---議員4期目をめざすにあたって---

2019年宮下裕美子選挙ポスター 2019年宮下ゆみこ選挙ハガキ

 初めて議員に立候補してから12年が経ち、今回が6回目の選挙となります。これまでの選挙運動では「宮下ゆみこがめざす月形町の姿」と、それを形にするための「活動方針」を訴えてきました。今回も基本姿勢は同じです。ですが、今回は月形町のおかれた状況が違うため、これまでとは手法を変えた選挙運動を展開します。

 今、月形町では、町民の暮らしと未来に深く関係し、莫大な費用と労力のかかる事業がいくつも動き出そうとしています。それも、町民が知る間もない中で進められ、今年中に方針や内容が決まろうとしているのです。

■町民への説明も町民の理解もない中で進められる事業・・・

■町民の発想や希望が取り入れられることなく進められる事業・・・

■人口減少の中で必要性があるのか疑問の残る事業・・・ 

昨年12月の補欠選挙で議員に復帰して町政の詳細を知り、驚きと危機感を抱いています。


 だから私は、今回の選挙運動はこれまでとは一線を画し、この状況を町民のみなさんにお知らせすることを運動の柱にしました。具体的には、5日間の選挙運動での街頭演説と2カ所3回の個人演説会を通じて、現在進行中の5つの事業を取り上げます。


 この中でも【(3)バスターミナル複合施設事業】については、事業の詳細と私の考え(=町民の理解なしに強引に進められている施設建設に反対)を説明していきます。

町民のみなさん、
 どうか 私の話に耳を傾けてください。
 どうぞ 月形町内で進行していることに関心を持ってください。
 そして 月形町にとって何が必要で何が不要なのか、いっしょに考えましょう。

 【あれもこれも】の時代は終わりました。【あれかこれか】を選択する時代です。今こそ【情報共有】と【町民参加】。多様な町民の知恵と知識を「まちづくり」に活かす時代です。町民のみなさんとこれからの月形町を作るために、宮下ゆみこは情報発信を続けます。

2019年大型事業における課題

  • (1)町立病院 → 来年4月に公設民営化・診療所化する
    • ■現状 ・・・ 常勤内科医(1人)が切れ目なく就任することになり、これまで通りの診療が続けられることになりました。しかし、看護師をはじめとするスタッフの確保、患者数の減少、赤字の拡大(2019年一般会計からの赤字補塡額は1億8千万円。赤字補塡のための起債残高は3億円)などから、現状の病院規模(40床)を経営するのは厳しい状況です。

    • ■町長方針 ・・・ 今年度の町政執行方針で町長は「2020年4月に町立病院を公設民営化、へきち診療所化する」と明言。

    • ■宮下ゆみこが考える課題 ・・・ 「40床の病院」にこだわり、状況判断が遅れたことで経営が一層厳しくなったと感じています。診療所化は当然の流れでしょう。ただ、公設民営化にする前にやるべきことがあると考えます。月形町民がどんな医療を求めているのか、月形町立病院(=医療機関)がどんな医療を提供できるのかを、町民と対話して明確にすることが必要です。目的が不明確なまま外部に委ねても、求めるものは得られないと思います。

    • ■関連ブログ記事
      (定例会一般質問:2019年3月18日)

  • (2)JR代替バス → 今年秋に概要決定、来年4月運行開始
    • ■現状 ・・・ 来年5月7日にJR札沼線が廃止になることから、年度初めの4月から代替バスを運行することになりました。運行開始前の手続きや様々な準備を進めるためには、今年秋までに概要(停留所の位置、バスダイヤ等)を決定する必要があります。現在、審議会で検討中です。

    • ■町長方針 ・・・ 今年秋に概要決定、来年4月に運行開始する。

    • ■宮下ゆみこが考える課題 ・・・ この件は、スケジュール通りに進めなければ通学等の利用者に多大な影響を与えることから、最優先で取り組む必要があります。バス停留所の位置等は安全性・利便性とも関係するので町民(特に利用者)との対話が必要ですが、ほとんど行われていません。バス運行申請まであと数ヶ月、対話の場を作って欲しいです。

