2014年01月28日

その3)協働とは何か?【これからの月形町の幼児教育を考えるための勉強会】

20140124b.jpg《その1》《その2》に引き続き、
「これからの月形町の幼児教育を考えるための勉強会」の報告。これで最後です。

このブログを読んだみなさん、当日参加者のみなさん、ぜひコメントをお寄せください。
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【その他】・・・全体を通しての質疑および意見
質問》
Q 認定こども園になると入札になるのか? 障がい児のことも認識しているか?
A 色んな要望はあると思うが、認可保育所から認定こども園への切り替え時、タイプによっては今まで通りの指定管理ができないかもしれない(調査中)。何を次の教育の場にするのかによっても変わる。新たな施設になれば内容も変わるので、公募などもあり得る。今まで通りにはならないだろう。やるとすれば、質が高くて安定的に継続してやっていけるものを提供する。

Q 今回「子どものため」というのが感じられなかった。不満な思いが強い。
3歳児を抱えている保護者だが、大谷幼稚園があるうちは我慢しなければならないのか?
このことで町外に出て行った家庭も、出て行くことを検討している家庭もある。現状を知っているか?
A 今の方針は「ご理解いただきたい」ということ。みなさんのご意見は持ち帰って検討するしかない。町外に出て行った家庭のことは、私たちは知らない。

意見》
■役場は過疎化の問題から入っていかなければならないのでは? 
若い人が出て行かないように、若い人が来るようなまちづくりをしていくべき。子ども達に良い環境を作らなければ過疎化に拍車が掛かる。もっと子どもに予算を使っても良い。

■役場ばかりを攻めてもダメ。議会が特別立法すればいい「月形町の特殊性を踏まえた幼児教育のあり方」について議員立法すれば役場は仕事をする。議員にはもっと頑張って欲しい。

■今日の話を聞いて、子どもを主体にしていないと感じた。
町は転居のことを知らないといったが、転居するかもしれないという危機感が必要。

■3歳児を持つ保護者だが、最後の1年が曖昧で何も考えていないと感じた。もう少しこの子の気持ちを考えて欲しいと思った。検討をお願いしたい。

■花の里保育園に通っている保護者が出席できる時間に、事後報告でない説明会を開いて欲しい。認定こども園ともなれば花の里保育園も関係してくることなので、ぜひ開催して。

■勉強会に役場が来ると聞いて、何か決まりつつある話が聞けると期待してきたが、今までと状況が変わっていないことにガッカリした。今いる子ども達のことをもっと考えて欲しい。

■2年前、認可外保育施設に入りたいと直談判したが、その時と応対(説明)が同じだった。もう少し子どものことを考えて欲しい。

■時間はあっという間に過ぎてしまう。きちんとした話し合いを進めて欲しい。みなが納得できる施設ができることを期待する。

■良くしようと検討しているのは理解するが、保護者も不安なので、早く決めて欲しい。

■小さい子供を持っている親は不安。子どもと保護者を第一に考えて欲しい。町長も毎回「未来の子ども達のために」と言っているので、ぜひ未来の子ども達のことを考えて欲しい。

■不安で不安でしょうがない。大谷幼稚園があるうちは大谷幼稚園に行かなければならないということか。でも、3歳児は最後の1年はどこかに行ってくださいとのこと。ご理解くださいというけれど、理解に苦しむ。ここをもう一度よく考えて欲しい。

■狭間になる子どもの保護者だが、認定こども園になるにしても、どのような状況になるのか早く知りたい。なるべく早く決定して、常に情報提供して欲しい。

■引っ越してきたばかりだが、幼稚園もなくなるし、小児科もないので、月形町に住めるのか心配。

■閉園が決まっている幼稚園にこれから2年間、子どもを入れることに不安が残る。
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【勉強会を終えて・・・私の感想】

この勉強会は、4人の保護者がが立ち上げた「月形町の幼稚園教育を考える会」が企画したものですが、その企画意図は、来たるべき「保護者の意見を聞く会」で役場側ときちんとした意見交換をしたいということから出発しました。感情的なぶつかり合いでなく、意見交換をする。そのために基本の仕組みや月形町の現状を知りたいと。その発想が素晴らしいと思います。

私は12月定例議会のあとから約1ヶ月間、メンバーのみなさんの傍でお手伝いしながら、その活動を見てきましたが、今まで役場に働きかけをしたことなどない若いお母さんが、自分たちの企画を形にするために奔走する姿は驚きと感心の連続でした。

