まると考えています。事実を正確につかまなければ正当な判断はできません。しかし役場の仕事の多くは答が先にあり、それに到達するように道筋が組まれているように感じます。
(旧来の役場手法と、現状分析から結果を導き出す方法とで)最終的に同じ結果になったとしても、旧来の手法ではプロセス(過程)を公開できず説得力に欠けます。現状分析は手間のかかる部分もありますが、そこから見えるものは示唆に富み、発展性も説得力もあると私は思っています。

信用を得るために何をするべきなのか、今一度考え行動することが必要なのではないでしょうか。

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