2013年06月30日

片山善博氏の想いは伝わった?【平成25年度 北海道町村議会議員研修会】

6月27日、例年この時期に開催されている「北海道町村議会議員研修会」が、札幌コンベンションセンターでありました。会場には全道各地から町村議会議員(144町村/1643人)と議会事務局職員が1つの会場に集まり、壮観!

この研修会のメインは2つの講演ですが、それとあわせ重要なのは他議会の議員との顔つなぎと情報交換。地域ごとにブロックわけされた座席を捜しながら、お目当ての議員や事務局職員に会いに行き、挨拶したり近況を報告したり。わずかな休憩時間は重要な社交場になりました。

ここしばらくの私にとって、自身の議会内では「想いが伝わらない」「物事が進まない」の連続。意気消沈して穴に潜った(息を潜めた)時期もありましたが、最近はようやっと期が満ちてきて、多少なりとも外に発信できるようになってきました。こういう時期に「同志」と会話を交わせたのは何より。もう一歩踏み出せそうです。



さて、今年の講演は
「議会改革に期待する」      片山善博氏(慶應義塾大学法学部 教授)
「今後の政局・政治展望」〜参院選の行方と安倍政権の課題〜
                 伊藤惇夫氏(政治アナリスト)

久々に片山先生のお話を伺えるのを楽しみにしていたのですが・・・講演の内容は、場の要請と雰囲気によるのでしょう。

「議会は課せられた責任を果たしているか?」
「地方分権で議会の役割が重要になっているんだよ!」
「議会は当事者の話を聴いて、行動しなくちゃ。」
ということを、大津市のいじめ自殺事件と教育委員会を引き合いに、その奥にある議会との関係を懇切丁寧に説明してくださいました。

分かり易さ最優先だったことから目新しさや刺激は少なく、(私も含め)一部の議員からは物足りないとの声もありましたが、「わかりやすくて良かった」という声も。
この研修会の趣旨から言えば、町村議会議員全体のボトムアップが最大の目的。
だとすれば、片山先生の講演内容はベストだったと思えます。


でも、でも、でも・・・
このわかりやすい講演内容、本当に聴いて欲しい人に届いていたのだろうか? 
というか、聴く側がキチンと聴き、内容を受け止めているのだろうか?

もしも参加者全員が片山先生の想いを受け取っていたなら、明日にも地方議会の雰囲気や行動様式は変わっていくはずなのに・・・少なくとも月形町議会では、帰りのバスの中にそういった高揚した雰囲気は皆無。これからも今まで通りになりそうで、本当に残念です。

片山先生ほどの人を招いて行う講演会。全道からこの場をめざして集まってくる議員。
相当の予算が必要でしょう。それは全て税金から支出されています。
片山先生といえども、「自ら欲していない」「慣例だから」「義務だから」と集まってきた1600人もの人に対して話しをするのは本当に難しいでしょう。


ということは、こういう形式の講演会に意味があるのか?
今年も同じ答えに行き着いてしまいました。

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