というのも、準備期間のほとんどが冬休み中で常に子ども連れの打ち合わせでした。小さい子ども同伴がどれほど大変かは想像できるでしょう。それから、打ち合わせの度に出てくるアイデアは、メンバーの個性と能力が相乗効果として表れた秀逸なものでした。そのエネルギーやアイデアに触れ、私も触発されたくらいです。

こうして出来上がった勉強会は、質問内容や構成は勿論ですが、会場の配置と参加者への配慮は素晴らしかったです。小さいお子さん連れのお母さんが参加しやすいように安全なおもちゃを準備したり、遊んでいる子どもを見守りながら話を聞くことが出来るように机を配置したり、会場に入りやすいようにポップを作ったり。2時間という長丁場にもかかわらず、参加者が最後まで勉強会に集中できたのは、たった4人によるアイデアの賜なのです

※ 写真は、会場後方に設置された子ども達の遊び場スペース。開会前に撮影したので落ち着いた雰囲気ですが、勉強会が終わる頃には「楽しくて帰りたくない」子ども達が続出!


このように、若いお母さん達が膨大なエネルギーをかけて開催した勉強会ですが、その意図や努力を役場側が理解していたのか・・・私には疑問が残りました。
事前の打ち合わせ情報が全ての説明者に共有されていなかったり、そもそも6人もの役場職員が来る必要があったのか(威圧的な印象を受けたのは言うまでもありません。役場が主催する説明会ではないので、担当部署毎に回答する必要があったのか?)、制度や仕組みを知りたいという参加者に対して、もっとかみ砕いた表現ができなかったのか・・・ 

企画意図を十分に理解した少人数の説明員と腹を割った話ができたら、どんなに理解が深まったでしょう。役場側が構えすぎたことでせっかくの機会が充分に生かされなかったのが残念でした。


今回の企画はまさに「協働」です。でも協働になっていなかったのも事実。
町長が常々言っている「協働を越えた共生のまちづくり」をどう実現させるのか、次に開催される「保護者の意見を聞く会」を楽しみに待ちたいと思います。
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月形町の幼児教育に関心のあるみなさんへ

今回の勉強会で、疑問は解決しましたか?
まだ疑問が残っていたり、もっと知りたいことがある方向けに、
私が主催する「幼児教育の解説会」を開催します。

といっても特別に会場を設けるのではなく、お友達等が集まったところに私を呼んでください。説明に伺います。場所はご自宅でも、町内の集会スペース(図書館、交流センター、萌木の貸しスペース、駅前ゆづき)等どこでもOK。時間も合わせます。
アットホームな雰囲気で、ざっくばらんに話しをしながら疑問を解決しましょう。

まずは、ご相談ください。連絡先はホームページのトップページから。
お待ちしています。

2014年01月26日

その2)3歳児の保育(教育)環境はどうなるのか?【これからの月形町の幼児教育を考えるための勉強会】

《その1》に引き続き、「これからの月形町の幼児教育を考えるための勉強会」の報告です。

勉強会の流れにしたがって質問項目ごとに役場の回答と質疑応答や意見などの要点、そして私の感想と問題提起しています。このブログを読んだみなさん、当日参加者のみなさん、コメントなどお寄せください。
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【保育料、補助金】
■私立幼稚園に通う時に受けられる就園奨励費について、子どもの年齢や人数、年収などで分類。モデル家族が大谷幼稚園に通った場合を想定して、保護者の実質負担額が示された。

■保育園の保育料に関しても同様に、モデル家族が花の里保育園に通った場合を想定して提示。月形町の場合、基本的に国の基準単価(一部区分が細かく設定されてる)。

※ この保育料に関する2つの資料は、一般的な表示区分(所得税課税額○○円、町民税の所得割○○円)に加え年収の目安が記載されているので、自分がどの区分に当てはまるのかが分かり易くなっています。また、家族モデルが示されたものは補助率の仕組みが理解できます。
仕組みを知りたい方は、ぜひ役場でもらってください。役立ちます。

■無認可保育園(わくわくの杜)に関しては口頭で説明。就園奨励費ナシ。
■認定こども園の一例として(空知管内の公立認定こども園の場合)、長時間利用は保育所の設定料金、短時間利用(=現状の幼稚園児)は長時間保育の半額で行っている。
■平成27年度以降、保育料も定員も市町村が決めるようになるだろうが、保護者の実質的な負担は変わらないだろう。

