2013年10月31日

待望の渡り初め。100年の最初の日【新月形大橋・開通式】

今日は、10月31日とは思えないほど穏やかで暖かな小春日和。月形町民の誰もが待ちに待った「新月形大橋、開通の日」です。

月形大橋は石狩川に架かる、月形町と岩見沢市・美唄市を結ぶ唯一の橋です。橋の上を通る道道岩見沢月形線は月形町民の生活の基盤を支えていますし、国道12号線と国道275号線を結ぶ大事な道路でもあります。

午前11時からの新橋上で行われた開通式には、両岸自治体(岩見沢市、美唄市、月形町)から関係者、事業発注元の北海道や国土交通省北海道開発局、そしてこの地域選出の国会議員(臨時国会中のため代理)や道議会議員などが集まりました。

また【渡り初め】は慣例に従い、両岸自治体に住む3世代同居の家族(岩見沢・石澤家、美唄市・渡辺家、月形町・永井家)が先頭になって行われました。

これは、3世代同居家族にあやかり「世代を超えて受け継がれる長寿の橋を」という願いがこめられているとのこと。3世代同居家族のみなさんは、女性は黒留め袖、男性は礼服姿。見ているだけで開通に寄せる想いや願いを感じることができました。
(ちなみに、新月形大橋は「(メンテナンスをキチンとすれば)100年は保つ」とのこと=建設関係者の祝辞より。)

もちろん私も渡り初めさせていただきました。開通式に招待された関係者が整列し、自衛隊音楽隊の演奏をBGMにして橋の中心部分数十メートルを歩いたのですが、左に見える今まで使用していた月形大橋に「ありがとう」、足元の新月形大橋には「よろしくお願いします」という言葉が自然に出てきました。歴史の1シーンに立ち会ったんだなあとジーンと来ましたよ。

なお、午後2時から新月形大橋は供用が開始され、一般車も通行できるようになりました。それと同時に旧月形大橋は通行止めとなり、程なく解体工事が開始されるとのことです。

夜になって月形大橋方面を見たのですが、昨日までのオレンジ色の外灯が白色に変わっていて、掛け替えが完了したことを実感させてくれました。
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【月形大橋の歴史】

◆昭和30年に石狩川の新水路(=蛇行した石狩川の水害対策として、直線的な水路への移行工事が行われていた)の通水にあわせて新設。旧月形大橋の中心部にあるワーレントラス橋部分(幅員5.5m、橋長331m)が完成、当時はこの部分のみ。工事期間は昭和26年〜30年。
これより前は旧石狩川(蛇行していた自然の川)に吊り橋(=月形橋)が掛けられていたが度々壊れ、渡船も併用されていた。

◆昭和44年に現在の姿に。ワーレントラス橋に両側部分(右岸側217m、左岸側265m)が延長された。この時の工事期間は5年間。

◆時代の流れとともに車が大型化し、中央部の幅員が5.5mだったので大型車のすれ違いが困難になってきた。歩道もなかったので歩行者の通行も大変危険な状態。そこで昭和54年、月形町が月形大橋の架け替え陳情を開始した。

◆平成13年5月に月形大橋整備促進期成会(月形町、美唄市、北村=現岩見沢市、岩見沢市)が発足。平成16年に事業採択。9年間の工事で新月形大橋完成。


【新月形大橋の概要】
◆完成まで: 平成16年    調査開始
       平成18年〜22年 橋台建設(軟弱土壌のため、杭270本を打ち込む)
       平成21年〜24年 橋桁設置
       平成25年    舗装、防護柵設置

◆特徴:車道が広くなり(8.5m)、歩道(2.5m)も設置
    桁が全てつながり(全長 821m)、走行中の振動少なく耐震性も向上

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