2020年06月17日

議員としての「軸」を形成できる場【Zoomで議会事務局研究会・例会】

モタモタしているうちに時間が経ってしまいましたが・・・
6月13日(土)午後は議会事務局研究会の例会で、初のZoom開催。大阪を中心に活動している研究会なので、Zoom開催のお陰で参加できました。
 
今回の研究会は「地方議会制度と役割」が主テーマ。
辻先生(近畿大)から、公共政策学会著作賞を受賞した「日本の地方議会:都市のジレンマ、消滅危機の町村(中公新書)」の背景や解説を受け、駒林先生(立命館大)からは「都道府県議会制度研究会報告書」の概要と論点説明。その後、新型コロナ影響下の議会対応(専決処分・オンライン議会)について意見交換しました。
 
様々な専門性や経験を持つメンバーの視点や情報は興味深く、つくづく参加できて良かった〜と。特に、日々の議員活動では考えが及ばない、地方議会の「在り方・役割」「法的位置付け」「可能性」などの基礎・基本・本質をじっくり考えられたのが収穫、これが議員としての「軸」になる。
自分の中に「軸」ができていれば突発的な事態に即座に反応・対処できるし、挑戦も可能。実践することが仕事の私たち議員にとって、拠り所となる「軸」はとても重要だからね♪
 
で、この研究会を終えて考えたこと。
 
全国規模での「地方議会制度や役割」の議論で、現在のメインは「市(小さな市〜政令市)」次いで「都道府県」。町村(とりわけ月形町のような小規模町村)は・・・すっかり別枠(というか論外)。町村が担える仕事の範囲も予算も少ない(道が代わりにやっている)から当然なのだけれど、ちょっと疎外感を感じている。小規模自治体の存在意義は何なのか・・・。
一方で・・・
自治体規模による違いは行政側の事情。議会はどんな規模であっても基本同じだから、議会のことは誰とでも共有できる。また、議会は組織体として独立していて「自分たちのことは自分たちで決める」制度になっていて自由度が高い。議員が真剣に考え行動すれば、その地域に根差したことができる。
 
ということで、研究会から4日かかって到達したこと。
 
小規模自治体議会だからって卑下することはない。世の中の議論から注目されていないからこその自由も、議員数が少ないからこそのフットワークの軽さも、ムラ社会だからこその町民との近さもある。自分自身で考えて、進むべき道を見いだそう。磐梯町(人口3360人)のオンライン常任委員会の取り組みが1つの形。
ふと、松下圭一先生の「シビル・ミニマム」が頭をかすめた。あ〜勉強しないとなぁ〜

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