2020年03月01日

教えてください【議会での新型コロナウイルス対策】

お忙しいところ申し訳ありませんが、 
定例会(議会)での新型コロナウイルス対策について
あなたの議会では以下の対応はどのようになっているの火、教えていただけますか?

特に(3)については私見を末尾に書きました。みなさんの意見を聞かせてください。
 
1)傍聴者への対応(例:入室制限、マスク着用要請・・・)
2)議事運営上の対応
  (例:一般質問の質問時間短縮、説明員の縮小・・・)
3)会期中に定例会出席者から罹患者が出た場合などの様々な想定検討

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うちの議会は3月3日に定例会が開会します。2月25日に議会運営委員会がありました。議運では議事運営等に関して新型コロナウイルス対策の話題が一切出なかったことから(会議の終了間際に傍聴者である私が休憩を要請して)対策の検討をしてほしいとお願いしました。休憩後に「対策は議運委員長と議長で検討する」ということに。
(議運メンバーでない私が休憩中とは言え発言したことに対して、議運メンバーから「部外者の意見を聞くのか?」と問題視する声があがったことを申し添えます。ちなみに、定数8の中で議運は5人(委員4人+議長)。残り3人のうちの1人が私です。)
 
2月28日告示日。議案書を取りに議会事務局に行った際に確認したところ「普段通り(何も対策はしない)」とのこと。そこに副議長が来たので「傍聴の取り扱いや議員側の準備も何もないのか?」「もし会期中に罹患者が出た場合は?」など質問をしたところ「全ては議長と議運委員長がその時に判断する」と。「それでは間に合わないのでは?」と事例提示したところ・・・
「そんなに気になるなら、どんな時にどんな対応をするのがいいか、アイデアを提供したらどうだ。他の議会の事例も調べて教えてくれたらいい」と言われました。
 
議事運営を協議するのが議会運営委員会。そこでは議論をせず、部外者と位置付けた私が個人的に調べてアイデアを提供することには違和感を強く感じるのですが、このまま何の手立てもせずに定例会が始まることは本意ではないので、私なりに調査をしようと思った次第です。
もしよかったらご協力ください。
 
ちなみに、私が一番気になっているのは以下のケースです。
 
■ 会期中に出席者の中から罹患者が出た場合の議事運営
 
・・・ 3月の定例会は途中に休会(予算特別委員会を含む)を挟みながら会期2週間で進められます。開会後の休会中に定例会出席者から罹患者が出た場合、議員は全員「濃厚接触者」に該当すると思われるので、そこから2週間は自宅待機になると予測されます。
となると会期の延長などの議決をしたくても議場に集まることができなくなるので、審議中の議案(可能性があるのは新年度予算)は会期終了とともに審議未了で廃案になるのではないでしょうか?
 
Q・・・この事態を回避するための対策は?
 
□ 私案1)議員が「濃厚接触者」の定義に当てはまらないよう、空間確保や消毒などの事前対策に努める。
□ 私案2)罹患者が出た場合でも1度は開会できるよう、集合時の服装規定などを事前に厳密に決めて(必要な資材は事前に用意して)1度だけ集まる。(会期の延長をかけるか、その場で議決するかはケースバイケース)
 
誰とも相談できない状況では、上記の2案くらいしか思いつかないのですが、みなさんはどんな風に考えますか? ご意見をお寄せください。
 
それから、
Q・・・もしも新年度予算が廃案になった場合、
・専決処分で対応していいのか?
・ギリギリでも年度内に臨時会を開き、再度上程して議決する?
どういう方法が取り得るのでしょうか?

首相会見や道知事の緊急事態宣言に対して思うこと【新型コロナウイルス対策】

私は、首相が2月26日に発表した「3月2日から春休みまでの全国一斉休校」を発表した時からこの政策に疑問を呈し、2月27日の北海道知事の緊急事態宣言(週末外出自粛)も微妙だと言いました。
 
「緊急事態なんだから何でもできることをしなくちゃ」
「文句を言わないで、前向きに捉えればいいのに・・・」
などの声もありますし、そう考えるのも理解します。
 
私は、議員という仕事柄か、私の持つ気質からか、物事に対して「私の軸」に照らし合わせて納得しながら取り組みたいと考えています。また、物事には様々な側面があり、それらのバランスを考慮しながら最善を見つけることが政治に関わるものの使命だと考えています。
 