《ゆみこの視点・・・感想と問題提起》
◆現状を踏まえると、平成28年度以降の幼児教育の場は「認定こども園」が最有力になるだろう。
ただ、その形態は様々ある上、平成27年度から始まる「子ども子育て新制度」の詳細がわからないなど、イメージできない。当然保育料もどうなるのか・・・

◆花の里保育園の保育料が国の基準に準拠していて、北海道の地方自治体としては高額なことは理解していたが、幼稚園の就園奨励費がこれほど手厚くなっていたとは! 今回調べて初めてわかった。目的や利用時間が違うとは言え、「保護者の負担額」だけを見れば相当に開きがあり、これを(所得割のみに)一本化するのは相当に難しいと感じる。工夫が必要。

◆月形町は農業を基幹産業にしているが、その就労形態や所得分布は近隣の同様自治体とは明らかに違う。それは月形刑務所(国家公務員)や各種福祉施設があることに他ならず、政策によって導かれた結果である。また、農業者の状況も過去とは大きく変化している。大規模集約化が進み農家戸数は減り法人化も進んでいる。戸別所得補償制度(経営所得安定対策)などで大規模農家の所得は上がった。
これら状況の変化もあって、花の里保育園在園児に占める農家の割合は、開園当初(15年前)の6割から現在は2割になっているとのこと。昔のイメージで保育現場を考えてはいけない。

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【通園方法】
Q 新しくできる保育施設でもバスの送迎はできるのか?
A どうなるかわからない。
 ただ、今の幼稚園に近づけたい思いはある。検討しなければならない。

《ゆみこの視点・・・感想と問題提起》
◆若いお母さん方と話しをすると、通園バスの希望がとても多い。幼稚園を選択する一つの理由になっている。新しい保育施設で通園バスを運行するとなると検討課題は相当ある。

◆例えば、合同保育時間の確保。全町から子ども達を集めるとなると・・・(参考として現在運行しているスクールバスは3系統、40〜50分。)通園バスの場合、保育士(幼稚園教諭)の同乗が必要で、乗車時間の制限もある。もし同時に3系統を回すのであれば3人の保育士(幼稚園教師)が必要になるし、1系統で3周りするのであれば、全ての子どもが揃うまでに2時間以上を要する。

◆将来的な事業の継続を考えると、いかに経費を抑え保護者の要望を満たすかが鍵・・・方向性を決定してからバスの運行を検討するのでなく、バスの運行を含めて方向性を出すことが重要。まず運行経費の概算算出は必須。それほど保護者の要望も大きいし、経費も掛かる課題。
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【受入先の決定時期】
・・・平成28年度に新しい幼稚園教育の場ができれば、月形町内での[幼稚園教育の場]は確保され、途切れることはない。一方、幼稚園教育の場が確保されても平成26年度3歳児は就学前の1年を別の施設に移ることは変わらず、幼児期を同じ環境で過ごすことはできない。先行きの不透明さから入園を見合わせている保護者もいる。

Q 幼児期を同じ保育(教育)環境で過ごしたいと望む幼児に対して、何か対策はあるか?
A 環境が変わることが子ども達にも大きな影響があることは認識している。ただ、それが負担になるかは状況によると考える。例えば最後の1年間を認定こども園で過ごした場合、一緒に過ごした同学年の友達と共に月形小学校に入学することができる。プラスの要素もあるのでは。
 町の考えは、平成28年3月までは大谷幼稚園が経営しているので、大谷幼稚園には最後まで経営して欲しい。(経営が終わった)平成28年4月から新たな施設と考えている。方向性は今年の3月までに決定する。同じ環境で幼児期を過ごしたいという保護者への対策は、今のところない。
 
Q:会場から)「意見を聞く会」を開催すると言っていたが、(3歳児に対する対策がないという)方針が決定しているのなら、「意見を聞く会」に意味はあるのか?
A 今のところの方針は説明した。「意見を聞く会」は参考にさせていただく。意味がないことではないと考えている。

Q:会場から)今、大事なのは子どものこと。役場が子どものことを見ていないのはおかしい。3歳児だけでも特別措置すべきでは? 幼稚園の経営云々の前に、子どもを見てほしい。

《ゆみこの視点・・・感想と問題提起》
◆「子どものことを見てほしい」は保護者の切なる願い。この言葉は重い。

◆幼稚園が平成27年度末で閉園すると聞いた時から、この問題の争点は3歳児の処遇にあると直感し12月の一般質問や活動報告書で指摘もしてきた。また、この勉強会を開催するにあたって役場と行った事前打ち合わせの際にも保護者から指摘があった。
その結果、「幼児教育の場」そのものは確保される見通しがついてきたが、「幼児期を同じ環境で過ごさせたい」という希望に対しては「対策しない方針」とのこと。保護者の意見を充分聞いてもいない段階で、どうしてこの部分だけ「方針」として強く打ち出したのか? 

