2013年02月14日

木も見て、森も見て【議員活動:地域回りから】

昨日はとても気持ちの良い晴天。日中は春の日射しと相まって
「暖かくて良い日ですね〜」
が挨拶の定番の一日となりました。(最高気温−2.0℃)

1月下旬以降は際だった降雪もなく、約3週間、穏やかに過ぎています。初冬の「豪雪の雰囲気」とは一変、雪の降らない生活がこれほど気楽で(身体も)楽なことを、今更ながら再認識しました。昨シーズンはとんでもなかったですからね。

写真は町内の木に止まっていたカケス。
きっと暖かさに誘われて出てきたのでしょう。エゾマツの梢をチョンチョンと飛ぶように駆け上がり、てっぺん近くで大きく深呼吸といった風情でした。(カケスは雀に比べ相当に大きな躰なので、チョンチョンよりユサユサと言った方が近いかも。)


さて、私の方はここしばらくの議員活動として、地域回りに精を出しています。行事に参加したり、集会に呼んでいただいたり。縁のある人や町政に関心のある人、お電話をいただいた人を訪ねたり。感想や意見、悩み事などを伺って町内を歩いています。

2月5日に「議会だよりNo.6」が発行になったこともあり、町民のみなさんも議会や町政に関心が高まっているようで、話しはとっても弾みます。
やっぱり情報発信は重要ですし、情報発信がなければ始まらないですね。


この地域回りで感じることは、町民のみなさんは実に様々な視点もアイデアも持っているということ。これは本当に当たり前のことなのですが・・・

行政に関わっていると(というか、理事者の答弁を聴いたり、一部の管理職や職員と話していると)町民の意見や考え方は「一方向」、行政のやり方は「一つ」みたいに聞こえてきます。いくら「多様性」「少数意見」と言っても「う〜ん」という曖昧な返事と共にそれ以上進まなくなり、結果として当初からの既定路線で進んでいきます。この、現実との乖離が「お役所仕事」「お上」となって人心から離れていくのだなあと、改めて感じました。


『木を見て森を見ず ・・・ 物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと』

確かに、こういう場面は往往にしてあります。しかしながら、物事の変化は細部から始まるのだから、現状打破や新たな展開の模索では「木を見る」事も重要です。「森だけを見て、木は見なくてもよい」とはならないでしょう。

もちろん「森を見る人」はそれなりの立ち位置に構えているでしょうから、そこから「木を見る」のは存外大変だと思います。だからこそ普段から「木を見ている」「木が身近にある」町民のみなさんの視点やアイデアに手助けしてもらわなければ!

写真のカケスもそう。車に乗っていたのでは、エゾマツは見えていてもカケスの存在は気付かないでしょう。
でも、私がその場で立ち止まり、カケスの様子を見ながらカメラを向けていたら・・・
脇を通った乗用車やゴミ収集車は「何事か?」と興味深く過ぎていきましたよ。

町民の多様な意見や斬新なアイデアを行政に繋いでいくのが【議員の仕事】。
これからも諦めることなく、めげることなく、「良いものは良い」「役立つものは役立てる」姿勢で取り組んでいきます。


追伸)役場の中にも柔軟な人もいます。町民に意識の向いている人もいます。行動を起こす人もいます。それを全て一括りにしてしまっては、それこそ「多様性」を認めていないことになりますね。ものの言い方に気をつけます。ちょっと反省。自戒をこめて。

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