2013年12月01日

議会改革って、何?!【月形町議会中継検討委員会】

先日(11月25日)のまちづくり常任委員会の最後、副議長から唐突に
「私たちの任期も残り1年と少しになってきた。この辺でそろそろ議会改革の話しを始めた方が良いんじゃないか。」(のような趣旨の発言)があった。???

議会改革って、時期を見て始めるもの?

百歩譲って、期限が切られないと「自らの改革」は進められないこともあるから、全員で議論を始めることは良しとしても、何をイメージして議会改革と言っているのだろう?

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というのも、月形町議会では1年以上前から「議会の公開」をめざして、画像配信の話が持ち上がっている。町民のみなさんに少しでも議会に関心を持ってもらうには、議会審議の様子を見てもらうのが一番。でも、役場3階にある本会議場に足を運ぶのは大変(現に傍聴者はほとんどなし)。なので、画像と音声が配信できたら・・・。

それに、議場の様子が配信されれば行政側にとっても良い。まずは、議会で審議されている内容を職員一同ほぼ同時に共有できるから。加えて、予算審議や決算審議の時に議事の進捗状況を自席で把握することができ、担当職員が不要に控え室で待たなくて良いから。相当に事務の効率化ができる。

画像配信はインターネットを使ってオンデマンド放送ができれば一番良いが、町内に光通信網は整っているもののインターネットの接続は1/3程度(光回線を利用したもの。他に無線接続は実数把握できていない)。
ネット配信は次の段階として、ひとまず役場庁舎内だけでも中継できれば、1階ロビーや町民サロンでも見ることができる。もちろん職員も。

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という流れの中で、今年の9月定例会の全員協議会。
この話を詰めるために検討委員会を立ち上げようという事になった。

が、しかし・・・

副議長からは「画像配信/議会中継はいつかは必要と思うが、今すぐに始める必要があるのか。配信の是非も含め検討員会で検討すべきでは。」との意見が出た。

私は「画像配信については昨年から話を進めていて既に承認されていることだから、検討委員会では実際の画像配信に向けた調査と準備(設備、スケジュール、運用等)を進めるべき。」と意見を言った。

(いつものように)何だかハッキリ結論が出ないまま(と言うより、明確な後ろ向き意見は副議長のみで)、正副議長に検討委員会のメンバー選出を一任した。

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月形町議会中継検討委員会のメンバーは、
委員長:金澤議員、 副委員長:宮下、 委員:金子議員、大釜議員。

第1回 10月10日 委員長選出。検討委員会の目的確認と今後のスケジュール確認。
第2回 11月25日 設備業者から、設置機器の種類と費用の説明を受ける。

2回の会議の中で、私以外の3人の委員からは
・画像配信/議会中継は時期尚早。次の任期(再来年春)から始めればいい。
・庁舎内中継に350万円(インターネット配信は+10万円)は、高額。
・費用をかけて全町民が見られる環境が整えられるのならまだしも、一部の人のためだけに予算をつけることを、町民は理解しない。
・果たして議会を中継する意味があるのか。
・庁舎内に議場の画像が流れていたら職員は業務に集中できなくて、かえって支障が出るのではないか。

このような発言に終始し、いつの間にか以下の構図になっていた。
画像配信/議会中継 推進派 1(宮下)
          慎重派 3(金澤、金子、大釜)

で、最も問題なのは、
「画像配信/議会中継を行うかどうかは、この検討委員会では決められないから、12月定例会の全員協議会で状況を説明し議員全員の意見を聞く。その上で検討を続けるかどうか(全議員に)決めてもらう。」
という結論になったこと。

月形町議会中継検討委員会の会議は2回。この中で新たに決めたことも調査したことも何もない。(目的は以前から話し合われていたので文言整理しただけ。設備と予算は1年前に事務局が用意したものと同じ。業者から直接説明を聞いて、不要と思われる機器が1,2個あっただけ。)

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恥ずかしながら、これが月形町議会の実態です。
このように物事は進められています。数の論理で。

このような中で「議会改革」って何をやるのでしょう? 何を議論するのでしょう?
もしかして、もう既に「数の論理」で答が決まっていたりして・・・


もちろん議会だから、最終的に「数」がものを言うのは理解しています。
でも、その前段に是々非々の議論があって、そして「数」でしょ。
最初から「数」じゃない。

民主主義の本質は「数の論理」じゃない。
少数意見の中にある真実をくみ取るための仕組みが民主主義。

「国会」を見ても「地方議会」を見ても、議会不信は増すばかり。

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