2011年02月13日

劇団がたっこ第6回公演「ヒトミ」

20110212a.jpg2月12日(土)午後6時、月形町多目的研修センター。
劇団がたっこの6回目となる公演に今年も200名近い人が集まったのではないでしょうか。2月の第2土曜日、劇団がたっこの定期公演がすっかり定着したようです。

さて、今年の演目は「ヒトミ」。

一言で説明するにはかなり難しい「大人」の内容でした。スッキリとした舞台装置と都会的な音楽は、今までの劇団がたっことは全く違った雰囲気。様々な場面がフラッシュバックの手法で展開され、最後には繋がって行く構成も見事で、本当に見応えがありました。第6回を迎える劇団がたっこの歴史と実力が作り出した2時間半にもおよぶ力作でした。

ここでちょこっと「あらすじ」を紹介すると・・・

交通事故で首の神経を損傷した主人公ヒトミは、首から下の身体を動かせなくなってしまいます。が、ハーネスという開発途中の医療器具を取り付けることで以前のように自由に身体が動くようになります。ただ感覚は取り戻せないまま。
元の身体のようでそうでない自分、複雑な動きをすると不具合を起こすハーネス、恋人との切ない感情、親への気遣い、ハーネスを開発する医療チームのサポートと期待・・・ヒトミはそれらを抱えて頑張って、頑張って、頑張って・・・限界が来たその日・・・

劇団員の個性と配役がぴったりで、役者が出てくるだけで「何かしてくれるんじゃないか」と期待ができるほど、私の中に劇団がたっこが馴染んでいることを実感できた今回の公演でした。

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余談ですが・・・
ヒトミのお母さんを演じていたマキちゃん。とても通る声と人の機微をも感じられる演技に、毎公演引き込まれていました。私の一番のお気に入りの役者さんです。そのマキちゃんも今回をもって卒業とのこと。ちょっと寂しい。でもここでの経験を原石に、自らを磨き上げていって欲しいです。輝く姿が楽しみです。

そして最後に・・・
この日の舞台を成功させるために、どれほどの人の手が差し出されたのでしょう。劇団員をはじめ、指導する人、支える人、応援する人、見守る人・・・それらは全て同じ想いを持って集まったのです。
そして、その中心にいたのは団長さん、あなたです。

素敵な時間をありがとう。

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