◆さらに「対策しない方針」の根拠が「幼稚園経営を第一に考えて」では、いくら(最後の1年を充実させれば)プラスの効果も期待できるのではと言われても・・・納得できない。私以上に対象幼児の保護者は不満も不信も大きく、何より不安だと思う。

◆今回の問題にからみ、幼児を持つ保護者家族が転居を検討している(既に転居した)ことは町内でも噂になっている。もし「対策しない方針」のままなら、さらに転居者が増えることも考えられる。非常に重大な局面だと感じる。

◆3歳児を持つ保護者の間では「2年保育の途中で保育施設を変わらなければならないなら、就学前の1年間だけ新しい保育施設に通えばいい。」との考えもあるとか。国が「幼児教育を充実させる」目的で新制度に移行させる時代にあって、1年保育を選ぶ保護者がいるなんて! このままじゃダメだ。
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つづきは《その3》へ。
内容は、勉強会全体を通しての質問と参加者の意見です。

2014年01月25日

その1)町民の関心は高い!【これからの月形町の幼児教育を考えるための勉強会】

20140124a.jpg以前ご案内しました、保護者(月形の幼児教育を考える会)が主催する『これからの月形町幼児教育を考えるための勉強会』が、1月24日(金)午前10時から、町内多目的研修センターで開催されました。

会場には、小さなお子さんを持つ保護者(ほとんどがお母さんですが、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんも)と、この問題に関心のある町民(一般、幼稚園関係者、保育園関係者、民生主任児童委員)、そして議員(金澤議員、金子議員、大釜議員、私の4名)など約30人。他に、役場から説明員等で6人と主催者4人、そして就学前の子ども達も10人以上。実に50人以上が集まりました。町民の関心の高さがうかがえます。


さて勉強会は、代表の挨拶から始まりました。
■この会を主催するのは、幼稚園が閉園することを知り、12月の議会を傍聴しに行った時にたまたま出会った4人。みな幼児を持つ母親。
■議会では幼稚園閉園後の幼児教育について何も決まっていないことを知った。その後、自分たち自身が子どもを預ける施設について何も知らなかったことに気付き、「月形町の幼児教育を考える会」を作った。
■私たちの知りたいことは、同じ立場の保護者や未来を案じる町民のみなさんにも関係することで、共に学び、考えていくものではないかと考え、この場を企画した。


このあとは主催者側が事前に役場に提出した「質問項目」によって進められました。

以下、質問項目と役場の回答、質疑応答や意見などの要点を記します。
そのあと、各項目毎に私の感想と問題点を提起しています。

このブログを読んだみなさん、当日参加者のみなさん、コメントなどお寄せください。
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【月形町の幼稚園教育の現状】
・・・大谷幼稚園閉園までの経緯と、月形町の今後の対応について役場から説明
※閉園までの経緯は、既にこのブログや活動報告書No.11にも掲載しているので省略。
 また、町報お知らせ号(平成26年1月20日発行)に記載されているとのこと。

■「今後の幼稚園教育の場」について、今年3月をめどに方向性を出すべく、役場内で検討中。
・町内には3つの幼児施設がある。
 (私立幼稚園1、公立認可保育園1、町民入園不可の認可外保育施設1)
・月形町も少子化の影響で幼児数は減少。
 共働き世帯の増加等で保育園入所対象者が増加、幼稚園入所対象者は減少。
 現状では新たな幼稚園経営は難しいと思われる。
   ↓
 公立で複数の幼児施設を持つこと(例:公立保育園と公立幼稚園)は難しい。
 今後は既存の幼児教育施設を中心に展開しいていかなければと考えている。

