2018年10月16日

あ〜ぁ、そうじゃない!【月形町創生総合戦略審議会・傍聴】

昨晩(10月15日)、月形町役場で平成30年第2回月形町創生総合戦略審議会があったので傍聴してきました。

町民アンケート(8月3〜14日実施)、事業者アンケート(9月上旬実施)の結果報告とKPI(重要業績評価指数=目標に対してどれだけ達成できたか)が議題でした。今回町民アンケートを採ったのは平成27年に策定した地方創生の様々な政策の中間評価をするためです。

細かいことを書き出したらキリがないのですが、1つ例を挙げてみます。

町民アンケートは18歳から69歳までの対象者(1772人)から1000人を抽出して送付、384人から回答がありました(回収率 38.4%)。回答者の33%(127人)が60代、20代+30代は19%(75人)でした。

アンケートの中に「子育て(小児医療環境)の充実について」というものがあります。全ての人に「子育て(小児医療環境)に満足しているか? 重要度は?」と聞いていて、結果「満足・やや満足が50.5%になった。基準年の満足度が22.4%だったので向上している」という結論でした。
ですが・・・ 自由記載には19人が記入、記載内容のほとんどは子育て世代の人からの要望や不満でした。委員の1人から「自由記載を読む限り満足度が50%というのは信じられない」という意見があったものの「こういう結果が出ているので・・・」と、役場担当者も委員長もそれ以上突っ込むこともなく・・・

あ〜ぁ、そうじゃない!  傍聴席から大声を上げそうに。

私の見解です。
子育てと無縁な人からもアンケートを採っているので、施策の中身や実態を知らない人(たぶん全体の7〜8割)も回答しているから満足度が上がっただけ。自由記載を見る限り、子育て中の人は不満が多いように見える。本当に「子育て(小児医療環境)の充実」を実現しようとするならデータを詳細に分析すべきで、アンケート原簿から子育て世代を抽出しその回答がどうなっているのか、再考する必要がある。

不満を解消したり施策のヒントを得ようとしたら、当事者に目を向けることが必須で、たとえ少数意見であってもそこ事実・実態があるのだから重要視しないと!

アンケート調査には多額の費用がかかっているのに、そこには多くの町民が貴重な時間をかけて考えや気持ちを書き綴っているのに、それが結果にも今後の施策にも活かされないなんて! 悲しくなりました。

審議会ではこれ以外にも的を射た質問が1、2出ていたものの、その回答は・・・

審議会はアンケート結果を受けて中間評価の答申を出すという流れなのですが、このあと「答申案を事務局(役場)が作成し、各委員に郵送して了解を得たことにする」という手続きが了承されました。このアンケート結果をどう考察するかという最も大事な部分は何も解らないまま、話し合いもせずに進めるとのこと。ほとんどの委員が一言も発せずに会議は終了しました。

全くの「アリバイづくり審議会」になってしまったんですね。

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