2010年10月20日

市南行政区防災訓練〜地域防災力を高めよう・災害図上訓練DIG〜 その1

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10月17日(日)午前9時から、昨年に続き2回目となる市南行政区主催の防災訓練が開催されました。

今年の市南行政区防災担当は2人(私はそのうちの1人です)。春から準備を進め、たくさんの方にご協力いただき、イメージ通りの防災訓練ができました。その結果、参加者にも好評で心地よい達成感を得ることができたのは企画者として嬉しい限りです。次の課題も見えてきました。


さて実施の訓練内容ですが、今年は『地域防災力を高めよう』がテーマです。災害図上訓練DIGの手法を用いて災害時のイメージを膨らませ、災害時にどんな危険があるのか、何をすればいいのか、どんな準備ができるのか・・・等、様々な『気づき』を得ようというのが目的です。

この災害図上訓練DIGの実施に当たって、最も重要なのがファシリテーター(先導役)です。ファシリテーターによって会場の雰囲気も、訓練の習熟度も変わるだけに、ここはムリを承知で先進地の江別市に講師派遣を依頼し、快く引き受けていただきました。この日は4名の職員(危機対策防災担当から2名、江別消防署から2名)が日曜日にもかかわらず月形まで足を運んでくださって、本当に有り難かったです。

会場の多目的研修センターには地域住民の他、市南行政区内事業所(愛光園:老人福祉施設、花の里保育園、雪の聖母園グループホーム:障がい者支援施設、月形学園:法務省管轄)関係者やライフライン関係者(月新水道事業団、株式会社エネサンス北海道)、役場職員(危機管理係、地域担当)等、70名近くが集まりました。
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防災訓練は区長の挨拶等開会式を終えたあとすぐに災害図上訓練DIGに移りました。ここからはファシリテーターの後藤さん(江別市危機対策防災担当参事)にマイクを渡し、それ以外の担当者(江別市からの3名と月形町危機管理係2名、市南行政区防災担当2名)はサポート役に回っていよいよ開始です。


お誕生日ゲーム(声を出さないコミュニケーション)で「災害時にコミュニケーションを取ることは意外に大変(参加者の感想)」を体験し、その後グループ分け。お誕生日ゲームが良いアイスブレイキングになって和やかな雰囲気になっていました。

各テーブルに着くと(1グループ8人)、リーダーと書記と発表者を決めます。そしてお菓子と水を配布。このお菓子も災害時を想定してカロリーの高いものや個包装のものとし、水は町から備蓄品を提供していただきました(この日は昼食も用意していたのですが、水は500mlのペットボトル1人1本のみ。災害時を想定した配分もねらいです)。お菓子が口にはいることで会話も弾み、益々和やかな雰囲気で訓練は進みました。


ここで地震のイメージを膨らませるために、地震映像を鑑賞。震度7の揺れに家具が倒れ、食器が割れ、テーブルの下で必死に耐える女性の姿を目の当たりにしました。
「さあ目をつぶってください。」
「今、地震が起きました。相当スゴイ揺れです。立っていられません。家具は倒れてきます・・・揺れはまだ続いています・・・」
ファシリテーター後藤さんの声かけに地震のイメージが膨らみ、多くの参加者が顔をゆがめています。

「それでは付箋に、自分の思ったことを書き出してみましょう。」
(1)地震が起きて30分後までに、あなたは何をしますか? (3つ)
(2)3時間が経ちました。あなたは何をしますか? (3つ)
(3)6時間が経ち避難指示が出ました。避難所に行く前に何をしますか? (3つ)
(4)避難所に行く時に持っていくものは何ですか? (5つ)

それをもとにグループ討議を始めます。リーダーが中心になって項目ごとに付箋の内容を集約。全く同じ表記でなくても同じ意図があれば付箋を重ね整理していきます。

項目ごとに指定されたグループが発表し、不足があれば他のグループからも付け足され『気づき』が積み重ねられていきました。その合間合間にファシリテーター後藤さんから、情報を持っている人にマイクが振られます。例えば・・・
「今日はここにライフライン関係者の方にも来ていただいています。地震が発生した時、水道はどうなるのでしょう? 月新水道事業団の方、お願いします。」

普段身近で働いている専門家の口から災害時の様子や対応を聞くことでリアル感が増していき、参加者の集中度は高まっていきました。


と、ここで休憩。続きは → → → こちら

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