2012年12月31日

私の2012年は『過』

2012年(平成24年)も大晦日となりました。

今日は「大荒れ」の予報です。
昨日は暖気で久しぶりにプラスの気温で雨も降りました。あちこちの屋根雪が落ちたり、雪の嵩も随分減って(現在積雪約80cm)ホッと一息。日が開けて大晦日になると次第に風が強くなり、気温もマイナスに。表面の溶けた水は氷に変化しスケートリンクの様、夜には吹雪模様になるそうです。

今年は晦日に大掃除を終え、先程おせち料理も作り終えました。あとはブログを書くことで今年の区切りがつけられます。年末に余裕を持ってパソコンに向かえるのは初めてですが、気持ちが改まって良いですね。


さて、私の2012年は『過』と表されるでしょう。


■なんといっても雪が降り『過』ぎました!!! 

2012年の幕開けは記録を更新するほどの降雪と積雪。この豪雪により町内各地で古い家屋やパイプハウスが倒壊。亡くなった方がいなかったことは不幸中の幸いですが、骨折などのケガ人多数。吹雪で通行止めや臨時休校が月に何度も。春になれば融けるとは分かっていても、雪に閉ざされる不安と焦りの大きいこと。その後の対処と影響は1年間ずっと尾を引きました。

私個人的にも影響は大きく、我が家のパイプハウスの約7割が倒壊。復旧作業に時間をとられたのは言うまでもなく、雪融けの遅れで春作業が遅れたり、作付けや作型を変更したり。生活の基盤が不安定になることは、思考を極端に制限すると気付きました。


■夏は夏で、暑『過』ぎました!!

6月下旬〜9月中旬の最高気温はほぼ30℃、真夏が約3ヶ月も続いたことになります。例年なら1ヶ月あるかないかの真夏だったのにです。豪雪で雪融けが遅れていた春から一気に夏になり、そのまま3ヶ月もの記録的な高温。身体が適応できないわけです。
そうはいっても、生育期間の短い植物にとっては恵みの高温だったのでしょう。米は豊作、植え遅れてしまった作物はぐんぐん生育、メロンやスイカの甘みはサイコー! 
ただし、市場経済に委ねられた作物の出荷額は・・・コントロールが効かなかった物は市場にあふれ、安値に(米は別)。

私個人としては、よく夏を乗りきった!と言うところ。今年は春先からの労働時間は相当なもので、綱渡り的に時間のやりくりが着いて様々な仕事を滞りなく終えられました。が、この働き『過』ぎは秋に持ち越され・・・体調不良の要因に。


■議会人としては、やり『過』ぎ?、考え『過』ぎ? 意識し『過』ぎ? 
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月形町議会は3月定例会で一般会計補正予算の修正案を可決、平成24年度の予算には附帯決議を可決しました(いずれも月形町議会では初のこと)。また個人的には、決算委委員会(9月定例会)で委員長を務めさせていただき、活発な議論ができたと感じています。様々な場面で、議会が機関として理事者と対峙し、その考えを示した重要な局面でした。
私は議会人として、その決議に至るまでの案文作成や討論および議決に参加できたことを誇りに思っています。やっと議会としての本来の姿に近づけたのだと思ったからです。

しかし現実は結構厳しい。当然のように反発があり、制約も感じるようになりました。やり過ぎたのか、どうすれば理想に近づけるのか、このまま進んでも大丈夫か・・・考えて、考えているうちに・・・いつの間にか、どこに進めばいいのか分からなくなってしまいました。

秋の体調不良を契機に活動を見直してみたところ、「周囲の考え」を意識しすぎて(=周りに合わせて)自分の軸を失っていたことに気付きました。何を言われようとも、どんなことが起きようとも、自分の責任を自分でとる覚悟さえできていれば、何も恐れることはなかったのだと。
自分の原点=自分やりたかった議員活動に正直に向かっていこうと、この1年が終わる今頃になって、やっとたどり着きました♪


■それにしても勝ち『過』ぎました、自民党!

