2012年02月06日

劇団がたっこ第7回公演「ビューティフル☆サンデー」

20120204.jpg2月4日立春の土曜日の夜、この時期の恒例となった「劇団がたっこ」の定期公演が多目的研修センターでありました。今年の演目は「ビューティフル☆サンデー」、第4回公演(3年前)の再演です。

【再演】ということが何を意味するのか、会場に入るまであまりピンと来ていなかった私です。
しかし、パンフレットの文字や劇団員の発する言葉(「前作を超えるような作品」「演出の違い」「昨年よりも良い出来」・・・)などから、並々ならぬプレッシャーと意気込みを感じ、「再演とはかくも重々しいものだったのか〜」と感心。開演前から期待が膨らみました。

【ストーリー】は前回と同じ。北海道(月形町らしきところ)に住む女の子の家に、東京からメル友の男性が初めて遊びに来るところから始まります。ちょうどその日は日曜日。家族(父、母、祖母、妹、犬)そろって男性を向かい入れ、お互いワクワクドキドキするはずの初対面が何だかギクシャク。そして次々に起こる事件(町内を意識した演出もあり)・・・そして最後は「家族っていいね」「家族は元気の源」と、ほっこりさせてくれる内容です。

最初【前作との違いは?】なんて考えながら見ていた私。でもすぐに全く違った作品になっていると感じました。役柄は同じでも設定が全く違っている上に、目の前の役者にドンピシャと合致したキャラクターになっていて、とても自然で味のある人物が動き、話しをしていたからでしょう。

それに舞台も斬新。左袖前に花道が作られ、その先、会場側に突き出して小さな舞台が設置されていました。そこをうまく使って立体的な建物の構造や、異次元を表現していたのです。とても引きつけられました。

それから滑舌! 年々上手くなっています。言葉一つ一つが聞きやすく、力のこもった「言霊」に触れ、1時間40分にも及ぶ長編にもかかわらず、会場全体がずっと舞台に向いていました。

【スゴイですね!!】 小学3年生から高校3年生まで、毎年新人が入ってくるしメンバーも入れ替わるのに、年々向上しているのはスゴイことです。

公演の最後に全出演者が舞台に立ち、団長のあいさつがありましたが、その中で「劇団がたっこ」を支えてくれる大人の代表者(演出の河合先生:月形中学校在職当時に「劇団がたっこ」が誕生。演劇指導できる数少ない大人としてそれ以来ずっと指導してくださっている。現在は遠くの赴任地から通って指導。 メイちゃん:劇団OG。演出助手として河合先生をサポート。 釣崎さん:「劇団がたっこ」の発起人であり世話人。)が壇上に紹介されました。皆さんちょっとはにかみながらの登壇でしたが、そこがまた「がったこ」関係者らしかったです。

児童劇団は子ども達が主役で、大人は裏方に徹すべきかもしれません。でもこうした大人がいなければ成り立たないし、向上しないのも事実。今回登壇した代表者だけでなく、たくさんの関係者や支援者、保護者の皆さんの大きなバックアップで成り立っているのを改めて感じ、今まで以上にもっともっと「劇団がたっこ」が好きになりました。


あっ! そうそう忘れちゃならないのは【アップルパイ】。
劇中で家族愛の象徴のように出てくる「アップルパイ」は私の中で最も印象的でした。劇中から食べたくて、食べたくて・・・結局、次の日(日曜日)に食べました♪
小道具さんの力作がとっても効いていたからですね。

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