2019年12月06日

心づくしがいっぱいの愛光園【月形町赤十字奉仕団研修会】

今日午後は、月形町赤十字奉仕団の研修会・ミニ講話「みんなで老人ホームを考えよう」に参加してきました。
 
会場は町内にある特別養護老人ホーム月形愛光園。愛光園は定員50人の民間の特別養護老人ホームで、要介護3から入所でき、ショートステイやデイサービスも実施しています。
愛光園の開設(昭和59年)以来、月形町赤十字奉仕団はずっとボランティア活動をしているのですが(現在は週1回のエプロン畳み)、「老人ホーム」の詳細は“何となく知ってる”程度だったので、理解を深めるために伺いました。
 
最初に施設見学(←私は途中から参加)のあとには職員さんとのQ&A。介護認定の仕組みや入所基準など専門的なことも。
以下は私の備忘録。
 
■老人ホームの基本
・介護度は《介護にかかる時間》で決まる。
・利用者は必ずしも住所を移さなくていい。
・愛光園では《生活の中でのリハビリ》を取り入れている。
・入所には身元引受人(親族、成年後見人等)が必要。
 
■ソフト食 ←他では提供できない食事。写真参照。スゴイ❗️
・調理済みの食材をミキサーにかけ滑らかにし、固形化凝固剤を加えてさらにミキサーにかけた後、形を成形したものが《ソフト食》
・食材単品ごとにソフト食をつくり、最後に盛り付けをするので、見た目は普通の食事のよう。食材それぞれの味を感じることができる。
・全ての食材を一緒にしてミキサーにかけるのとは全く違う。とても手間のかかる食事だが、食べる意欲を湧かせる。
・対象者(現在6、7人)に、これを1日3食提供している‼️(ソフト食に高エネルギー食品などを組み合わせる場合もある)
・職人的厨房スタッフの技術と熱意の賜物。他ではできない。
・食事の形態は様々《常食・粗刻み・超刻み・ミキサー・ソフト食》。利用者の状態を見ながら常に調整。
 
■緊急時・災害時
・緊急時・災害時は要相談で対応。登録者や家族や地元地域等を優先的に受け入れるが、できるだけのことをする。
・町内に福祉避難所の指定はないが、愛光園を代替施設と考えて使ってほしい。困ったときは訪ねてきて。
・愛光園には様々な状態の高齢者に対応した食料や備蓄品や職員がいる。24時間、物や技術が揃っているので活用してほしい。
・昨年のブラックアウト時にデイサービスは休止したが、職員は町内の独居高齢者宅を回って安否確認をしていた。
 
■その他
・介護の補助的アルバイト募集中。短時間、短期間でも可。「もし何かしてみたいと思ったら連絡ください」とのこと。
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研修会に参加して、愛光園のきめ細やかで心づくしの取り組みを知ることができて本当に良かったです。ボランティア活動などは相互理解と信頼と尊敬が必要ですが、今回がとても良い機会になりました。企画してくれた奉仕団役員のみなさん、ありがとうございました。
 
そして何より愛光園の職員のみなさん、大変お世話になりました。職員のみなさんの意欲に満ちたキラキラした目が印象的でした。ありがとうございました。
 
それにしても「ここまでやるの?!」とビックリすることがたくさん。愛光園のみなさんの介護に対する心構えと誇りと使命を感じると同時に、介護保険という制度が確立していることで民間事業として成り立ち、様々な工夫も生まれているのを実感しました。
 
と同時に、先日の「学童保育」とは対照的なのも痛感。背景には制度の弱さがあるんですよね。だからこそ《公》が取り組む課題であるとの想いを一層強くしました。

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