2011年08月22日

まちづくり常任委員会(2011.8.19)財政

「まちづくり常任委員会」が8月19日午前に開催されました。

月形町議会の常任委員会は、先の改選前まで「総務民教」「産業建設」に分かれていましたが、様々な問題を横断的に考えるために1本化し、「まちづくり常任委員会」が発足しました。

最初の所管事務調査は「町税の徴収に関すること」で、7月15日に実施しています。(報告はまだです。)
2回目となる今回は「地方交付税と財政」について調査しました。
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所管事務調査「税および財政等に関する事項について」

【地方交付税の推移】
・過去5年間のデータでは、毎年、地方交付税額(普通交付税+特別交付税)が伸びている。
・平成22年度は地方交付税総額20億円越え(平成14年度以来)
 (普通交付税:18億5202万円  特別交付税:1億9629万円)
 ※平成22年度の一般会計総額は 34億0029万2千円
・平成23年度は普通交付税額のみ確定。18億6866万円(前年比0.9%増)

【平成23年度普通交付税】18億6866万円(前年比0.9%増)
・空知管内町村で前年度より増額になっているのは、24自治体中6(含月形町)
・増加要因は、厚生費(高齢者保険福祉費)、国勢調査における人口増、振り替え財源など
 減額要因は、雇用対策事業の名目替え、国勢調査内容によるものなど
・様々な項目を積み上げた結果、若干増額した(主たる要因はない)。

【地方債残高の推移】
・一般会計地方債総額は、平成13〜15年度がピークで、59億円超。
 その後、毎年順調に減らし、平成22年度末には約43億円。
・科目別では、農林水産業債の減少が著しい
 (平成13年度:18億3千万円 → 平成22年度: 9億1千万円)
 その逆に、総務債は増加している
 (平成13年度: 3億8千万円 → 平成22年度:13億8千万円)

【今後の地方債借入および残高の見通し】
・総合振興計画実施計画に基づいた事業を行い、計画通りに返済できれば、
 地方債残高は順調に減少する
 (平成23年度末見込み:約42億円 → 平成33年度見込み:約27億円)
・見込み計算時、毎年の臨時財政対策債額の算出は難しい。よって統計手法により算出。
 社会情勢などでこの数字は容易に変更される(=残高減少が順調にいくとは限らない)。

【公有財産の運用と管理】
・町有地は必要に応じて売却等を行っている(主に農地整備時)
・土地建物等の貸し付けは、固定資産税評価額を念頭に貸付料を設定。
・未活用の町有地 約55万8千m2の一部(4ヶ所)は年2回草刈りを実施。
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ここ数年、雇用対策が大きな柱となって地方交付税額が増額となり、町内でも様々な事業が展開されています。また、地方債の返済も順調で喜ばしいことです。これらは国の方針(地方重視)もありますが、町長をはじめとする理事者の手腕に寄るところが大きいです。

ただ、財政のバランスは事業展開と地方債の返済の双方が鍵になります。何も行わずに返済だけ進めても、足元を見ずに事業展開だけをしていっても『魅力のある町』はできません。どうバランスを取っていくのか、総合計画だけでなく時代に合わせた事業展開に期待しているところですし、注視していきます。


今回の調査項目は一般会計のみだったので、順調な内容でした。
これに対し、国民健康保健会計や介護保険会計、町立病院会計など、保険福祉や医療に関する会計は悪化の一途です。今の制度を忠実に守っていったら、もう間もなく破綻してしまうでしょう。抜本的な制度改正の必要性を感じています。

保険・福祉・医療・・・今後の重要な調査課題です。

2011年08月18日

迷い、悩み、考えた先に見えてきたもの(3)・・ 一歩踏み出す → 力が湧き上がる 

昨日と今日、ともに一人日帰りで札幌に行ってきました。

昨日は『北海道亜臨界肥料流通機構』の会議で北大農学部に、そして今日は『北海道町村議会広報研修会』で札幌市第2水産ビルに。

どちらも私にとって新たな展開を感じる有意義な内容で、帰りの汽車では満足感いっぱい! 「参加してよかった〜。」と思うと同時に、次から次に今後の展開アイデアが浮かんできました。
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そう言えばこの3ヶ月間、「学びの場」に参加しようという気持ちが湧いてきませんでしたし、目にも留まりませんでした。きっと様々な案内は届いていたとは思いますが、ピーンと感じることもなく、漠然と「最近おもしろそうな勉強会や研修会ってないなあ。」と。

