2019年01月31日

【開催案内/北海道運輸局によるJR札沼線廃線に伴う代替交通の意見聴取会】

月形町が抱える大きな問題・・・町立病院もそうですが、JR札沼線の廃線問題もそう。昨日(1月30日)の道新朝刊に標題の意見聴取会が開催されることが出ていました。
 
JR札沼線の廃線を受け入れるまでの会議や議論は、一般人にはずっと非公開だったので、今回のように事前に案内があるのはたぶん初めて。早速傍聴を申し込みました。
 
一般の傍聴は先着20名とのこと。昨日昼の段階では数名の応募だそうなので、たぶん傍聴できると思います(確定するのは2月5日)。
  
 
それにしても傍聴までの手続きの煩雑なこと!
 
1)新聞に掲載された問い合わせ先に電話(以下の手続き方法を聞く)
2)北海道運輸局のホームページの「プレス情報>2019-1-29●鉄道事業の廃止届に係る公衆の利便の確保に関する意見聴取について」を開く
3)pdfの2枚目が「個人傍聴」申込用紙なので印刷
4)必要事項を記入して、指定の番号にFAX
5)傍聴人に確定した場合は、2月5日にFAXで「意見聴取の案内文書」が送られてくる(外れた場合は電話連絡アリ)
6)「意見聴取の案内文書」を印刷し、当日持参(入場券になる)
  
傍聴したいから、どんなハードルがあっても乗り越えますョ。
でも、今の時代にあわせて簡略化してほしい。
その方が、傍聴側・主催者側の双方にとって良いと思うんだけどな〜

2019年01月30日

町立病院・林院長の退職に対して【1月29日道新+1月25日全員協議会&まちづくり常任委員会】

1月29日(火)の道新で報道された通り、町立病院の林院長が3月末での退職の意思を示しました。このことを私たち議会は1月25日(金)に急遽開催された全員協議会で報告を受けていましたので、補足説明と私の考えも含めて記します。
 
《1月25日(金)全員協議会での町長からの説明要旨》
●林院長から「在宅訪問診療や短期入院などの取り組みを頑張ってきた。町長から度々訓示などもいただいたが、医療スタッフからの理解と協力を得ることができなかった。院長として医師として(この状態は)耐えられない。退職したい」「3月末で退職したいが、後任を探すのは大変なので1〜2ヶ月伸ばすことは可能」との申し入れがあった。これに対し上坂町長は「スタッフの指導と管理で至らなかったことを申し訳なく思っている」
●今後の対応として
・後任確保に向け、全力で取り組んでいる(既に医師募集をかけた)
・スタッフの配置を含め対応したい
・町民に迷惑をかけないよう、これまで以上の病院運営をしていきたい
 ↓
●大変申し訳ない。(解決に向けて努力しているので)時間をください。
 
町長からの説明のあと議員からいくつかの質問がありましたが、最終的に議会は「今は見守るしかない。後任確保に向けて全力で取り組んで欲しい」ということで終了しました。
 
この日は本来、まちづくり常任委員会の所管事務調査で「町立病院の運営」を調査することになっていたので予定どおりに行いましたが、院長が退職することの影響は大きく「院長が決まらないうちは今後の検討などできない」「医師確保が最優先」「医療スタッフとのミスマッチがある以上、医師だけでなく(病院経営全体を引き受けてくれる)組織を探すしかない」などの意見が主流を占め、こちらも「今は見守るしかない」ということで終了しました。
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ここからは私個人の考えです。
 
院長の退職が引き金になった報道と説明だったので医師側の退職理由のみが取り上げられ、ともすれば医療スタッフ側に問題があったように捉えられそうだが・・・ この前段には医療スタッフの大量退職(看護師の退職は年度当初だけでなくその後も続いている。さらに技師の退職も控えている)があった。個別の退職理由は明かされていないが事実が重要である。つまり、組織運営に問題があったと私は思う。
  
町立病院の運営や経営の話しをすると決まって「医療のことに事務方は口を出せない」と言う議員がいるが、私にはよく理解できない。医療行為そのものは医師に任せるにしても、病院運営や経営は事務方(役場)が主体的に進めるもので、スタッフ間の調整や町民への説明なども含めてやるべきことがたくさんあったのではないか。医療スタッフが退職する際に「退職理由は聴かなかった」「去る者は追わない」ということにも驚いた。問題解決のための第一歩さえ歩んでいないように見える。
 