新型コロナウイルス感染の拡大は脅威ですし、早く収束させたい気持ちは同じです。だから私は、科学的根拠と総合的な対策の必要性を感じています。
 
社会的地位のある人の発言や行動は、公式(手続きを踏んだ法的根拠のあるもの)・非公式(法的根拠を持たないお願い)に関わらず、多くの人を巻き込む影響力があることを、今回の件で目の当たりにしました。
だからこそ、場当たり的だったり的外れな政策は批判するし、政策の結果として出てきた影響や課題には改善を求めることが必要だと考えます。
 
「批判ばかりでなく、自ら行動すればいい」
とのご意見はごもっとも。ただ、それぞれの「立場=役割」を理解する必要があります。首相や知事(首長)は、それぞれの持ち場の最終責任者です。
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私が今回の政策に疑問を感じた理由をキチンと書ききれないでいたところ、滋賀県湖南市の谷畑英吾市長が書かれた以下の記事を読んで「そうコレ!」と思ったので、谷畑市長の言葉をお借りします。

__。__。__。《以下、Facebookから引用》__。__。__。
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谷畑英吾
19時間前
【内閣総理大臣会見】

18時から総理の会見を見ました。総理は《私の責任で決断した以上、私の責任でさまざまな課題に万全の対応をとる》としました。湖南市では、総理からの《全国一斉休校要請》にはすべて対応しました。これはウイルスとの国民的戦いだからです。未知のウイルスであり、潜伏期間は一般的に1〜14日とされていますが、エビデンスには27日や41日というものもあり、休校により面的に感染を完全防圧するのであれば、安全側に立つべきことは理解できます。

しかし、その理由が《子どもたちの健康、安全を第一に》と理由づけたことは確かでしょうか。中国での大量の症例が示すエビデンスによれば子どもに対する感染は少なく、重度化する確率はさらに小さいことが明らかです。一斉休校の目的は、集まった子どもたちを介してウイルスが家庭に持ち帰られ、そこで感染した無顕性の高齢者がデイサービスや通院を利用して高齢者施設や医療機関に持ち込むという最悪のシナリオを避けるためです。

全国一斉休校の傍ら、就学前教育保育施設や学童保育は閉めないという方針も出されました。家庭から見れば兄姉は在宅であるのに弟妹は通園となりますし、学童保育は学校の教室より児童の密集度は高くなります。これでは感染拡大防止の目的は達成できませんし、百歩譲って子どもたちの健康と安全の考慮もできていません。そして、一斉休校の子どもたちを受け入れるとされる学童保育に、予め予想される夏休みなどではなく、急に多くの指導員を雇い入れることなど不可能です。

また、児童を家庭に戻すとしても、ひとり親家庭や共働き家庭では受け入れられません。親が仕事を休まなければなりませんが、先進国の中でも特に相対的貧困率が高い中、これら家庭の収入の途を断ってしまうことになります。また、働き手に休まれれば、有効求人倍率が高い中で、地方の中小零細事業所は人手不足閉店や倒産となりかねません。こうした不安を解消するために、湖南市では空いている教室とそこにいる教員により、学校を即席の学童保育化することとしました。

家庭の事情でやむを得ず家庭で過ごすことのできない小学生は学校で預かることとしました。また、ひとり親家庭や共働き家庭を支えるためですので、学校で預かる間の給食は提供することとしました。実は給食センターは幼稚園、保育園対応で稼働しているのです。総理が会見で《休職に伴う所得の減少に対しては、新しい助成金制度を創設する》と踏み込み、《雇用調整助成金の特例を設け、非正規の方も含め休業者への支援をしっかり行う》と述べたことは一歩前進ですが、人手不足になる中小零細事業所への支援対策がつなぎ融資だとすると厳しいでしょう。

しかも、そうして経済活動が動いており、物流が動いており、満員電車が動いている以上、ウイルスは経済活動や物流や満員電車に乗って拡散されていきます。せっかく全国一斉休校となり、全国の津々浦々でみんなが必死に頑張っていたとしても、高齢者や基礎疾患のある人たちの命を守るためのウイルスの感染拡大を防ぐことはできません。本当は全体を止めなければ感染は止まらないのです。感染が止まらなければ、国民が歯を食いしばって取り組んでいる努力は徒労に終わるばかりか、さらに多くの死屍を重ねることとなりかねません。

