2013年05月31日

任期満了で取締役を退任【月形町振興公社/第19期定時株主総会】

今日で5月も終わり。月の初めは雪もちらつき、あちこち残雪もあった月形ですが、中盤から暖かさを取り戻し、最終週に入って初夏のような爽やかな陽気になってきました。

寒さと雨天・曇天続きで平均2週間遅れていた農作業も、ここに来て急ピッチで進み、我が家周辺の田植えも随分と進んでいます。

深く息を吸うと土や水の匂い、草花の香り。生きものの息吹を感じます。
『風薫る五月』。あ〜間に合いました。

さて、以下は本題の報告です。
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5月29日、月形町振興公社の第19期定時株主総会が開催されました。

株主総会では第19期(平成24年度)の事業報告や決算承認が行われ、その後、任期に満了による取締役の選任が行われました。

これまで取締役は5名体制(副町長、産業課長、議会議員3名)でしたが、今回の任期満了を機に「議会から振興公社取締役を選出しない」との申し合わせにより、議員3名が退任。全体の体制を見直し、取締役4名になりました。

これら体制の見直しは、月形町振興公社の事業規模縮小も関係しています。

1年前、それまで月形町振興公社が経営していた温泉とホテル(宿泊・飲食)事業を切り離しました。(温泉とホテルは、民間の事業者が町から直接指定管理を受ける形に。)そのため、月形町振興公社の中心事業は「まんまるトマト」ジュースの製造と販売、皆楽公園とその周辺施設の管理になり、従業員数も大幅に削減し、事業規模を縮小したのです。

また「議会から取締役を出さない」申し合わせは、時代の流れに合わせたものです。
過去には行政と議会が一体となって、町の活性化や雇用確保(=振興公社の経営)に努めることが求められてきました。今もその根本は変わりませんが、議員が執行部と共に経営に携わっていたのでは、議会という機関としてチェック機能を果たせないと判断し、議会の役割を明確にした結果の決断です。

なお、新しい取締役は
◆三浦  淳氏(副町長 /再 任/H24.11.28〜) 
◆香西 博之氏(民 間 /新 任/H20.5.29〜H25.5.29 月形町振興公社監査役)
◆佐々木利夫氏(民 間 /新 任)
◆古谷 秀樹氏(産業課長/再 任/H25.4.1〜)

新たな監査役(香西氏の辞任に伴うもの。任期は前任者の残任期間)
◆伊藤 隆之氏(民 間 /新 任)
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私が月形町振興公社の取締役を務めたのは1期2年でしたが、その間に「温泉とホテル事業からの撤退」という決断をする場面がありました。ある程度方向性が見えていた段階の就任ではありましたが、最終決断をしたのは私の任期中です。

振興公社が立ち上がった目的(町の活性化、雇用の場の確保)からすれば、事業の継続という選択肢もあった訳ですが、「企業を経営する」という側面に立てば、かなり難しい場面に来ていたのも事実です。判断が正しかったかどうかは、今後の動勢によるでしょう。


この2年間、充分な働きができたかと問えば・・・まだまだやれたかもしれません。いくつものアイデアや意見を出しましたが、合議制の中で叶わなかった部分もあり、自分の力不足にふがいなさも感じました。色々ありましたが、みなさん、大変お世話なになりました。

これからの振興公社にとって事業の柱は、なんといっても「まんまるトマト」ジュースの製造と販売。トマトジュースの生産が盛んな北海道にあって、競合する他社と差別化し好調な販売を維持するのは、「品質」そして「明確な経営方針と実行」だと考えます。それを実現させるためには生産者も経営陣も従業員もより一層の努力が求められるでしょう。

新しい経営陣、従業員、生産者のみなさんには、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。

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