2020年02月29日

感染症医・高山義浩医師の記事をぜひ読んで!【新型コロナウイルス感染対策】

医療系研究者の友人から「役立つ解説」と教えていただきました。沖縄県で感染症医などをされている高山義浩医師が、Facebookで新型コロナウイルス感染対策等を配信していて、2月26日の記事が解りやすく役に立つと。

その記事で高山義浩医師は、新型コロナウイルス感染事例が増えたことによる情報蓄積を基に、対処法等に具体的に書いていました。(2月26日段階の情報を基に書かれたもので、これから状況が変わればアップデートするとのこと。今のところの最新記事です。)

とても解りやすい解説です。
長い文章ですが、できれば本文を全部読んでいただきたい。
以下は抜粋。全文はこちらのリンクから → https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2716494608404029&set=a.167956633257852&type=3&theater
 
__。__。__。《以下、引用》__。__。__。
 
■ これまでの積極的疫学調査(感染者の接触者を追跡する調査)の結果をみると、このウイルスの感染力は必ずしも強くはありません。少なくとも、インフルエンザほどは強くない。
 
たとえば、電車やレストランなどで空間を共にしたぐらいでは感染していません(市中で空気感染はしない
!)。咳やくしゃみによって生じる飛沫を吸い込むことでも感染しますが、それすらも限定的な印象があります(飛沫感染はするが限定的か?)。ただし、密閉された空間に有症者と長時間いると感染するリスクが高まってくるでしょう。
 
むしろ、もっとも効率的に感染を引き起こしているのは、ドアノブや手すり、トイレなどに付着していたウイルスに触れて、その手を目鼻口の粘膜に付着させることで感染しているのではないかと考えられます(おそらく接触感染が主体)。
 
■ こう考えてみれば、どのようなイベントに感染拡大リスクがあるのか分かってきますね。不特定多数がモノを共用するようなイベントは、とくに注意が必要です。たとえば、ビュッフェ形式の立食パーティはハイリスクです。いろいろな人が同じトングを触ります。ホテルで定番となっている朝食ビュッフェも、可能であればスタッフによる配膳にしていただいた方が良いかと思います。
 
卒業式はどうでしょうか? そんなに皆さんが触りあうわけではありませんね。不特定多数でもありませんし、有症者を休ませることも難しくないはず。ですから、開催自体は問題はないと思います。ただし、時間短縮は検討した方がいいかもしれませんね。念のため換気を行ってください。下級生との握手やハグは避けましょう。肘と肘をタッチする挨拶を普及させましょうね。あと、トイレなど共用部分にはアルコールを設置すること。
 
■いまの段階では、むやみやたらにイベントを中止していく必要はありません。ウイルスの特性を踏まえつつ、リスクの高いイベントについて中止を検討したり、不特定多数が(直接・間接に)接触する機会を減らすよう工夫してください。どうしても共用を余儀なくされる場所(とくにトイレ)には、アルコールを設置して前後の使用を呼び掛けてください。そして、密閉空間で長時間に開催されるものでは、しっかり換気してください。

学童保育所の現状【新型コロナウイルス感染対策】

一昨日(2月27日・金曜日)夕方、学童保育所の様子を見に行ってきました。
 
月形町では新型コロナ対策臨時休校に対応して、学童保育所を限定的に開所(基本は可能な限りの家庭保育。やむをえない場合に登録の有無にかかわらず預かるという措置。)をしています。臨休1日目は6人(通常の2割)、2日目の昨日は3人が利用したとのことです。
 
当初は道知事からの要請を受けての臨休1週間(2月27日〜3月4日)だったので、指導員の先生方も緊急対応でガンバロゥとなっていたものが、27日の首相によるお願い(3月2日〜春休み)によってこのまま春休み明け(〜4月6日頃)まで連続1ヶ月間という事態になりそう、どうするか・・・ 緊急の意識では対応できないので、利用者把握やシフト組み直しなど《日常》としての対応に切り替えて準備を進めていることを伺いました。
 
今回の対応で一番困っているのは、施設利用(図書館も体育館も小中学生の入室禁止)や散歩(外出自粛の影響)もできないので、一日中学童保育所の中にいなければならないこと。長時間、同じ場所に(それも連日)いることでケンカなども増えることが予想され・・・ それをどう乗り切るかと頭を悩ませていました。
 
そしてもう1つ。新型コロナウイルス対策のため、毎日閉所後に施設内(床や玩具や物品等)を消毒液(次亜塩素酸)で拭き上げなければならないこと。施設が広く、指導員の人数も限られる(最大3人、場合によっては1人)で行わなければならないので、時間も体力も使うと。これから先1ヶ月間ずっと続ける・・・ かなり厳しい作業だと感じました。
 
臨時休校によって《学校》という空間の危険性はなくなったものの、その受け皿となる部分の整備や手当は「現場の意識と頑張り」に支えられているように感じます。他にセーフティネット機能がない月形町にとって、学童保育所の開所は必須。ならばここに人的・金銭的な支援をしなければ成り立たないと強く感じました。
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以下は私個人の意見です。
 
道知事が1週間の臨時休校を宣言したことは理解します。感染者数が増加傾向にある時に何かの手を打って時間を稼ぎ、その間に体制を整えて先手に回るという意志を感じました。
 
ですが、その後の首相の「全国一斉休校」「春休みまでの休校」はどうしても受け入れられない。あまりにも唐突で、準備が間に合わないから時間稼ぎよりも消耗が大きい。「政府の補償」もどこまで行われるのか? 
 
※ 道知事によるこの土日の緊急事態宣言については微妙。緊急事態宣言の意図や、外出自粛がどう感染拡大防止につながるのかがよく解らなかったです。(接触機会を減らせば拡大が減るということは理解できますが、それだけだと全ての社会活動抑制に繫がってしまうので)。ただ、道民に危機意識を伝えらればいいのか?
 
私たちは社会の中で暮らしています。リアルな生活がそこにあります。政治に関わる人には、現実の暮らしにきちんと目を向けてほしい。自戒をこめて。

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