2011年10月17日

札比内小学校・閉校記念『学習発表会』

10月15日(土)は札比内小学校の学習発表会。今年は閉校記念と銘打ち、『最後まで 90年のかがやきを!』をテーマとして、開校からの歴史と伝統を心に刻みながらの発表会でした。

全校児童20名ですが、約3時間の発表会の中でジーンとさせられるシーンがいくつもありました。

20111015a.jpgまずは、3・4年生の劇「11ぴきのねこ 宝島」。

馬場のぼる作の絵本を題材にしたオリジナルの劇。3・4年生がちょうど11人だったから(!?)この劇ができたのだと思います。子ども達の動きがまるでホンモノの子猫のようで、あっという間に引き込まれました。


20111015b.jpg次の写真は1・2年生の劇「あかずきんちゃん」。

1・2年生は3人なので、保健の先生がお母さん役、校長先生がおばあさん役で登場。子ども達の可愛い仕草と先生の存在感ある演技の対比がおもしろく、会場もにぎわっていました。


20111015c.jpgそして5・6年生の劇「バンナナと殿様」。

衣装も背景も本格的。時代劇の難しい言葉回しもスラスラ。言葉に感情を乗せて表現するのは流石5・6年生!! 小道具に用意されたたくさんのバナナ、私も1本食べたくなりました!


20111015d.jpg最後は、PTAによる合唱。

今年が最後の学習発表会ということで保護者と先生方が一緒になって歌を披露、何度か集まって練習したそうです。お母さんもお父さんも先生も真剣になって歌っている姿はいいですね〜♪ 練習風景を想像すると・・・楽しそうで、私も仲間に入りたいくらい。「輪」を感じる素敵な演目でした。

この他会場には地域の皆さんもたくさん集まっていて、地域全体で発表会を楽しんでいるのがわかりました。「地域全戸がPTA会員」という方針と、それを形にする日々の努力の成果ですね。

学校・家庭・地域から見守られ愛情をたっぷり注がれて育った子ども達は、一人一人がそれぞれの役割を認識し精一杯表現していて、全員キラキラ輝いていました。とっても素敵でした〜♪
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ちょっと話はそれますが・・・

札比内小学校に足を運ぶ度に学校の雰囲気の良さを感じます。地域力があることも一つの要因ですが、それ以上に末吉校長先生の人柄と教育力がそうさせるのだと確信しました。
末吉校長先生は事あるごとに明確な教育目標(ビジョン)を提示してくれます。それは子ども達にだけではなく、保護者や地域の人々そして私たち周辺の人に対してもです。

「ありがとう」の心。「あきらめない」心。

その言葉が書かれたプラカードを手に、身振り手振りでお話しされる末吉校長先生の姿がすぐに浮かんできます。明確なメッセージはじんわりと、そして確実に私たちの心に染み渡ってきています。
トップリーダーの役割はこういう明確なビジョンを示すことではないでしょうか。そしてそれが染み渡るまで何度も何度も繰り返し伝える行動力、それが重要だと思います。

話の途中にプラカードを取り出し身振り手振りで伝えようとする末吉校長先生の行動は、ちょっと奇抜にみえるかもしれません。でもその真摯な態度が人を動かす原動力になるとしたら・・・それこそがトップリーダーの取るべき真の姿なのではないでしょうか。

私はすっかり心動かされています。
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学習発表会を観覧して・・・
小規模校だからできることもあれば、人数が少なくてできないこともあるでしょう。良い所は伸ばし不足するところは工夫をして、自分の学校や地域に誇りを持てる教育は素晴らしいと思いました。

こんな素晴らしい教育が実践されている札比内小学校が閉校するのは寂しいですが、時代の流れや状況も受け入れなければなりません。ここで行われている教育が良い形で引き継がれ、月形町全体の子ども達・学校・保護者・地域にも波及していくことを願っています。

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