林院長に替わって以降、町立病院が担っている終末期医療が大きく転換した。それまでの長期入院と胃瘻なども含めた手厚い対応から、自然な死を待つ看取り医療に方針転換したのだが、直接関係する町内の老人福祉施設側との連携・確認はしたものの、町民は蚊帳の外だった。看取り医療がどういうものか町民は当事者になるまで解らず、お見舞いに行った人から「酸素も着けないで音もしないで寝てるだけ」など不安や不満の声を聴く機会が増えていた。町民への説明や周知不足は否めない。ここを担うのは事務方ではなかったか。病院利用者=町民への配慮や視点が不足していたのではないか。
同様に、平成29年11月に「町立病院運営体制改革検討結果報告書」が作られたが、検討メンバーは役場職員のみ。専門家や利用者の視点は含まれていなかった。
 
今、林院長が退職することになって「後任の医師を確保するのが最優先」となった。確かに常勤医師がいなければ病院は成り立たないから最優先事項だし、医師不足の社会情勢から「誰でもいいから来てくれる医師を」という空気になっているのも理解できなくもない。
だが、次に院長になる医師が「積極的医療を行う医師」だったら、月形町の終末医療はまたも180度転換するのか? 医師が変わるたびに町立病院の在り方が変われば、振り回されるのは町民であり、老人福祉施設側。そんな不安定な状況で安心した暮らしができるのだろうか?
 
こんな状況だからこそ、町立病院の在り方を町民と話し合う場を設ける必要があると思う。どんな医療があれば月形に住み続けられるのか、提供する側だけが考えるのではなく利用者側も一緒に考えていくことで見えることもあるはず。
 
医師確保は最優先。だからといって他に何もしなくていいということではない。マルチタスクで進めなくては! 
そのための組織、そのための町立、そのための役場! 
だと思っている。

2019年01月22日

あなたの背中を押したい【きたひと講座「女性が行政に関わるために」の講師】

「2019きたひとフォーラム」を長々と報告してきましたが、これが最後のプログラム。1月14日(祝)午後に開催された「きたひと講座:女性が行政に関わるために」の報告です。
 
「きたひと講座」は、きたひとネット初の試み。会員が「自身の得意分野・人に伝えられる・教えられる特技」などの情報を提供し、会員が「受けてみたい」と希望して実現に至りました。
 
初回は私が講師になって「女性が行政に関わるために」と題し
《1》私が議員になった理由(自己紹介)
《2》議員の実態(ある議会を事例に)
《3》行政と議会のしくみ(国と地方、市と町村)
《4》女性農業者が議員になるには
《5》質疑応答
という構成で2時間にわたってお話ししました。
参加者は40人と大盛況(遠方のために参加できない人もいたので希望者はもっと)、会員の関心の高さが印象的でした。
 
※ 議会の話しをするにあたって私は町議会しかわからないので、勉強会仲間の恵庭市議会議員の柏野大介さんにご協力いただきました。(柏野さん、ありがとうございました。)
 
 
私は町議会議員10年(選挙経験5回)ですが、若い頃は全く政治に興味がなかったんです。新規就農と子育てをする中で認可保育所・学童保育所開設運動を通して行政や議会と関わるようになり、さらに市町村合併問題で「自治」を考えるようになって、議員に・・・という経過をたどっています。町議会議員の仕事が『身近な暮らしの課題解決』だからこそ興味を持ったし、今も続けています。
 
講座の中で特に伝えたかったのは
●議員は特別な存在ではなく、住民の代弁者
●町議会(市議会)議員の仕事は、身近な暮らしの課題解決
●議員になって「何をしたいのか」が重要。まず明確に。
●議員になると研修機会が多く成長できる。
●女性は「独立した個人」として活動できる。地域推薦などの慣習にとらわれず、新た発想とイメージで勝負できる
●地域活動・出産・子育て・PTA・医療・介護・・・
 行政のサポートを受ける機会が多いのは女性では? 
 現代の重要課題を担っているのは女性では?
 → その気づきを代弁し課題解決のために動いてくれる人はいる?
 → 当事者である女性が気づき、行動することが社会を変える
●女性の立候補者がいなければ女性議員は生まれない

 

