2019年02月09日

これを月形町内で公開で行う意味は?【鉄道事業の廃止届出に係る意見聴取/傍聴】

昨日(2月8日)午後、月形町交流センターで行われた国交省北海道運輸局主催の「鉄道事業の廃止届出に係る意見聴取」を傍聴してきました。例の面倒な傍聴手続きが必要なアレです。
 
結論から言います。全く意味を感じない、不快な意見聴取会でした。そして、上坂町長の発言にも疑問を持つに至りました。
その内容を以下に記します。
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この意見聴取は、鉄道事業法(事業の廃止)第二十八条の二・第2項による法定の意見聴取で、鉄道の廃止に向けて行わなければならない道筋の1つ。法律により関係地方公共団体と利害関係人の意見を聞くことになっている。
 
今回の「関係地方公共団体」は、当別町、月形町、浦臼町、新十津川町、北海道。「利害関係人」はJR北海道。各団体2名の出席で、月形町からは上坂町長と五十嵐参事。
「意見聴取者」は国土交通省北海道運輸局鉄道部長。
一般傍聴は7人(ほぼ顔見知りの人達)。報道は3社。
※写真は、北海道新聞2月9日朝刊
 
意見陳述では、まずJR北海道が廃止に至る経緯、廃止のために自社が担う内容、廃止日を繰り上げないことを述べた。続いて4町が順に廃止を受け入れるまでの経緯、廃止に伴う課題、要望などを述べ、最後に道が(これまで通りの抽象的な)姿勢を述べた。
意見聴取者(鉄道部長)はそれぞれの団体が意見を述べるたびに、それを受けるような形で内容を確認していくのだが、ほぼ復唱するような形だった。
 
なのだが、途中でちょっとした問題が発生。浦臼町長が意見を述べたあとに意見聴取者が内容を確認する際「新十津川町は歴史と・・・」とまだ発言していない新十津川町の意見内容を読み上げてしまった。誰にでも間違いがあるから、そのことを問題にするつもりはない。
それより私が強く感じたのは
 
●シナリオをただ読み上げるだけの意見聴取会を月形町で開催し、それを(煩雑な手続きを課して)公開/傍聴させる意味があるんだろうか?
 
●この茶番のような意見聴取会を開催するのに、どれだけの税金が投入されたのか? 
 
●これを傍聴・取材するため費やされた民間人の時間とエネルギーをどう考えているのか?
 
公開だからわかったことではあるが・・・
シナリオ通りに進まなかったことで、この会議の意味の無さが大きく印象付けられ、結局は「手続き通りに進めた」「公開でも行っている」のアリバイ作りでしかないことがハッキリした。
 
この会を月形町で開くにあたって国交省職員が(少なくとも6人も)列車も止まるような極寒の吹雪の中、札幌からやって来て、会議中ただただ席について既に出来上がっているシナリオを目で追っている。
■シナリオ通りに進まなくても、会議になんの変化もなかったのに。
 
さらに違和感を感じたのは、国交省職員の1人(ただ1人の若い女性職員)が意見陳述が終わるたびに後方から静々と現れ、発言した町長からマイクを受け取り、次の町長に手渡す。そしてまた静々と後方に下がる。
■こんな儀式が必要なのか? 町長らは1mも離れていないところに座っているのに。
■男性職員でも同じように儀礼的な動作をするのか?
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上坂町長の意見陳述で疑問を持ったのは以下の点。
「(JR札沼線の廃止を受け入れるにあたって)バスターミナルを中心とした拠点化施設をつくることを町民と約束した」
 
「町民と約束した」とはどういう意味だろう?
確かに町長はJR問題の取材等で「バスターミナルを中心とした拠点化施設をつくる」と言い、複合的で大規模な施設をつくろうとしているようだが、町民に直接説明したことはない。新聞報道等でそのことを知った町民からは
●人口が減っていくというのに、大規模な施設をつくるの?
●今まで通り、駅舎を利用するんじゃダメなの?
●町内に公共施設はいっぱいあるのに、どうするの?
など(私に聞こえてくるのは)ネガティブな意見がほとんど。町民は「町長が勝手に言っている」くらいにしか捉えてないように感じる。
それなのに約束?
 
3月定例会での一般質問がまた1つ増えた。

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