2011年01月06日

平成23年月形消防出初式

毎年1月5日の消防出初式が、年明け最初の公務となります。

この日の積雪は20㎝程度。例年なら除雪によって車道脇にうずたかく積まれた雪の固まりで視界が遮られるのですが、今年はどこをとっても見晴らしの良い状態です。ただ車道や歩道の日陰部分は厚い氷に覆われ、その上に朝方サラッと降った雪のために一層滑りやすい状況になっていました。

午後2時からの消防出初式は、消防職員と団員あわせて65名+関係者+来賓(総勢100名程度)の参加の下、例年通りに粛々と進みましたが、ただ1つ、行進(観閲や分列行進)の時は誰もが足元を気にするくらい不安定極まりない状況でした。来賓の中には年配の方も多数いましたし、分列行進を行う団員は数百メートルを歩調をあわせて歩かねばならず、転倒によるケガがなくて本当に良かったというところです。

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※写真は分列行進の最前列に掲げられる旗です。左から、月形消防団旗(これは団本部のもので、他に同じデザインで小ぶりの分団旗が2本あります)。次の青い旗が消防庁からの表彰旗。最後の赤い旗が財団法人日本消防協会による表彰旗です。

交流センターでの式典では多く来賓から祝辞があり、中でも陸上自衛隊美唄駐屯地指令の言葉が印象的でした。
「国の守りは、外向きには自衛隊、内向きには消防と警察が行う。それぞれが協力し連携することで国民の安心安全が守られる。」
もう一つ心に残ったのは、月形消防団長の挨拶。
「我々は消防職員と一緒になって、地域の末端まで心配りのできる消防団になろう。」

自衛隊と消防出初式との関連性がいまひとつ納得できていなかった私ですが、自衛隊の自然災害における広域的な救助活動(個々の備えや努力だけではどうすることもできない外的な要因における活動)は、消防団による地域に根ざした救助活動(個別の安心安全を守る、きめ細やかな活動)の延長線上とも考えられ、それぞれが役割を持った中で連携できるのであれば防災・危機管理の面で非常に心強いと感じました。

ちなみに、平成22年に月形町で起きた火災は3件、救助活動は6件だったそうです。救助活動とは、山菜採りで迷子になった人や高齢者の徘徊等による行方不明者の捜索などが含まれています。山林を抱えている地形上の問題や、高齢社会の問題から、これらの「救助」が消防団の役割として益々大きくなるでしょう。
消防団長の挨拶にもあったように『地域の末端まで心配り』ができるのは身近な行政(基礎自治体)であり、消防団しかないのだと改めて感じました。地域は地域の人で成り立っている、地域力こそ大きな財産であり誇りです。

消防出初式に参加すると最後には『感謝』の気持ちでいっぱいになり、『自分も何かしたい』というプラスのエネルギーが湧いてきます。
こういう式典から新年の仕事を始められるというのは、議員の役得ですね。ありがとうございます。
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式典での町長告諭(挨拶)の中で、今年2つの大きな演習が予定されていることが発表されました。

1つは6月18日に「石狩川水防公開演習」が岩見沢市北村地区(幌達布)で行われることが決定したということ。もう1つは、例年夏に町内で行われている月形消防演習が、今年は岩見沢地区と合同=連合演習として実施するというもの。

どちらも規模が大きいので、当日だけでなく事前準備や練習にも相当の労力を要すると思われます。滅多にできない訓練ですが、本業を抱える消防団員にとっては負担も大きい年になることでしょう。

関係者のみなさんにケガ等なく、演習が無事に終了するよう願っています。

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