私は今回のフォーラムで思わぬことに気づきました。
女性の社会進出の指標にある「指導的立場」として議員・農業委員・農協理事者などが上げられるのですが、農業委員や農協理事者は個人資産に関わるので「守秘義務」が課せられる場面が多いんですね!
それに対して議員は「議会は原則公開」「公的資金=透明」「広報広聴が仕事」なので、ほとんど秘密はありません。様々な人と情報交換・情報共有・意見交換できるンです。そこが全く違います。
 
私に機会があれば農業委員や農協理事を努める可能性もあるのかと思っていましたが、私にはムリだとハッキリ分かりました。
私を活かすには議員(もしくは町長)しかないんだと強く認識しました‼️
あ〜気づいてよかった(笑)

2019年01月20日

じっくり深く考える【きたひとフォーラム分科会/2日目】

2019きたひとフォーラム 2日目(1月14日・祝)午前は、2つのテーマの分科会。

◆分科会1◆「続!女性の力・能力を活かすためには?」
◆分科会2◆「女性の体と心の健康・こどもたちの発達を考える。
      〜パワハラ・DV・モラハラでは? 自分は何をすべき?」

 
私は【分科会1】の進行担当だったので、こちらを報告します。
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◆分科会1◆ 続!女性の力・能力を活かすためには?
 
意見者:高橋恵美さん(幕別町/高橋牧場)
    日笠朝子さん(北斗市/市議会議員・農業委員)
進行 :宮下裕美子 (月形町/町議会議員)
助言者:小林国之先生(北海道大学大学院農学研究院准教授)

 
分科会1は1日目の議論を引継ぎ、私たち女性が力や能力を「活かす」ためにどうしたらいいのか、未来思考で解決策や具体的取り組みを考えてみました。
 
まず最初に、意見者のお二人から「現状とその課題を解決するためにどんな取り組みをしたか」の事例発表でウォーミングアップ。イメージがつかめたところで、会場が一体となった自由な議論が始まりました。
 
その中で《組織》がキーワードに。
 
何か活動しようとすれば《組織》に入るか《組織》を作るか。JA女性部、フレッシュミズの会、直売所組合、各種勉強会、農業委員会、議会・・・ 私たちの周りには、自分たちが作り上げる《組織》=直売所組合や各種勉強会、JA女性部などの任意団体と、長い歴史を持ち法的根拠のある《組織》=地方議会や農業委員会やJA(理事会)などがあるが、そこにはどんな課題があって、どうすれば力を発揮できるのか・・・
 
どんな組織にも「お作法(ルール)」があって、それが壁になっていることから、お作法にポイントを絞って議論してみると
●お作法は解りにくい。世代間格差が広がり、若い世代には全く理解できない(気づかない)状態になっている。なので、作法の見える化・明文化が必要では!
●その作法が必要なのか? 不必要な作法を押しつけていないか?
 (作法は、単なる前例や慣習、統制のための一部の意志では?)
●作法は長い組織活動の中で作られたもの。作法を身につけることで、組織の中の人に話しを聞いてもらえる。受け入れてもらうための手法。組織の一員になったあとに変えていけばいいのでは。
 
《法的根拠のある組織》の場合、そこは既に仕組みやお作法が確立している。それを身につけなければ議論もできない。なので、
●公募委員などの入りやすいところに参加して、行政の仕組みや役割を学んでみよう。
●声がかかったら「私でよければ」とチャレンジして欲しい。チャンスをつかんで実績を残し、次の人に道を繋いでいくことが大事。
 
自分たちが直接関与できる《任意団体の組織》なら、
●必要とする組織を作る。(具体的目標とそれに対する取り組み)
●組織は生き物。変化もするし目的を達成すれば使命を終える。いつまでも執着しない。
●組織の維持より、そこに集う人が大事。
 維持するための努力よりも、人が満足する活動が大事。
 
《組織》の問題は男女に関係なくあらゆる組織活動・農業組織にも共通すること。一方で、議論に参加した「きたひと」会員は、組織の代表者や指導的立場の人もいれば、最近農業を始めた人もいて多様。
普遍的な課題を多様な視点から議論することで、参加者それぞれに得るものがあったように思います。
 

私自身は・・・
物事動かすには《組織》への参加は必須。ならば《組織》を知る努力も必要だし、時代や人にあわせた《組織》の改革も必要。《組織》は活動の場であり、学びの場。自分自身の目的を明確にして、組織に積極的に関わっていくことや、若い女性の後押しをすることが未来を拓くことに繫がる。私ももっと頑張らねば!と思いました。