《国内の感染拡大を防止するため、あらゆる手を尽くす》とするのであれば、ウイルスの動きを止めるべく大型の赤字国債を発行してでも損害補償を準備し、企業活動を止めて満員電車の運行を止めて、流通は限定した上でしっかりと国民一人ひとりの生活を確保し、国民が安心して総力を上げてウイルスとの戦いに立ち向かえるようなオペレーションがなければならないのではないでしょうか。赤字国債発行に財務省は反対するかもしれませんが、ここで一気に感染拡大を押さえなければ際限なく広がってしまい、その後の対策のほうが財政ダメージは大きくなるでしょう。

国民の命と健康に対する不安は極に達し、人権上の課題も生じさせています。完全ではないもののPCR検査に保険適用し、一気に国民の安心感を高めて同時にエビデンスを増やすことも必要だと思いますし、CT検査も併用して知見を高めるべきでしょう。遅きに失しましたが、《第2弾の緊急対応策を今後10日間程度で取りまとめる》としたので、ぜひ追加の緊急対応策を前倒しで立て、国民がひとつになって高齢者と基礎疾患のある人を中心にこれ以上の犠牲者を出さないための対策を、しっかりと進めていただきたいと思います。
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[02/29 18:06 時事通信]
安倍首相は記者会見で「今からの2週間程度、国内の感染拡大を防止するため、あらゆる手を尽くすべきだ」と述べた
[02/29 18:10 時事通信]
安倍首相は記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として全国一斉休校を要請したことについて、「子供たちの健康、安全を第一に感染リスクに備えなければならない」と述べ、理解を求めた
[02/29 18:10 時事通信]
安倍首相は「私の責任で決断した以上、私の責任でさまざまな課題に万全の対応をとる」と述べた
[02/29 18:10 時事通信]
安倍首相は、第2弾の緊急対応策を今後10日間程度で取りまとめると述べた
[02/29 18:11 時事通信]
安倍首相は「休職に伴う所得の減少に対しては、新しい助成金制度を創設する」と述べた
[02/29 18:14 時事通信]
安倍首相はウイルス検査に関し「一層の検査能力の拡大に努める」と述べた
[02/29 18:18 時事通信]
安倍首相は、緊急時に感染症指定医療機関で5000床を超える病床を確保すると述べた
[02/29 18:20 時事通信]
安倍首相は「雇用調整助成金の特例を設け、非正規の方も含め休業者への支援をしっかり行う」と述べた
[02/29 18:21 時事通信]
安倍首相は「国民生活への影響を最小とするため、立法措置を早急に進めていく」と語った

一斉休校におけるこどもたちの過ごし方【高山義浩医師の記事2・新型コロナウイルス対策】

昨日ご紹介した高山義浩医師が、感染管理の観点で具体的な事例をあげて答えています。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2722809327772557&set=a.167956633257852&type=3&theater
 
■友達の家へ遊びに行くのは大丈夫でしょうか・・・?
■公園で遊ぶのは大丈夫でしょうか・・・?
■図書館に行くのはどうでしょうか・・・?
■学童クラブに子供たちが集まるのはどうでしょうか・・・?
■祖父母の家に遊びに行ってもいいですか・・・?
 
これらを参考に、各自(各自治体・各組織)が最終判断をしてくださいネ。

__。__。__。《以下、Facebookから引用》__。__。__。 

高山義浩
2月28日 23:50

今回のような緊急事態の時には特に、情報を鵜呑みにするのではなく自分の中で(理解とは言わないまでも)咀嚼した上で行動に移することが大事だと、私は考えています。どんなに信頼できる人からの情報でもです。一旦受け止め考えることで理解が深まりますし、デマにも惑わされなくなります。
よろしくお願いします。

まさに「寝耳に水」の一斉休校・・・。う~む、そうか・・・。萩生田文科大臣が言われるように、地域や学校の実情踏まえて自治体ごとに判断いただければ良いと思います。でも、この不安渦巻く状況にあって、「うちは学校やります」と腹の座った自治体ってあるんでしょうか? せめて、卒業式ぐらいはと個人的に思いますが・・・。

子供で流行していないのになぜ? との意見もあるようです。ただ、子供は極めて軽症のまま動き回っている(walking pneumonia)との報告もあり、感染を広げてしまう「可能性」はあると思います(Lancet 2020, Jan 24. S0140-6736(20)30154-9.)。ですから、今回の一斉休校によって、流行の速度を緩和する「可能性」はあるでしょう。

ただ、大人たちが動き回っていたら、その効果は十分ではないような気もします。また、休校のあとに再開したらリバウンド(沈静していた流行が加速)する現象も知られており、休校について「諸刃の剣」と指摘する専門家もいます。たとえば、昨年のインフルエンザも夏休み明けに流行しましたよね。

