2019年03月18日

町立病院はどうなるの?【平成31年第1回定例会/その8】一般質問の報告(4)

3.町立病院の在り方
 
■Q 宮下
 町長は町政執行方針の中で、町立病院を「公設民営化のへき地診療所」にする方針を打ちだしたが唐突だった。決定までの経緯の説明を。
 
■A 町長
 病院の経営については私の就任(平成28年)以前から議論してきた。それは、10年前から一般会計からの繰出金が増える一方で、地方交付税は毎年5000万円ずつ減少しているから。また、2人いた常勤医が平成29年と30年に退職し、医師確保が大変だった。
 平成30年4月に林医師が赴任したが、平成31年1月には退職願が出された。他にレントゲン技師や看護師の大量退職などもあり、財政と人的な観点から「公設民営化」にすることを決めた。
 
 町長就任以来、病院のことを考えてきた。町民に対して細かいことを知らせるより、病院で必要な医療をしっかりやっていく方が良いと判断。役場内部で検討して必要なところで説明してきたつもりだ。
 
■Q 宮下
 町立という公的医療機関なのに方針がないことで不安が広がっている。去年町立病院に林医師が赴任して看取りと在宅診療が中心になったのに、町民や利用者に説明はなかった。これから医師が変わったら、また方針が変わるのか? 広く町民に対して明確な方針を打ちだす必要がある。
 
 町長は「医療体制が確保されることが重要」と言って、医師さえ確保できれば病院が成り立つと思っているが、町民は「同じ医師に診てもらいたい」のだ。出張医でも曜日を固定するなどして同じ医師の診察が可能になるようにして欲しい。
 
 町立病院の体制を変える今だからこそ、
・町民が町立の医療機関にどんな医療を求めているのか
・町立病院で提供できる医療はどんなものなのか
・高齢者施設や在宅で、どんな最後を迎えられるのか
など、医療・福祉・介護の連携の中での町立病院(診療所)の在り方を、町民と対話して共有する必要がある。対話の場を設けて欲しい。
 
■A 町長
 私は林医師と月1回顔を合わせ課題を共有していた。次の医師が着任したら、町立病院の在り方を医師と話し合い町民に伝えたい。病院の方針は町長が決めるものではないと考えている。 
 
 「町民との対話の場が必要」と宮下議員は言うが見解が違う。私は町民の意見を聞いている。行政区長は地域声を拾う代表者なので区長会議で話しを聞いているし、毎朝役場の前に立っていると町民が声をかけてくれる。これからも議会を通して進めていきたい。

comments

コメント・フォーム

(ゆみこの日記 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

コメント・フォーム

▲TOPへ戻る