Q 議会で言っていた「保護者の意見を聞く会」は、いつ開催されるのか?
A 日程は決定していないが、今年度中に実施する方向で。


《ゆみこの視点・・・感想と問題提起》
◆経緯の説明では、平成25年11月の大谷幼稚園閉園正式決定以前に、大谷幼稚園側と理事者が8回程度話し合いの場を持ったとのこと。理事者の認識が変わったて来ているのを感じた。

◆月形の幼児数は減少しているというものの、保育園は定員(40名)の2割増しの枠の中で運営している。また大谷幼稚園も平成20年頃は全園児数が10数人だったものが、今は30人近くになっている。月形刑務所増設による若手刑務官の増加の影響もある中で、月形町の現状に一般的な「少子化」を当てはめて良いのか、疑問が残った。

◆現状認識でもう一つ疑問点アリ。
「共働き世帯の増加等で保育園入所対象者が増加、幼稚園入所対象者は減少」
保育園入所対象者は「保育に欠ける」状態として数値化できるが、幼稚園入所対象者は必ずしも「保育に欠けない幼児」だけではない。たとえ保育に欠けていても、学校教育法による幼児教育の場を希望する保護者は幼稚園に入園させる。同様に、保育内容が気に入って(あえて)認可外保育施設に預ける保護者もいる。また、国の基準と同じ(高額な)所得割の保育料を嫌って幼稚園に入れる場合もある。
現代の幼児保育ニーズは明らかに過去のものとは違ってきている。そこの所を取り違えないことが重要で、この問題の解決のためのポイントだと考る。

◆3月に方向性を決定する=3月議会に諮られる=3月冒頭には議案提出。よって、方向性の決定までには1ヶ月程しかない。この状況で「保護者の意見を聞く会」の日程が決まっていないことに不信感を覚える。「意見を聞く会」が「決定を説明する会」でないことを切に望んでいる。保護者を裏切らないで!
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【幼稚園・保育園・こども園、認可外保育施設の比較】
・・・各施設の違いを資料によって説明。
※内容はおおむね活動報告書No.11に掲載されているので省略
◎平成27年度から『子ども子育て支援新制度』により、
・認定こども園の型(新たなタイプの幼保連携型の追加)、保育料や定員等の中身、
 国の財政措置(国からの施設への補助)制度がかなり変わる。
・詳細は平成26年秋頃には明らかになるだろう。

Q 月形町に新しい幼稚園はできるのか? 大谷幼稚園の建物はどうなるのか?
A 現状で新しい幼稚園開設は考えにくい。
 園側から町に「園舎を寄付する」意向が伝えられているが、町が受けるかは検討中。

Q 花の里保育園は大谷幼稚園閉園後の受入先になるのか?
A 可能性はあるが、決定していない。

Q 町外の幼稚園に通うことはできるのか?
A 希望する幼稚園側が了解すればOK。既に通園している人もいる。
  ただし通園方法は幼稚園側の指定による。

Q 現在町民入園不可の「わくわくの杜(認可外保育施設)」に入園できるのか?
A 「わくわくの杜」側の方針として「大谷幼稚園がある限りにおいて、少ない子どもを分散させない」という考え方。平成28年3月までは今まで同様、月形町民の入園は認めないと説明されている。

Q:会場から)平成26年度3歳児は大谷幼稚園で卒園できず教育が途切れてしまう。不安がある。教育が途切れないよう「わくわくの杜」に最初から入れたいが可能か?
A 「わくわくの杜」側は、大谷幼稚園の運営のことも考え、開園中は受け入れたくない意向。町の方針としても、今まで60年間頑張ってきた大谷幼稚園の運営について最大限の応援をしたいという考え。平成28年3月までは大谷幼稚園を第一に考えたい。
町は平成28年3月以降の幼児教育の新しい場を責任を持って作っていく方針。過渡期のお子さんには迷惑を掛けるが何とか理解して欲しい。今のところ、大谷幼稚園の経営を何とか成り立たしていきたいという方針。

《ゆみこの視点・・・感想と問題提起》
◆各施設の違いを比較した資料は大変わかりやすく、理解しやすかった。もし今回不参加で勉強したい方は、ぜひ役場に資料をもらいに行って欲しい。役立ちます。