2019年01月16日

稲妻のごときエネルギーの放出【きたひと懇親会】

きたひとネットフォーラム2日目の報告の前に、やっぱりお伝えしておきたい「きたひと懇親会」。今年はいつもの貸し切り会場が借りられなかったので居酒屋になりましたが、それぞれの準備と工夫でそれはそれは素晴らしい懇親会になりました。(役員さんはとっても大変だったでしょう。本当にお疲れさまでした。)
  
その懇親会で(手前味噌で恐縮ですが)一番の盛り上がりは「7人のこびとの行進」だったでしょう。
 
7人のこびとが入場するやいなや、アイドル登場かと思うほどのフラッシュと歓声の嵐。それはそれは素晴らしい演出と演技。最高潮に盛り上がりました。
 
この企画の言い出しっぺは那須さん。ちょうど1年前の懇親会の時です。たまたま背丈比べの場面があって「きたひとには案外ちっちゃい人が多いから、7人揃えてこびとをやったら面白いかも」と閃いた! それで私に「宮下さん、7人のこびとの帽子を作ってくれない?」と相談がきました。
 
最初は布製の帽子を考えていたけれど、時間と手間と出来上がりを考えると「うーん、違うな〜」と、数ヶ月。あるとき夫の母(義母)が編んだひ孫の帽子の写真が送られてきてビビッときたわけです。
💖超カワイイ〜〜〜💖これだーーー‼️
 
そう、今流行の「どんぐり帽子」またの名を「ホイップ帽子」
 
幸いにも義母は編み物が得意で手も早い。早速作ってもらうことに。
編み方を思い出し(本を図書館で借りてたので手元になく、既に貸し出し中)、大人用にフィットするサイズに何度か試作して形を完成させてくれました。毛糸は娘が調達。東京在住の強みを活かして近所のオカダヤで素敵な色をチョイス。義母は1つのことに集中するタイプなので、ひ孫の子守りの合間を縫って「楽し〜い」と言ってあっという間に7色帽子を仕上げてくれました。
 
この帽子に「きたひと=北海道女性農業者」らしさを加えたくてタグをつけることに(ここでやっと私の出番)。こびとさんそれぞれの色と農作物をイメージして作っていきましたが、完成したのは「きたひと」の前日昼。もうギリギリの攻防でした(笑)
ちなみに、「赤いほっぺ」の小道具を作ってきたのは那須さん。前日夜に牛用の粘着包帯を丸く切って、クレヨンで赤く染めたんですって。
空知の月形とオホーツクの常呂で、それぞれ楽しい懇親会をイメージしてワクワクしながら作業してたんですよ〜。面白いでしょ。
 
そして当日のこの写真。
「7人のこびとと、帽子を作ってくれたお母さん」
《赤》    渡邊さん(幕別町・酪農)
《ピンク》  三井さん(本別町・ジャガイモ)
《オレンジ》 中村さん(千歳市・酪農)
《黄》    尾﨑さん(北竜町・スイカ)
《緑》    那須さん(常呂町・酪農)
《青》    高橋さん(美唄市・アスパラ)
《紫》    山崎さん(枝幸町・酪農)
 
ホント、幸せが溢れる素敵な写真でしょ💕
そう、とにかく全員が楽しんだんです。
 
これぞ「きたひと魂」。義母と私と娘が連携して作った帽子を、全道各地から集まったこびとさんたちが形にしてくれた・・・ 世代をまたぎ、場所を越えて、“繫がって”1つになった姿なんです。
 
それからもう1つ。きたひと恒例の相撲部門でも“繋がり”ました。
このあと開催された手押し相撲の優勝者・石高さん(中富良野町)に「横綱エプロン」が引き継がれたんです。この「横綱エプロン」は、初代尻相撲チャンピオンの私が次の尻相撲横綱の尾﨑さんに昨年プレゼントしたもの。その綱に尾﨑さんが名前を刺繍して、まるで代々受け継がれる優勝杯のようにして次世代・石高さんにプレゼントしてくれたんですよね〜。これも本当に素晴らしい💕
 

「きたひと懇親会」は本当に楽しい!
紹介したのはほんの一部で、他にもいっぱい楽しいことが・・・
来年は、ぜひ参加を♪

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