先の衆議院議員総選挙は自民党の圧勝で終わりました。先のブログにも書きましたが、やはり私には「勝ち過ぎ」としか思えません。新内閣発足前から今後の国政に対する考え方が自民党の主要議員から発せられていますが、「アレ?」と思うこともしばしば。確かに選挙中の発言は、いかようにも解釈できる表現でしたし、安倍首相の過去の言動と考え方からすればそうなるのは想像がつきましたが・・・多くの国民が望んでいるのは、どんな日本の姿なのでしょうか? 

国会議員の数と民意の方向とは必ずしも一致しない現行選挙制度。多様性の増す現代社会の中でこの選挙制度によって選出された議員は、何をどう判断すれば民意を汲み取れるのか、迷いや混乱を深めることでしょう。ぜひとも議論の過程を公開して、少しでも共感できる仕組みを作って欲しいです。
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こうして振り返ってみると、1年という時間は変化に富み、様々なことができる時間(期間)なのだと分かります。考えてばかりいて何もしないでも1年。何かにチャレンジし続けても1年。心の持って行き方で見える世界も違ってくるのだと改めて感じました。

【過ぎたるは及ばざるがごとし】

示唆に富んだ言葉です。私は理想を目指し過ぎて、自分の幅を狭くしていたのかもしれません。(いいえ、完全に狭くしていました。) 
この反省を来年に活かすべく、今夜はゆっくり家族の時間を楽しみたいと思います。


みなさん、どうぞ良いお年を。
2013年がみなさんにとって幸多き年になりますように。

2012年12月21日

社会は変化する → 常識を疑え(建設国債、韓国女性)

「社会は凄いスピードで変化していたんだ!」と、『こと』が動いたときに改めて気付かされる。それと同時に今回は「今まで何気なく受け入れていた常識を疑わなくちゃダメだ!」と強く思った。

日常生活では大凡のことが「予測範囲内」「予定事項」として進んでいるだけに、「身の回り(自分の考えの範ちゅう)」と「それ以外の世界」とのギャップは日々拡大しているように思う。今までの常識に縛られることは、現実の変化に目を背けること。その状態で物事を決定していったら・・・ 

私たちの未来はどうなってしまうのだろう?
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先日の笹子トンネルの天井板崩落事故、私には「日本の建造物が崩壊するなんて!!!」と、信じられない現実だった。子どもの頃、学校で『日本の建築技術は世界最高水準で、コンクリート建造物は50年〜100年大丈夫』と習い、その後もずっとそう聞いてきたし、信じていたから。


確かに、マグニチュード9.0という巨大地震だった東日本大震災の時も、多くのコンクリート建造物は壊れなかった。それは本当に素晴らしく、誇らしくも思った。しかし、一部の防潮堤は壊滅的な被害が出ている。また、絶対安全といわれた原子炉も事故を起こし、放射性物質をまき散らしてしまった。

もちろん『想定外』『規格外』の事態だったことは理解しているし、原子力発電所の事故もコンクリート建造物が壊れたことに起因するものでないことも理解している。
しかし、『壊れないもの』という常識の上に日常生活が成り立っていたのは事実。私たちの常識は、自然の驚異を越えられないと今更ながらに思う。もっと自然や地球に対して謙虚に向き合わなければならないんじゃないだろうか。


今、次期政権を担う自民党から
景気浮揚策として10兆円の補正予算を組む。財源の一部は建設国債で。
という話が出てきた。建設国債の発行に関して
建造物は50年〜100年間使用できる。受益者負担の考え方から次世代にも応分の負担をしてもらうのが当然で、建設国債は赤字国債とは意味合いが違う。
とも言っている。果たして本当にそうだろうか?

今までなら、『自民党の建設国債に対する考え方』が常識だったろう。
でも、今の世の中、果たして常識なのか?


