2019年10月30日

続報4 浸水米活用の記事/新潟日報・2019年10月29日朝刊【台風19号被害】

新潟日報の10月29日(火)朝刊に、前日の浸水米引き取りの記事が出ていたと、新潟県在住の知人や親戚から連絡がありました。
記事はネットでも公開されていたのでリンクを貼り、本文に引用させて頂きました。
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20191029504030.html
 
こうして大きく取り上げられることで、
 
①これから先の災害時に、浸水米処理の選択肢とし「すぐに」頭に浮かぶようになればと思います。「米は生もの」・・・特に水を吸った米の変質は急速ですから。
 
②災害支援の1つの方法として、自治体が指定するごみ袋に「お米のプラスチックを使用したごみ袋」の採用が進みますように。
最終製品が出回らなければ原料の引き取りも進まないので。願わくは、経済サイクルとして確立でき、浸水米であっても「原料価値」として被災者への支払いにつながりますように。
 
 
■ SDGs・災害支援を推奨するモデルケースとして、国や都道府県が補助(経費の一部負担)できないでしょうか。
■ SDGs・災害支援の取り組みとして、どこかの市区町村で採用できないでしょうか。
 
関係者のみなさん、力を貸してください。

【新潟日報】被災地の浸水米、レジ袋原料に活用   南魚沼の法人 無償で引き取り

 水害に遭った農家のショックを少しでも和らげたい-。新潟県南魚沼市でコメ由来のバイオマスプラスチック原料を生産する「バイオマスレジン南魚沼」は28日、台風19号の影響で水没、浸水した栃木県の農業生産法人のコメを無償で引き取った。廃棄する手間を肩代わりし、レジ袋やごみ袋の原料として活用する。同社は「浸水米が他にもあれば、積極的に引き取りたい」としている。

 レジン社が引き取ったのは、栃木県鹿沼市にある農業生産法人「ワタナベ」の浸水米。鹿沼市内では台風19号の影響で思川と荒井川が決壊するなどし、多数の浸水と土砂被害があった。

 ワタナベも倉庫に保管していた1袋30キロの玄米約700袋のうち、3分の1ほどに当たる約250袋(約7・5トン)が水没。保管していたコメのほか、軽トラック、農機具などの浸水被害もあった。渡辺宏幸社長(49)は「こんな被害は父の代でも聞いたことがない。何も考えられなかった」と振り返る。

 水没したコメの処理に頭を悩ます中で渡辺社長は、レジン社が今年の九州北部豪雨の際、会員制交流サイト(SNS)上で浸水米引き取りに手を挙げたことを知った。さっそく連絡を取り、引き取りが実現した。

 28日はレジン社の社員6人が現地に駆け付けた。浸水米が入った紙袋から運搬用の袋に手分けして移し替えた。カビが生えるなど状態の悪いコメは処分用に仕分け、約5トンを貨物トラックに積んだ。

 コメは精米した上でバイオマスプラスチックの原料に加工する。使い捨てのレジ袋やごみ袋での活用を見込む。45リットルの袋に換算すると、5トンのコメから約15万枚が生産できるという。

 九州北部豪雨のときは引き取りにまで至らず、実際に浸水米を活用するのは今回が初めて。中谷内美昭専務取締役(57)は「気候変動による災害が多発する中、食用にできないコメが出るなら、バイオマス資源として活用したい。こうした取り組みを新潟から発信したい」と話した。

【社会】 2019/10/29 11:51

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