◆一方、子ども子育て新制度にともなう制度変更の詳細は、今はまだ決まっていない。なので曖昧な点が多く、イメージがつかめなかった。参加者も混乱したと思う。その中で説明を求められる担当者も苦労していたのは察するが、それ以上に保護者の不安は大きく、一刻も早く確実なものを提示しなければならないと感じた。
こんな状況になると、今更ながら大谷幼稚園の閉園があと1,2年先であればどんなに良かったか! 閉園正式決定前に調査を進めていれば、延長の選択肢もあったのに・・・もどかしい。

◆大谷幼稚園の運営を考える町の立場を理解できないでもないが、そうであっても、まず第一は「子ども」でなければならない。優先順位を間違っている。
通常、入園した子ども達が全て卒園できるように閉園時期を決めるし、同時に募集停止も行う。今回の場合は特殊で、大谷幼稚園が慣例的に閉園を進めれば今年の春にもあぶれる幼児が出てしまう、だから、閉園を決定しながらも入園児を受け入れるというウルトラCを行ったと、私は考えている。そのような状況なのに、「大谷幼稚園の運営が第一」となるのだろうか?
大谷幼稚園も幼児の教育機関であり、子ども達を第一に考えているのではないだろうか?
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まだまだ勉強会は続いていますが、長くなったので・・・つづきは《その2》

2014年01月23日

未来を創るのは「私」。さあ、身近なことから始めましょう!・・・初講演【北空知地区指導農業士・農業士会 冬期研修会】

1月20日(月)、深川市で初体験。

正確に言えば「北空知地区指導農業士・農業士会 冬期研修会」で、初めて単独の講演をさせていただきました。お声かけくださった関係者のみなさん、貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。

今まで私は公開討論会やパネルディスカッション、一般質問など、「掛け合い」によって自分の考えをお話しする経験は何度となくしてきましたが、単独で一方的に話を進めるのは初体験。それも、ほとんどが年上の経験豊富な方ばかり(約60人)の会場で。

念入りに準備したとは言え、終始汗だくだったのはいうまでもなく・・・。
ただ、持ち時間(1時間)をフルに使い、伝えたかったことはほぼ全て話すことができました。

もちろん反省点はいくつもあり、間延びしているな〜と感じながらも場面転換できなかったり、もっと事例を出せば良かったかなあ等々。掛け合いなら相手の言葉をヒントに次々と場にあった話題が出てくるのに、一人で話す講演は「間を取る=考える」ことができないんだと改めて気づきました。奥が深いです。

それでも参加した方から「共感できた。」「日頃感じていたことを言葉にしてくれた。」等の他、私の講演内容を話題にしてくださったりと、想いは伝わったという感触も。
デビュー戦としては及第点をいただけるかと、勝手に自己評価しています。


さて、せっかくの機会ですので、私のお話しした内容をここに書き留めておきます。

そもそもいただいた講演のテーマは「女性の地位向上、活躍で農村社会を活性化する」だったのですが、女性問題をストレートに掲げると、男性にとっては「他人ごと」になり、女性にとっては「もっと頑張れって言うの?」と不信感が生まれるので、少し別の視点から話しを展開したいと考えました。

以下は講演の要点です。
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『農村社会の明日に向けて
 〜 未来を創るのは「私」。さあ、身近なことから始めましょう! 〜

        宮下裕美子(新規就農者・月形町議会議員・就農アドバイザー)

■農村社会の課題(閉塞感、固定化された役割、リスクの増大)は、農村だけのものではない
・「農村社会」として切り取られるとそう受け入れてしまうが、実は違う
・都市部、国にも置き換えられるし、家庭内の課題としても置き換えられる。
  ↓
 身近な課題を解決することが、社会全体に通じる。解決は身近なことから。

■家族みんな(社会全体)で、ちょっとずつ補完できれば楽になる。リスク分散できる

■現在の日本では、『男女差 < 個人差』。基本的行動に男女差はない。
  → 個人の差を決めるのは、当事者意識=「私」の問題

■男女逆転社会をイメージしてみよう。
・もし全て女性議員だったら、話題は教育や福祉が中心になるのでは?
  → 男性ばかりの議会が「女性に配慮」して物事を進めたとしても、
    必ずしも汲み取れていない。やはり議会は男女とも必要。

■「発想」は想像と打開策の種。多様性は宝。
・新たな「発想」を得るためには、
    知らず知らず周りに合わせている(空気を読んでいる)ことに気づくこと。
  → 空気を読むことで新たな発想に出会えなくなる。
・自分の正直な気持ち・考えを押さえ込まないないこと。
  → 自分で感じたことを素直に表現する訓練
・自分の意志で物事を決定していますか? 
  → 訓練すればできるようになる。まずはメニューの選択から。
・多様性は身近に広がっている。夫婦で同じモノを見ても、違うとらえ方をしている。