    • ■関連ブログ記事
      (住民説明会:2019年3月10日)

  • (3)バスターミナル複合施設[建設費5億円+土地代+α] → 今年中に審議会で、建設場所と内容を決定
    • ■現状 ・・・ JR代替バスは月形町を基点に2路線(当別方面、浦臼方面)運行されます。また、代替バスと同時期に町内を循環するデマンド交通も運行開始の予定です。さらに既存のバス路線(岩見沢方面、新篠津方面)もあることから、全てのバスの結節点としてバスターミナルを建設するとのこと。そのバスターミナルには複合施設(バス待合所、図書館、サロン、観光PR施設、集会施設、供用ロビー、屋外施設、駐車場)も合わせて建設するとのこと。すでに3ヵ所の候補地と概略設計図ができています。

    • ■町長方針 ・・・ 今年5月に審議会を設置し、12月までに建設場所を決定、施設の中身(必要な機能と面積)の検討も進める。今年度中に設計の準備に入る。審議会設置前に住民説明会は開かない。

    • ■宮下ゆみこが考える課題 ・・・ 町民が利用する施設でありながら、町民に概要すら知らせないままに進めることに大いに疑問を感じます。さらに言えば、高齢化と人口減少が進む時代に、新たな複合施設建設の必要性を全く感じません。この建設計画は公共施設管理計画にも反しています。

    • ■関連ブログ記事
      (全員協議会:2019年3月29日)

  • (4)月形町振興公社 → 赤字削減(事業内容の見直し)
    • ■現状 ・・・ 月形町振興公社は、温泉ホテルを含む皆楽公園一帯の指定管理者です。近年経営が悪化し、2018年度は3,000万円の短期借入金で当座をしのぎました。このため、町は赤字補塡分も含めた金額を指定管理料として振興公社に支払うことに。平成31年度の指定管理料は約1億円になりました。

    • ■町長方針 ・・・ 2019年度は振興公社の赤字額を削減するため、町職員を派遣して事業内容の見直し等を行う。さらに、皆楽公園一帯の観光振興を強化することで収益も上がると考えている。2019年度中に皆楽公園一帯の再開発の方向性を決める。(次の項目(5)と連動)

    • ■宮下ゆみこが考える課題 ・・・ 振興公社の赤字増の原因は、老朽化した施設ではなく経営体質だと考えます。水を出しっぱなしにする習慣なら、どんなに性能の良い最新機種に交換しても節水はできません。本気で足元の見直しを行うことが重要で、それが充分にでないうちに新たな投資をしても利益は生まれないと考えます。

    • ■関連ブログ記事
      (まちづくり常任委員会:2019年2月6日)
      (定例会傍聴:2018年6月10日)

  • (5)皆楽公園再整備計画 → 今年度中に施設建て替え等を(3)の審議会で決定
    • ■現状 ・・・ 町は2018年度に、皆楽公園一帯を観光振興拠点にするための再整備計画を750万円かけてコンサルタントに依頼し、年度末に計画が出来上がりました。

    • ■町長方針 ・・・ 再整備計画を基に建て替え等を行う。「バスターミナル複合施設の審議会」で、再整備事業の優先順位等を検討し、今年中に結論を出す。

    • ■宮下ゆみこが考える課題 ・・・ 再整備計画には、再整備のための費用(投資額)とそれによる効果(収益額)は明記されていません。観光事業を継続するには採算性が重要なのに、費用対効果が不明確なまま優先順位はつけられません。この状況で決断すれば過剰投資などにより財政悪化が心配されます。そもそも皆楽公園一帯は誰のために整備するのか、町民に問いかける必要があると感じています。(昨年、再整備計画の一環で町民アンケートを採ったものの、回収率はわずか3%。参考にならないと考えます。)

    • ■関連ブログ記事
      (全員協議会:2019年3月29日)
      (まちづくり常任委員会:2019年2月6日)

2019年4月16日
宮下裕美子

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