やるなら封じ込める気でやった方がいいです。いけないのは、休校のまま流行がくすぶり続け、再開の目途が立てられなくなること。子供たちに流行の責任をかぶせるばかりでなく、大人たちも流行阻止に向けて努力すべきかと思います。とくに不特定多数が集まるイベントは減らしましょうね。また、テレワーク、時差出勤といった働き方の工夫も必要です。

さて・・・、ともあれ学校がお休みになります。

いつもの春休みのように、子供たちは過ごすのだろうと思います。つまり、友達の家で遊んだり、図書館に行ったり、学童クラブで過ごしたり、なかには祖父母の家に泊まりに行くこともあるでしょう。
でも、せっかくの休校ですし、新型コロナウイルスに感染しないように過ごす工夫が求められます。というわけで(一斉休校を受け入れる気持ちになったところで)、休校中の感染対策について考えてみます。

まず、友達の家へ遊びに行くのは大丈夫でしょうか・・・?

少人数での集まりならOKです。ただし、集まる人数が多いと、それに比例して感染リスクが高まります。できるだけ少人数で集まることをお勧めします。ただし、お子さんに熱や咳などの症状があるのなら、どんなに軽症であっても遊びに行かせず、自宅で療養させてください。これは最低限のマナーですよ。

では、公園で遊ぶのは大丈夫でしょうか・・・?

公園で遊んでる子供たちの密度によるかと思います。あまりに大勢が集まってるのなら、遊具を介した接触感染のリスクが高まるかもしれません。でも、公園で遊ぶのを禁じてしまっては、子供たちは春休みを乗り切れないんじゃないでしょうか? まあ、陽(紫外線)が当たればウイルスも死滅するでしょうし・・・(やや神頼み)。そうそう、ショッピングモールなどに併設されている屋内型の遊技場については、(紫外線もないですし)よほど丁寧な消毒が求められるはずです。流行期に入ってからは避けるのが賢明ですね。

次に、図書館に行くのはどうでしょうか・・・?

おそらく大丈夫。でも、図書館側に配慮してほしいことがあります。まず、入り口でアルコールによる手指衛生を呼びかけてください。そして、「熱や咳などの症状がある方は入館を控えてください。咳などの症状が続いている方をお見かけしたときには、声をかけさせていただくことがあります」と掲示しましょう。図書館では、通常、人と人との距離は保たれますが、本や雑誌、机などの共用物が多いのが特徴です。接触感染を予防する取り組みをお願いします。

学童クラブに子供たちが集まるのはどうでしょう・・・?

仕方ないです。社会機能を維持することも必要です。実際、学校が休校していて、学童クラブも認められないとなれば、少なからぬ病院の看護師さんたちが働けなくなってしまいます。ただし、学童クラブでは、朝の検温と症状確認をスタッフも含めてお願いします。そして、症状のある子供は(もちろんスタッフも)休ませることが必要です。あと、アルコールによる手指衛生を適宜行ってくださいね。

最後に、祖父母の家に遊びに行ってもいいですか・・・?

難しい質問です。親族の交流というのは、社会活動の基本中の基本ですよね。でも、新型コロナウイルスに高齢者が感染してしまうと、重症化するリスクが高いのです。中国における分析では、80歳以上で確認した感染者のうち14.8%が死亡したとの報告もあるぐらいです(Zhonghua Liu Xing Bing Xue Za Zhi. 2020 Feb 17;41(2):145-151. )。

あえて言い切りますが、新型コロナウイルスから守るべきは高齢者であって、元気な子供たちではありません。感染を広げない目的の一斉休校ですが、そのことで高齢者を危険にさらすとしたら本末転倒です。

ですから、今後、地域での流行が始まったときには、祖父母の家には遊びに行かせないこと。長期に孫を預けるつもりなら、流行がはじまる前に疎開させてください。良くないのは、田舎にいる祖父母と都会にいる孫が春休みだからと相互に行き来すること。この流行が収まるまでは、ネット経由によるビデオでの対話を活用するなど、高齢者の隔離性を保つことに力を入れてください。

以上、一斉休校における子供たちの過ごし方について、感染管理の観点から考えてみました。

地域における感染対策では、継続して実施可能な技術であって、対策疲れに陥らない期間を見極めることが重要です。有効性がはっきりしない対策に没頭しないこと。負担が著しく大きな対策に取り組もうとしないこと。その分、意義ある対策にエネルギーを注ぎましょう。そして、それでも感染が広がってしまったとき、誰かのせいにしないことが大切です。

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