■ムラ社会の価値=強い信頼関係。セキュリティーの高い場所。
・信用のある人のひと言が大きく影響する。
・信用のある人の手助けは、ムラ社会ほど価値がある。
  → 信用のある人(この研修会に集まっている人)は、
           自分の感覚や価値観に共感できる人を応援して欲しい。
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今回初めて「講演する側」に回って、講師のみなさんのご苦労が少し理解できました。
講演を聴きに集まった人が何を求めているのかは案外わからないものでしたし、全ての人を満足させることも相当難しい・・・ それなのに、私は今まで結構辛辣な感想を書いてきたなあと。

その一方、講演を聴いてくれた人の感想はどんなことでも知りたいと。批判だろうとお褒めの言葉だろうと全て嬉しい。だから、何も語ってくれないことが一番の不安材料であり、最も重たくて辛い評価なのだと実感しました。

ということで、これから先も講演会の感想など、自分の気持ちに正直に書いていこうと思います。
同様に、皆さんも遠慮なく感想などお寄せください。よろしくお願いします。

2014年01月16日

月形町の幼稚園教育について 一緒に考えてみませんか?【保護者主催勉強会のご案内】

昨年末から月形町内で話題になっている『幼児教育環境の問題』。

私は12月定例会での一般質問と、年末に発行した「ゆみこの議員活動報告書 No.11」で取り上げたこともあって、非常に注目し関心を寄せています。

同様に、当事者(幼児を持つ保護者)の関心は高く、議会の傍聴を皮切りに、「情報を得たい」「現状を理解したい」という欲求が高まり、「月形町の幼稚園教育を考える会」を発足させ、以下の日程で勉強会を主催することになりました。



「月形町の幼稚園教育について 一緒に考えてみませんか?」
                   (保護者主催の勉強会)

日 時: 平成26年1月24日(金) 10:00 〜 12:00
場 所: 多目的研修センター 講堂 (花の里保育園横)
対象者: どなたでも参加できます。
主 催: 月形町の幼稚園教育を考える会(代表:斎藤)


この勉強会は、役場担当者(教育委員会、住民課)を交え、
■大谷幼稚園閉園の経緯と今後の方向性
■幼稚園・保育園・認定こども園・認定外保育施設の仕組み
■施設別の保育料や補助金の違い
■通園方法の課題
■受入先の決定時期
などについて、説明と質問を通して理解を深めようとするものです。

事前に「月形町の幼稚園教育を考える会」がいくつかの質問項目を役場担当者に提出しています。それについて説明を受け、その後、参加者からの質疑応答という展開です。


月形町の幼児教育環境の問題に関心のある方は、保護者に限らず誰でも参加できますので、お友達やお仲間、おじいちゃんやおばあちゃん、もちろんお一人でも大丈夫ですので、どうぞご参加ください。

なお、お子様連れでも大丈夫なように会場内に「プレイマット」を用意します。お気に入りのおもちゃや本を持ってくれば、子ども達を遊ばせておくこともできます。
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私は今回の件で「幼児教育環境」について色々調べましたが、実に複雑な仕組みになっていて閉口しました。そもそも幼稚園(文部科学省)と保育園(厚生労働省)という区切りがあり、それぞれ別の視点から幼児教育に関わってきたという文化があります。それを少子化や共働きといった時代の変化に合わせて一本化しようと、仕組みを改善してきて・・・

時代に合わせた新たな施設として「認定こども園」が提唱されていますが、これも4タイプあり、母体が何か(学校法人、福祉法人、NPO法人)で形も縛りも違いますし、補助金や運用も変わってきます。

月形町のこれからの保育がどんな形になるか、想像するためには基本的な仕組みを理解しなければイメージを描くこともできません。

このことは当事者だけの問題ではありません。一度決まれば10年20年の単位で税金が投入されますし、月形町の人口にも影響してきます(今回の問題で町外へ転居する家庭もあるほど)。となれば、税収、地域の活性化、小中校の教育全般にも影響が出てくるでしょう。

いずれにせよ大きな決断の時が迫っています。
それをただ傍観するのではなく、一緒に考えませんか?
ぜひ、ご参加ください。

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