しかしひとたび霧が晴れてくると、色々なものが目につく上に感度も上がって、「きっとこれは何かある。参加しなければ!!」と、いつの間にか時間を作って行動している私がいました。そして実際に参加してみると・・・みんなアタリ。

やっぱり学ぶことは楽しいですね♪

そのためには一歩踏み出さねば。
一歩踏み出す勇気が持てたら、どんどん行動しましょう。迷いも飛んで新しい道が開け、いつか力が満ちてきます。思い切って一歩踏み出すことで新たな展開が見えてくる、そう確信が持てました。

もちろん視点が身近なところに集中し、身動きがとれないほど消耗してしまう時もあります。その時はそれにどっぷり浸かってもいいし、周りなど気にせず休めばいい。でももし少しでも気力が回復し、少し遠くを見たくなったら、勇気を持って行動すること! まずはそこから。
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今日の議会広報研修会で、数人の方からお声を掛けていただきました。空知の議員仲間で年に何度かお会いする人もいれば、様々な勉強会で顔を合わせる人、このブログが縁で親交がもてた人や今回初めてお会いした人など。

前向きな時に人と会うと、ますます元気が出てきます♪

2011年08月15日

迷い、悩み、考えた先に見えてきたもの(2)・・議論とは・・

同じテーマの前回から半月が経過し、その間に色々な方から電話やメールをいただきました。ご心配をおかけしてスイマセン。私自身は至極元気でやっています。気に掛けていただき、ありがとうございました。皆さんの声に励まされます。

右の写真は、お盆休みに家族登山したウペペサンケ山の途中で撮影した糠平湖。強風と膝通・腰痛で途中下山でしたが、満足のいく山行でした。
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さて、本題。今回は「議論」について考えます。

「議会は言論の府」と言われる以上、議論により物事が決まっていくものと思っていました。
しかしながら実際は・・・?
 兼業議員の地方議会に限らず、国会でさえまともな議論が少ないのだから致し方ないのかもしれませんし、議員必携や議会改革の本にあえて「議会は言論の府」と書かれていたのは、現実にはそうなっていないことの裏返しだったのかもしれないと、最近思えてきました。


議論をするには、そこに集った人が議論で物事を解決しようと(妥協点を見いだそうと)しなければ噛み合わない=議論にならないのだと、議員活動を続けるほどに感じます。「議論する」って、以外に難しいことなんですね。

それから、議論の到達点(議論の深さ)にも個人差があり、私はまだまだ議論の入り口だと思っている場面でも他の人から見れば既に最終段階。どこを結論とするのかは議長や委員長を中心とした議会の認識に左右されるため、議論がほとんどなされないままの結論でも手続き的には問題ないことも解りました。


私は議員になる前も今も、既存の大きな組織に所属したことがほとんどありません。何か活動する時は目的を同じにする人達で新たな組織を作ってきたからです(認可保育所建設要望の会、学童保育所開設の会、合併問題を考える「つきがた未来21」、まちづくりNPOふきのとう、地球温暖化防止活動の「地球を愛する会@月形」他)。
目的を持って集まってきた仲間だから、言いたいこともたくさん。結果、議論が絶えない活発で明るい団体ばかりでした。それが普通と思っていた私、今思えば、異端児だったのかもしれませんね。


議論が尽くされていない時=妥協点が見えない時、皆さんはどう納得するのですか?


私には未だこの答えが見いだせません。迷いが生じたのもココです。

同僚議員に聞いてみたところ「常識で考えればわかる。」「全てが思い通りに行くわけではないのだから、諦めることも必要。」「正副議長に任せる。」・・・私にとっての有効な解決策はありませんでした。

そもそもの視点が違っている場合、トコトン議論しなければ納得など出来ません。が、しかし、視点が違っていることを説明し理解してもらうのは本当に難しい。私の力量不足も相まって回りくどい説明になり、結果最終地点まで到達できずに限界点を迎えます。いつも最後は(定数10なので)「10分の1の意見」として扱われてしまうのが残念です。