キチンと建てた建造物でさえ、メンテナンスを怠れば笹子トンネルのようになってしまうだろう。数百年に一度、数千年に一度の地震が昨年起きた状態の『今』は、地殻が変動しやすい状態になっているのではないか。いつまた大規模な余震や連動地震が起きるとも限らない。

つまり、建造物を作ったところで次世代に引き継げる確実な保障などないのでは?

加えて原子力発電について言えば、稼働すれば必ず出てくる放射性廃棄物の処分方法も最終処分場も確立されていない。その上、その莫大な費用も計上されていない。原子力発電所建設の時には建設国債のような『将来からの前借り』で資金を調達したと思う。建設分も廃棄分も将来の人たちが支払わなければならないことは確実。もしかしたら『負の遺産処理』も合わせて背負わされるのではないか。きっと高い確率でそうなるだろう。


政治は何かにつけ『次世代』に負担を回してきた。年金、医療もそう、そして建設。遠回しで目に見えない『先送り』に他ならない。しかし現実に利益を享受できるのは、制度ができた(あるいは建築物ができあがった)初期の人たちであって、将来世代ではない。そして40代の私も既に利益を享受する側であって、将来世代に先送りしている立場だと思う。


もうそろそろ、現状でやりくりできる範囲に欲望を縮小してはどうか。
もう『今までの常識』として語られる甘い未来は存在しないと思えるから。
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さて、お隣韓国では朴槿恵(パククネ)氏が次期大統領に決まり、初の女性大統領が誕生する。誕生に至る細かな情勢も、朴槿恵氏の政策や人柄も充分には把握していなかったが、『女性大統領誕生』というその一点で驚かされた。

私は、「韓国は儒教の国。そして男尊女卑が今も残る国」だと思っていた。いくつか見た韓流ドラマでも、シングルマザーの立場が弱かったり、女性が慣習の影響で職業に就くのが大変だったり・・・ドラマの世界が韓国の今であり、日本の一昔前に似ていると思い込んでしまっていたからだと思う。

しかし今回の女性大統領誕生をきっかけに、韓国の女性の地位を調べて見て驚いた。
韓国には『女性省』なるものがあって、女性の地位向上のために大胆な政策が打たれ、実績も上がっていた!!!


男女共同参画を叫んでいる今の日本など足元にも及ばない。
私にとっての常識は見事に覆された。
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社会は、世界は変化している。身の回りだけ見ていたら、昨日も、今日も、1ヶ月後も、大して変化していないように思える。でも、確実に変化している。今を生きているみんなの周辺に変化はひたひたと押し寄せている。

だから少し視線を上げ、視野を広げなくちゃ。(自分に言い聞かせてる。)みんなにもそうして欲しい。政治は暮らしの延長だから。


今日は冬至。明日からは陽がのびる。

2012年12月16日

衆議院議員総選挙が終わって思うこと

今日は衆議院議員総選挙の投開票日。

この時間(12月16日午後10時45分)、テレビからは「当選確実」の声が次々と聞こえてきます。あと100議席は残っている段階で、「自民党&公明党が安定多数を越えた」と伝えました。

選挙期間中は公職選挙法の関係等でこの話題には触れられませんでしたが、投票が締め切られた今、感じたことを少し書きたいと思います。
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私はどの政党にも属さない無所属の町議会議員なので、国政選挙も道政選挙も、その時の政治課題や争点をもとに自分なりに判断して投票してきました。今回もそうしましたが ・・・ 私の思いは大勢とは違っていたようです。

自民党の圧勝は多くのマスコミが予想していたこととは言え、これほどとは! 
このまま自民党&公明党(&維新)が全体の2/3以上になってしまったら・・・どんなことが決定されるのか、不安でなりません。過去から現在までの政治が「先送り」「決められない」ことが問題だったとは言え、「何でも決められる状態」が健全な議論を生むのか? 
どんな状況になろうとも、決定過程の透明性が確保されることを望みます。

さて、今回の選挙期間中、とても気になったことが2つありました。

1つは「世論調査結果」や「世論の動向」「勝敗予想」が逐一報道されていたこと。
もう1つは「選挙運動に関する規制」についてです。


12日間の選挙期間中、何度となく「世論調査結果」が示され、学者や解説者が「動向」や「勝敗」を予想していました。もちろん報道に様々な配慮があったのは感じましたが、それでも、これらの情報を選挙期間中に示す必要があったのでしょうか? 

