2020年03月24日

53歳 自分の足で一歩ずつ

本日、53歳になりました。
 
ここしばらく引きこもり的に静かに過ごしていた私ですが、なぜか誕生日にあわせたように何人もの方と精神的・思考的に濃密に関わることがあって、これまで積み上げてきた経験や人間関係と、これからの展開を意識せずにいられませんでした。責任世代真っ只中の53歳になったんだなぁと、久しぶりに誕生日(人生の節目)を意識しました。
 
これからの1年も、自分に正直に、自分の足で一歩ずつ進んでいきたいと思います。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。
 
写真は夫からのプレゼント。バラ、ガーベラ、ラナンキュラス、スイートピー、フリージアが目一杯。甘い香りを漂わせるスイートピーとフリージアは春を代表する花で私の誕生日の定番。そして我が家で以前栽培していたラナンキュラスは想い入れのある花。そんなことを知っている友人のお花屋さんがアレンジしてくれた花は格別。もちろん夫にも、ありがとう。

一般質問 ④ 学校教育における「国際理解力の育成」【令和2年度第1回定例会/報告7】

最後の一般質問報告です。これは教育行政執行方針に関して、教育長に質問したものです。

教育に関心のある私としては他にもいくつか質問したいことがありましたが、新型コロナウイルス対策で、道内一斉臨時休校・卒業式・分散登校・・・等の対応に追われている教育委員会への負担軽減も考慮し、この質問だけに絞りました。
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《一般質問 ④学校教育における「国際理解力の育成」/答弁者:教育長》

■質問:宮下■ 
 令和2年度教育行政執行方針では4月からの小学校の英語教科化やオリンピック・パラリンピックの日本開催に触れ、幼少期から生徒にいたるまでの「国際理解力の育成」「国際社会の理解」などを目標に掲げている。これからの社会を生きる子ども達にとってとても重要な視点と能力であり共感する。
 現状では英語力を身につけ伸ばすことに重点を置いているが、英語力は国際理解力を身につけるための1つの道具なので、その先にある多文化共生や人権尊重などの世界で通用する真の「国際理解力の育成」を目指して取り組んではどうか。オリンピック・パラリンピックが開催される今年だからできることもあるだろうし、日常生活の意識変化で「生きる力」が育まれることもと考えられる。
 教育長の見解を伺いたい。

■答弁:教育長■
 通告に基づきお答えします。
 申し上げるまでもなく、国際社会におけるグローバル化が急速に進展する中、外国語によるコミュニケーション能力は、生涯にわたって様々な場面で必要になるところであります。
 新学習指導要領では、特に小学校での英語が教科化されたことに伴い、執行方針ではそれらに対応する英語教育の充実をどう図るか、等移転について述べたところであります。
 新要領では「子どもたちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成すること」が基本的な考え方となっており、「社会に開かれた教育課程」の理念のもとに、また、社会や世界に向き合い、関わり合い、自分の人生を切り拓いていくために求められる資質・能力とは何かを教育課程において明確にしながら、社会との連携・協働によりその実現を図ることとされています。
 そうした理念を踏まえ、小・中学校の道徳をはじめ各教科において国際社会を意識した教科書が選定され、授業が行われているところであります。一例を申し上げますと、小学校6年生の社会科の「世界の中の日本」という単元では、日本と世界との関わりを学び、世界の国々の人々と共に生きることの大切さをねらいとしております。5年生の道徳の「ブータンに日本の農業を」の単元では、日本の農業技術を指導した西岡京治さんを題材として、国際理解と国際親善をねらいとしています。中学3年生社会科の「人権侵害のない世界に」の単元では、世界に広がる人権問題と、それに対する取り組みを理解し、国際的な理解と協力の必要性、日本と世界の人権をめぐる課題の比較などを通して、今後の日本の役割について学習します。また、国語では英語との文法の違いに関連させた指導が組まれています。このように、それぞれの領域において、ご指摘の「人権尊重」「多文化共生」「国際社会の理解」について取り組んでいるところでもあります。加えて、中学3年生の社会科では、まとめの単元に「持続可能な未来へ」が用意され、卒業後も「ともに生きる社会」の実現に向けて、生徒自らが立てる「未来への私の約束」を生かして行動し続けてことの大切さを学ぶところでもありますし、この授業のねらいは、国連や政府が進めるSDGs達成のために、今何が出来るかを動機づける授業と捉えています。
 また、オリンピック・パラリンピックの関連では、小学校社会科では「オリンピック・パラリンピックを手がかりにした戦後の我が国の展開についての理解」、小中学校の体育・保健体育では「オリンピック・パラリンピックに関連したフェアなプレイを大切にするなどスポーツ意義の理解」小中学校の道徳では「障害者理解・心のバリアフリーのための交流」の単元が組まれています。
 昨年、NHKで放送された大河ドラマ「いだてん」で表現されたように、1964年の東京オリンピック・パラリンピックが戦後の日本の復興に果たした役割と開催に関わった人達の情熱、今年開催されるオリンピック・パラリンピックが再び平和で豊かな日本で開催されることの意義を考える機会と捉え、そして将来、三度、日本で開催できることを願い、子どもたちが平和な社会を維持するために、社会の中でどんな役割を果たしていくか考える機会でもあります。また、大会は夏休みの期間中であり、連日、日本の時間でテレビを観ることができます。ひととき勉強やゲームから離れ、日本選手が活躍する姿を観ること、とりわけ、重大な交通事故から復帰したバトミントンの桃田選手をはじめ、熾烈な代表選考を勝ち抜いたマラソン、高飛び込みの玉井選手や卓球の張本選手、団体競技ではメダルが期待できる野球や最高齢にして現役を続けるソフトボールの上野投手らの戦う姿、何より身体にハンディキャップを持ちながらも懸命に戦う選手たち、そして水泳では、残念ながら今大会の出場は叶いませんでしたが、4年後を目指す闘病中の池江選手、これら全てが生きた教材であり、こうした姿を通して、未来に夢を持つこと、真剣に取り組む選手に感動できる心や寄り添う心が育つこと、そして日本人としての誇りとアイデンティティが育まれることを願うところでもありますし、私も、機会を捉えて子どもたちに伝えていきたいと思います。
 申し上げましたように、国際社会の理解、国際協力の育成は、英語教育に関わらず、それぞれの教科において、バランス良い学習を通して、広い視野に立ち、国際感覚を身に付け、グローバル化するこれからの社会を「生きる力」が育まれるよう努めてまいりたいと考えるところであります。
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《所感 = 再質問に変えて》
 今回の質問を通して、様々な教科で国際理解や多文化共生や人権尊重などの国際感覚を身につけられるようなカリキュラムが組まれていることが理解でき、安心しました。
 一方で、オリンピック・パラリンピックを語る時に「日本びいき」の視点中心だったのがちょっと残念でした。世界のトップアスリートによる最高峰の戦いは、国や人種を越えた"人間の挑戦”ですし、国や偏見などの様々な背景を背負った"社会との戦い”でもあります。また、オリンピック・パラリンピックの種目には普段目にすることのないマイナースポーツを発見する面白さもあります。国別対抗戦の視点だけでなく多様な視点でオリンピック・パラリンピックを観ることができたら、きっと楽しみが数倍増すでしょう。そんな視点の提供を期待しています。

【追記:2020年3月24日23:00】
先程ニュース速報で「東京オリンピック・パラリンピックの1年程度延期」と入ってきました。世界的な新型コロナウイルス感染拡大の深刻さが表れています。今後の動きに要注目。

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