2013年11月28日

リーダーシップとは変革能力。【日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013】その2

前回(その1)から少し時間が経ちましたが、【日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013】の報告(その2)です。

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日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013
〜 魅力的な女性リーダーをめざす 学びとネットワークづくりの場 〜

講演1 『パラダイムシフトで自分の殻を打ち破る』  岸 英光氏
  (岸事務所代表/コミュニケーショントレーニングネットワーク統括責任者)

■パラダイム(Paradigm)=価値観の枠組み=現実が変わっても行動を変えられない。
■アクセルを踏む努力ではなく、ブレーキ(パラダイム)を外すことに注目。


講演2 『いまの日本経済の本当の姿と、これから向かうべき方向』
 藻谷 浩介氏(日本総合研究所 調査部 主席研究員)

■バブル以降、個人所得は横ばい(延びていないが下がってもいない)。
 配分がおかしくなっている。
■この20年、輸出は3割増しだが、個人所得は増えなかった。
 (輸出を増やす政策を打っても、個人所得は増えないのでは。)
■消費の牽引役は女性。
 ・だが、女性の賃金は3割安い=お金が使えない。
 ・モノを作っているのは男性中心=女性が買いたいモノがない。
■みんなが「したいこと」ができる社会に。


講演3 『“部下力”を高めるリーダー術 〜手放したくない部下の育て方〜』
 河合 薫氏(健康社会学者・博士(Ph.D.、保健学)

■自分の言葉を持つには「専門の力」が必要。→ 学び、資格
■心の健康は1本の線上にあり、マイナスの力とプラスの力で綱引きをしている。
 ・マイナスが大きくても、それ以上に元気になる力があれば健康になる。
 ・ストレス=マイナスの力。人生における雨。
■雨を防ぐ(ストレスに負けない)ために「傘」をさそう。
 ・心の中に傘を持つ=自己肯定感(自分はできる)。目標を持つ。楽観的。
  → 心の傘は使い物にならない時がある。心の傘だけでは足りない。
 ・外の傘置き場(上司や先輩。心の距離感が近い人)から傘を借りる。
  =本音をぶつける。弱音を吐く。
  → ただし、借りた傘を持つのは自分。依存する関係ではない。
■首尾一貫感覚(Sense of Coherence)によるストレスへの対処
 =人生のつじつま合わせ(受け入れて、それ以上のプラス思考で対処)
■有意味感(出来事には意味があるという感覚)が、ストレス回避のポイント。
 ・声を掛けるだけで有意味感は増す。声かけは有意味感の「傘」になる。
 ・声を掛け、メッセージを送り続けることで、有意味感を見いだせる。
■1回の失敗を叱ることもあるが、99回の何もないことを認めることも重要。
■パフォーマンスを上げられない人もいるが、その人は使えない人間ではない。
■「あいさつ」と「ムダ」を大切に。心の距離感を縮められる。


講演4 『これからのリーダーに求められる人脈力
     〜 成長の機会を創り出すためのキャリア開発方法〜』
 岡島 悦子氏(プロノバ代表取締役社長/グロービズ経営大学院 教授)

■労働寿命 50 年時代=変化に適応し続けないと生き残れない時代
 ・リスクをとらないことが最大のリスク。
 ・チャレンジしないことは、リスク大。
 ・「昨年と同じ」は後退を意味する。
■能力開発(例:資格取得)より、機会開発(実戦の経験)が重要。
■リーダーシップとは「変革能力」。
 ・リーダーになるには、(早い段階で)逆境、修羅場をくぐる。
■これからは、多様性のある組織(多様なままで、働くことを可能とする組織)が優位
  = ただし、マネジメントは複雑で、難易度が高い。
■信頼貯金と権力で「選べる自由」を獲得する。
 ・良いメンターやスポンサーを持つ。
 ・「いざ、鎌倉」に備え、スキルアップしておく。
 ・優れたリーダーのフォロワーとなり、リーダーシップを疑似体験する。
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全ての講演が今の私にとって有益でした。

講演者はそれぞれ自分の言葉で、自分の分野を語っていましたが、本質は同じことを言っていたと思います。ただ視点や表現が違うだけのこと。私も講師の言葉に共感できたので、今まで進んできた方向や方法は間違っていなかったとのだと自己肯定することができました。

他に、講演内ワークショップや合間のNetworkづくりの中で、私自身の課題や欲とそれを解決するためのヒントも得られました。やはり人との交流は自分を映し出しますね。
こういう場に出てくると、実に多様な人がいて、多様な考え方や振る舞い方が目に飛び込んできます。目的を同じくして集まった人でさえこれほど多様なのだから、社会の中はどれほど多様なのか・・・普段、閉じた世界で暮らしているのを改めて感じ、そこでの常識に囚われることはないんだなあと、改めて感じました。

また、閉じた社会は視野も狭まり、アイデアも枯渇するんですよね。ほんの1日参加しただけで気づくことがいっぱいあるのだから、どんどん出て行くことで得られるものは相当ありますね。特に気持ちが萎えている時、先が見えなくなった時は積極的に外に出ようと思いました。

ぜひ、みなさんも機会があったら参加してみてください。良い出会いがあるでしょう。

議論が見えずに強行採決! 議会をおとしめる行為だ!【特定秘密保護法案/衆議院可決】

11月26日夜に「特定秘密保護法案」が衆議院本会議で賛成多数で可決した。

賛否両論、疑問点や問題点多数、今後の検討課題多数、国民の反対デモ多数・・・
このような状況で、一部野党との修正が成立したからと言って、過半数を確保できたからって、政府与党は可決して良いと思っているんだろうか?

政府与党は良いと思ったからそういう行為に及んでいるのだけれど、その行為によって国民は「国会(議会)や議員は信用できない」「当てにならない」という議会不信に駆り立てられてるっていうのに。

この採決までの進め方は、議員と名のつく仕事をしている者(私)にとって、断じて容認できない。議会(国会)は議論を通して問題点を明らかにし、合意形成していく場なのだから。

私は、国を運営する上で特定秘密が存在することも、それらを保護する必要性も理解する。が、だからと言って今ある「特定秘密保護法案」に賛成は出来ない。やっぱり恣意的に解釈される部分が多すぎる。

国や社会(世界)の状況は絶えず変化し流れているのだから、誰かの考え一つで解釈が変わるとしたら、それがどうかとチェックできる場がないとしたら、検証する記録さえないとしたなら、何を軸に、何を頼りに物事を進めて行けばいいのだろう?

知識豊富な官僚、一国の大臣、崇高な人格者であっても、やっぱり人間。100%は信用できない。そこを制度で補完するのが、現代の私たちが身につけた英知ではないのか。


私のブログ読者には唐突な内容だったと思う。
でも、今日はこのことを書き留めておきたかった。

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