2020年03月29日

「自分で決める」ことで始まる次のステージ【酪農ニコニコ協定研修会/浜頓別町】

3月27日(金)午前、浜頓別町農業委員会主催の「酪農ニコニコ協定研修会」で講師を務めるため、前日から1泊2日で道北の浜頓別町に行ってきました。
 
月形から浜頓別まではJRと路線バスを乗り継いで6〜7時間。いつも遠くに見ていた大雪山が目の前に広がったかと思えば過ぎていき、国道275号線(始点が札幌、月形を通って終点が浜頓別)が繫がっているのを実感し、突如現れたピンネシリ岳の姿と名前に驚き(同名の山が近所にある)・・・ 旅情を充分に味わいました。新型コロナウイルスの影響で移動する人は少なく、旅程の全てでお隣の人と充分に距離を保てる状況で、感染対策も充分意識しての旅でした。
 
さて、
今回の講演のお話をいただいたのはしばらく前のこと。浜頓別町農業委員会が推進する「酪農ニコニコ協定(=家族経営協定)」の締結式にあわせて開催される研修会で講演するというもので、研修会の目的が「農業経営及び家族関係の近代化を図り、うるおいのある酪農経営を実現する」というもの。酪農と花き栽培は全く違う農業形態だけれど、農業の本質や家族関係、仕事への取り組み方は共通するものがあると思ってお引き受けしました。
 
ですが、
いつものことだけれど講演は悩ましい。相手のニーズに応える話をしたいけれど、一度もお目にかかったことのない人達や雰囲気もわからないところでの講演は、得てして独りよがりになりがち・・・ それじゃあ悲しいので、色々下調べすると・・・
浜頓別町と月形町の共通点が結構あるある。人口規模、町が開かれた時期や出来事、環境・・・。
さらに役立ったのが小川会長のブログ「ぶんちゃん日記(https://blog.goo.ne.jp/bunchan54)」。日本農業新聞の通信員もされているので視点が細やかな上に情報量も。やっぱり情報発信って大事ですよね〜。大いに参考にさせていただきました。(ご自身が写っている自撮り以外の写真がたくさん。いつも周りに人がいるって証拠。やっぱ、会長さんだわ♪)
 
それで出来上がった講演の演題は"「決めたのは私」「決めるのは私」の覚悟と楽しみ”。花き栽培での新規就農や農業経営のこと、農業と地域社会のこと、人生のリスク分散のためにも自分の可能性を見つけて伸ばそう、チャレンジと出会いを大事にしたい・・・という内容でした。
 
会場には農業委員のみなさんの他、地元女性農業者、改良普及センター、役場のみなさんなど。講演のあとに「お話し聴いて背中を押してもらった。やる気出たわ♪」と声をかけてくれた人が何人かいて、お役に立ててよかったとホッとできました。さらに、浜頓別町農業委員には「きたひとネット(北海道女性農業者ネットワーク)」で繫がっている庄司さんがいて、前日から話に花が咲いたのは言うまでもなく(笑) さらに、急遽当日、雄武町から遠藤議員が駆けつけてくれたりして(!)再会も含めて楽しい旅となりました。
 
 
今回の講演にあたって、主催者である浜頓別町農業委員会の会長・小川さんと事務局長・高橋さんには大変お世話になりました。講演が決まってから開催までの間に新型コロナウイルス感染が発生・拡大し、北海道知事から緊急事態宣言が出されて開催自体が一時保留になった時期もあったのですが、その間の事務局長の丁寧な調整と対応、会長の判断があって、このような時期にも関わらず「研修の場の確保」「学びの保障」がなされました。物事は「人の意志と力」で前に進むのだと改めて感じた次第です。
小川さん、高橋さん、ありがとうございました。

1

▲TOPへ戻る