2017年05月26日

残念。ありがとう。だから前を向く。【故・出村 隆 月形町議会議員を偲んで】

月形町議会の現職、出村 隆 議員が5月22日夜に亡くなり、昨日葬儀を終えました。
出村議員は66歳。1期目の折り返しを迎えたばかりだったのに・・・。

出村さんは議員になる前からガンを患っていたものの状態はコントロールされていて、状態が悪くなれば入院・治療して回復・復帰を何度も繰り返してきました。今月初めに入院したものの2、3ヶ月で退院するものとばかり思っていたのに・・・。
あまりに急な訃報に誰もが驚き、私も気持ちの整理が付かないまま数日が過ぎました。

私が出村さんと親しくなったのは、出村さんが議員になってから。ほんの2年前ですが、議会の中で同じ志を持つ、数少ない気の置けない仲間として大切な存在でした。

出村さんと言えば、「豪快な笑い」が象徴するように朗らかで、「奇想天外なアイデア」を持つ「お酒好き」なオジサンと誰もがイメージするでしょう。出村さんは場の雰囲気を敏感に感じ取り、場が和むように気を遣う繊細さと優しさを持ち、自分流を貫く頑固さもあり、いつも素敵なところを見せたいと思っている格好つけで、曲がったことには腹を立てる正義感の強い人でした。

それを象徴していたのがボランティアや趣味や仕事。元々は刑務官。退職をしてからは社協の配食サービスの担当や行事のお手伝い、猟友会で有害鳥獣駆除、ライオンズクラブの活動、パークゴルフ協会でのプレー、道民の森・月形地区での管理員としての仕事、趣味が高じたアスパラガスやニンニクの栽培と黒ニンニク作り、夜の月形でのお酒を挟んだ楽しい語らい・・・ 

出村さんは折りに触れ町民の話を聴き、どうすれば町政に反映できるのかいつも考えていて、私のところに来ては「宮下さん、こういうときはどうしたらいいんだ〜?」「こういうのって、何とかならないべか?」と、いつも疑問を投げかけてきました。
また、議案や予算書が配布されれば「これはどう見ればいい?」「どうしてこうなるの?」「ここが変だと思うけれど、おかしくないかい?」と、すぐに電話で質問攻めにしてきました。

こんなに熱心に議員の仕事に向き合っている月形町議会議員はそうそういません。「豪快に笑っている酒好きなオッチャン」のイメージの裏で、とても生真面目で正義感の強い顔を持つのが出村さんなのです。
月形町議会は、本当に惜しい人を亡くしました。町議会から情熱の火が一つ消えて、つまらない議会にならないことを願うばかりです。

さあ、いつまでも嘆いていてもしかたがありません。出村さんを弔うためにも、私は前を向き「あしたが楽しみになる」まちづくりのために努力しなければ。

明日は、北海道自治体学会の総会&政策シンポジウムです。たくさんの出会いと学びに期待して、主催者側として活動してきたいと思います。

出村さん、今までどうもありがとう。
人生には色々あっただろうけれど、きっと好きなように生きて、楽しかったでしょう。
お疲れ様でした。そして安らかに。

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