2014年12月03日

もう工事内容は決まってるの? いきなりの実施設計予算に!【花の里保育園増改築工事実施設計事業/平成26年第5回臨時会】

引き続き、臨時会の報告です。

今回、私が最も注目したのは、一般会計補正予算「保育所増改築事業/花の里保育園増改築工事実施設計業務」398万7千円です。

現在、平成28年4月の認定こども園開設に向けて様々な準備が進められています。花の里保育園の増改築もその一つ。既存の認可保育所を認定こども園として使うとなると、定員増(現在40人→70〜80人)に対応するための増改築が必要になります。このことは認定こども園を開設するかどうかを検討しているときから話題に上がっていました。

その時に町側から受けた説明は以下の通り。
■ 既存施設の床面積は余裕を持って作られているので、定員が80人になっても、それほど大がかりな増築をしなくても対応できるだろう。
■ 保育室は不足しているので、仕切りを変更するなど、対応が必要。
■ トイレ、厨房、玄関は広げる必要があるだろう。
■ 工事を行うために保育園を休園にすることはできないので、保育を行いながらの工事になる。そのため、工事は日曜日・祭日・夜間に行い、安全には特に配慮する。(=夜間等の工事で対応できる程度の増改築になる。)

各議員とも「それほど大がかりな工事にはならない=工事費はそれほど高くない」という認識でした。

そして今回の補正予算。これまで認定こども園の話題はソフト面が中心でしたので、いよいよ増改築工事の話題になるのか・・・が、いきなり「実施設計」の補正予算が本会議に提出されて驚きました。それも、本体工事が1億円?! 

質疑を通して解った工事内容は(口頭での説明だけで、見取り図等は示されていない)
◆ 増床は合計170㎡
・2歳児用専用保育室 1つ、一時保育用保育室 1つ・・・遊具側(愛光園側)に増築
・園児用トイレ 1つ・・・テラス側に増築
・玄関、事務室、厨房を外側に広げる(増床する)。物品庫を設ける。 
◆ 工事費は「超アバウトに計算して 1億円前後。」(副町長答弁)
◆ この工事内容等は、開設準備委員会で検討した。
◆ 保護者への説明は、詳しいもの(実施設計)ができてから行う。

説明は全く充分とは言えず、疑問や不満が残っているものの・・・ いつものごとく補正予算は可決されました。
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果たしてこのまま工事(実施設計)に突入して良いのか? 
私にはこの設計が充分煮詰まっているとは到底思えません。

例えば、夜間工事を行う場所は、愛光園(高齢者福祉施設)の目の前。園児にとっては問題ない時間帯でも高齢者の睡眠を妨げる時間帯。そんな工事が本当にできるのか?

いくら日曜/祭日/夜間に工事を行うといっても、工事途中はブルーシートなどが掛けられている上、その傍は園児の生活空間。それも工事現場のすぐ近くに乳児室。この状況で本当に園児の安全は確保できるのか? また、採光や空気(アレルギーも含む)などの保育環境は?

そもそも夜間工事等をすれば工事費は高く、期間も長くなるのは道理。だったら保育を別の場所に移すなどの経費節減・安全確保の検討はなされたのか? もし保育を別の場所で行うのであれば、そもそもこのような配置(増改築内容)にしたのか? 最善の配置は?

私がざっと考えただけでもこれだけの疑問が湧いてきます。くわえて保護者の目線による検討だって絶対に必要でしょう、利用者・当事者なんですから。

ということで、この件を一般質問で取り上げることにしました。園児の安全確保、保護者の意見を聞く場、経費の節減策・・・色々聞いてみたいと思います。

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