森啓先生が「真実は少数にあり」と、土曜講座で何度も口にされていました。この言葉が今の私の励みです。

また今月のカレンダーには「自分が善だと信じていることが、全ての人にとっての善だとは限らない。争いごとの多くは善と悪の戦いではなく、それぞれの善と善との戦いだ。」との一文。なるほど〜。

そしてもう一つ「議論は人格をかけ勝負するものではない。」「改革、改革ではなく、発想の転換が必要。」これは元栗山町議会事務局長の中尾さんからいただいた言葉。議論も改革も目的でなく手段、もっと大きく物事を捉えなさいと諭していただきました。


今年は土曜講座も修了し、自治体学会にも参加できませんでしたし、他の勉強会からも足が遠のいていたかも。選挙が終わってからの3ヶ月、狭い関係の中でばかりで考えていたと反省。必然的に近視眼的になっていたようです。

やはり一歩踏み見出し、様々な人と交わりながら大所高所からの視点を大事にする・・・これが目下の解決策でしょう。めげず、諦めず。

2011年08月08日

連日の暑さ! 輪菊出荷もピーク

今日の最高気温は 32.6℃(アメダス月形データ) 。
暑かったですね〜。

この暑さ、今日に限らず連日続いています。
【月形の最高気温】 8月3日 29.4℃
           4日 29.5℃
           5日 28.9℃ 
           6日 33.0℃
           7日 31.4℃

本州などに比べれば「それほどでも・・・」と思われるかもしれませんが、北海道に住む者にとってはかなり厳しい状況。私もすっかり北海道仕様の身体です。


そんな中、お盆用の輪菊出荷が山場です。
春から丹誠込めて育てた輪菊が、今こそ出番と白い蕾をふっくらさせています。

空が白んできた頃から花を切り、一気に撰花。パートさんだけでなく、夏休み中の子ども達も総動員。セリ前日の夕方には箱詰めされた輪菊が札幌の市場に向けて出発です。

お盆のお供えやお墓参りには欠かせない白輪菊。先祖の供養や大切な人への想いを込めてお供えする花。輪菊は花の形をした「人の心」ではないのかと私は考えています。「人の心の橋渡しをする花」を育てるのが私の仕事であり家業。誇りでもあります。

全ての輪菊を出荷し終えるまであとわずか。
暑さにめげず、求める人の手に届けられるよう、もう一踏ん張り頑張ります。
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8月に入って、円高が進んだり震災関連法案が可決されたりと国政にも動きがありましたが、国の動きや国会議員の発言を聞いていると、東日本大震災は遠い過去の出来事のよう。とても5ヶ月前の出来事とは思えないくらい緊張感や臨場感、危機感が感じられません。なぜでしょう? 

農作業をしていると太陽の動き、風の匂い、気温の変化、草花の生長に敏感になり、時間の移ろいを肌で感じます。毎日は同じようで同じでない、日々変化し様態を変えていくのが解ります。それもこれも自然の中に身を置いているから感じられることなのでしょう。
アスファルトに埋め尽くされ、車やコンクリートに囲まれた世界で、人と人との関係性が最も重要な関心事である暮らしでは、自然の営みなどには鈍感になってしまうのかもしれません。


また、6日には「ヒロシマ原爆の日」を迎え、改めて「原子力」について考えさせられました。「原子力の平和的利用」をしてきた私達ですが、ひとたび事故が起きてしまった時の状況とその対応は、66年前に初めて被爆した国として、その事実を真摯に受け止め対応してきた結果だったのか・・・。
明日9日は「長崎原爆の日」。もう一度、目を背けずに向き合い考えたいと思います。


そして「ゴミ処理問題」。美唄市の高橋新市長が初議会で「生ごみの堆肥化」の方向性を打ち出しました。高温発酵と低温発酵から選択する旨が新聞報道されましたが、果たして月形町はどの様な選択をするのでしょう? 
生ごみの資源化の考えは素晴らしい。私も同感です。ただ、生ごみに混じる不純物(特にプラスチック片)の問題や、生産した堆肥の流通・販売の道筋は描けているのでしょうか? 循環型社会の基本である「動脈と静脈」の考え方が、これからのゴミ処理(廃棄物処理)には重要です。

月形町として方針がないまま「乗せてもらう」方向へ進むのか、今後の展開に注視。

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