2018年03月31日

月形町の人口推計を見るときは注意が必要【北海道新聞記事から】

今朝の道新1面。道内全自治体の2045年(27年後)の推計人口が、空知面には管内自治体のより詳細なデータ(2015〜45年まで10年刻みの、推計人口と65歳以上の高齢者の割合)が掲載されている。
空知面の記事には「月形町は、月形刑務所受刑者や、福祉施設の入所者が一定程度見込まれ、推計人口は43%減。」とある。

この手の分析は国勢調査のデータを元にしているから、月形町の場合は全く活用できない。だって、月形刑務所の受刑者も人口としてカウントされてしまうから。

月形刑務所の受刑者は男性のみで若い人も多いため高齢化率は相当に歪む。さらに、受刑者は生産活動もまちづくり活動もできない。町民約3300人+約1000人の受刑者。

「受刑者も交付税の対象だから得をしている」と言うけれど、外部シンクタンクの分析を全く活用できないとしたら・・・ 自治体も独自に自立の道を探さねばならない時代において、とてもダメージが大きい。さらに、高齢化が進めば「ケアする側」の人材確保が必須なのに、人口減少で実働できる生産人口が減って賄えなくなったら・・・ 

矯正施設や福祉施設があるから安泰なんて言ってられない。矯正や福祉の仕事しかない町にはしたくない。

表面的な数字に踊らされてはダメだ。実態を、本質を、見極めなければ。時は流れていく。年齢は積み重なるばかり。

■月形町の人口
2015年国勢調査  4,577人 
同日住民基本台帳  3,535人
国勢調査からほぼ2年半後の今、2018年2月28日の月形町人口(住民基本台帳)は 3,286人。65歳以上の高齢者の割合も40%を超えている。

1

▲TOPへ戻る