動向や予想は多かれ少なかれ投票行動に影響を与えると感じます。マスコミは政治家に対して「大衆迎合」と非難することがありますが、そうなるように(政治家に対しても、国民に対しても)仕向けているようにも見えました。日進月歩で情報化社会はどんどん構築されていきますが、その使い方が重要で、それに使われてしまっては本末転倒なんじゃないかと。


それから「選挙運動に関する規制」ですが、今の状態では何のためにやっているのか、理念と現実があまりにも違ってきています。いっそのこと(全ての選挙運動にかかる収支を公開したうえで)何でも解禁してしまうのもアリかも。 

公職選挙法では「資金の有無で選挙運動に差がついてはいけない」との理念のもとに、様々な規制が敷かれています。文書図画がいい例です。確かに「紙」媒体はお金がかかります。でもインターネットならほとんどお金をかけずに情報発信できるのは皆さんご存じのこと。インターネットの普及が進んだ今、「紙媒体」と同じ扱いで制限されている意味が分かりません。

一方、政党のテレビコマーシャルをどう思いましたか?

選挙期間中も政党のコマーシャルは流れていました。それもゴールデンタイムに! 
正規の政見放送は真夜中だったのにです。政党のコマーシャルは政党活動として常時許されていることとは言え、莫大なお金がかかります。だからよく目にしたのは二大政党と呼ばれる党だったわけです。議員の数に比例して配分される政党助成金も多いですからね。
本当にこれで「公平性」は確保されるのでしょうか。どうも腑に落ちません。
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「政党」って何なんでしょう?
 
選挙のたびに考えさせられます。
同じ考えを持つ人が党を創る(党に集まる)なら理解できますが、入っていた党が変遷してしまったら・・・、「党の方針」と「個人の考え」の整合性はどうやって図っていくのか・・・

色々疑問はありますが、国政は「議院内閣制」であり「政党政治」。無所属では何もできない場所です。一方、地方議会(都道府県議会、市町村議会)は「二元代表制」。首長と議会は是々非々で議論できる制度であり、党派の別なく活動できるところ。無所属だからこその活動ができる場所です。


私はやっぱり町議会で活動したい!

2012年12月12日

イチニ.イチニ.イチニ  もう一度、歩き始めよう

イチニ.イチニ.イチニ  12.12.12

皆さん、こんにちは。
大変ご無沙汰しています。
いつしか白銀の世界となりました。

今日は 2012年12月12日。
再スタートを切るには、とても良い日。
時に語呂合わせが、背中を押す力になってくれます。
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更新しないまま約100日。ご心配をおかけしました。
この間、時々覗いてくださった皆さん、お声かけくださった皆さん、
ありがとうございました。

空白の始まりは、「理想」と「現実」のギャップから。
迷いが「発信のエネルギー」を奪い、いつしか「体力不足」に。
思い切って「できること」と「現場」に集中してきました。

実際、
10月に入ってすぐに風邪をひき、その後ずっと咳が止まらず、今も投薬治療中です。
咳が続くと体力を消耗したり、身体が痛んだり、声が出にくくなってかすれたり。
人に移すという類のモノではないのですが、たかが咳、されど咳です。

ただ、ここに来てようやく快方に向かいだし、声も続くようになりました。
昨日の定例会も無事勤めを果たすことができ、一安心。
今日、こうしてブログも再スタートを切ることができるまでに回復しました。
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イチニ.イチニ.イチニ  

せっかくの語呂合わせ。
再スタートは、気張らずに、ゆっくり歩き出そうと思います。

どうぞ皆さん、よろしくお付き合いくださいませ。

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