2010年10月27日

栃女高25期会・天馬の会

先週末、実に5年ぶりに帰省してきました。というのも、高校の同窓会があったからです。この同窓会、ちょっと特別なものなので個人的なことですが紹介します。

私が卒業したのは栃木県立栃木女子高校(通称、栃女)で、来年には創立110年周年を迎える伝統校です。私たちの時代は1学年9クラス、約400人の同級生がいました(現在は6クラス)。

栃女では卒業後25年経って初めて、学年全員を対象にした公式の同窓会が開かれます。それがこの25期会。丙午年の私たちは「天馬の会」と名付けられました。

「女性は高校卒業後様々な変化を迎えるけれど、25年も経てば社会人としても家庭人としてもある程度落ち着くことができて、同窓会にも参加できるのではないか」という配慮の元、卒業25年目に同窓会が開かれるようになりました。

この日の参加者は約200人。北で最も遠かったのが私、西では島根から、多くは県内や関東地方からの参加でした。

教員をしている人が随分いて、また大学卒業後に就職した企業で「勤続20年」を迎えている人もちらほら。他に看護師や地方公務員、経営者、介護士、エンジニア・・・。正社員だけでなくパートをしている人も多かったのですが、それまでの教育や経験を生かした仕事に就いて、生き生きしているのが印象的でした。

それから赤ちゃんを連れてきている人も(もちろん本人のお子さん)。高校時代にも増して上品で素敵な人や、バリバリ・テキパキと仕事をこなしている姿が目に浮かぶ人、おっとりとしながらも地に足がついた生活がにじみ出ている人・・・。

25年といえば四半世紀! 

色々な人生があって当然ですが、こうして顔形の変化以上に個性が強調された姿を目の当たりにし、それぞれから話を聞くことができて、時間の積み重ねを感じました。そして「元気」と「勇気」と「誇り」と「愛情」があふれているのを感じました。

祝賀会の席で、同窓生の先輩でもある恩師から

「皆さんは40代半ばになり、社会人としても家庭人としても充実した時を迎えていると思います。今が一番と思うかもしれないけれど、女の人生は50代からですよ。50代になればまた違った目が見えてきます。そして60代になればもっと違って・・・。そう、女の人生に終わりはないのです。ずっと楽しいことが続いていくのですよ。」

勇気づけられる言葉とともに、定年退職を迎えても凛とした素敵な恩師の姿に、前向きに進みなさいと背中を押された想いでした。

栃木女子高、ここで学べたことを誇りに思います。
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この日、たくさんの友達に会って話しができたことは、これからの人生の大切な宝物になりました。
ただこの日、様々な事情でここに集まれなかった(集まらなかった)人がいるのも事実。人生の波と「この日」が重ならなければ人には会えないという事実も突きつけられた感じです。それだけに、25期会が人の想いで作り上げられたことに感動しました。

素晴らしい時間を過ごすことができた25期会。
企画から運営までに携わった19名の実行委員の皆さんには本当にお世話になりました。
どうもありがとうございました。

次の機会(30期会?)にも参加できるよう、日々精進。
そして開催の日と私が参加できる状況が重なる「ラッキー」が巡ってきますように。

2010年10月26日

初雪・・・にしては強烈

まだ薄暗い早朝、出荷のために家を出ると、
雨に混じってチラチラと白いものが・・・あっ、初雪! 
やっぱり予報通り。

空が白みはじめる頃には止んでいたのに、それからが大変!!
大粒のあられが音を立てて窓を叩き、あっという間に真っ白に。

結局日中も断続的に降り続き、
初雪としては思いがけない降りに。
それにとっても寒かった! 

午後からは幾分気温が上がって路面の雪は融けていったけれど、明日の朝はどうなるの?
確か予報は雪でした。

「お天気さん、今年は何事も強烈だね。」


【2010.10.27】追記
初雪から一夜明けた今朝の風景です。
すっかり雪景色!

左の写真は先日の『雪虫乱舞で吹雪模様』と同じ場所です。

でも午後にはほぼ融けてひと安心。
根雪になるのはまだまだ先です。

2010年10月22日

雪虫乱舞で吹雪模様

今朝は澄み切った空に凛とした空気。
気持ち良い、気の引き締まる日の出です。
案の定、放射冷却で今年一番の寒さ。
0℃台まで下がっています!
秋が日に日に深まっていますね。

秋の深まりといえば、昨日の午後3時過ぎのこと。
町内農事会の圃場で農作業中、ふと気付くと・・・

あたり一面 吹・雪・模・様!!

目の前が霞むほどの雪虫の大量発生、
初めて見る光景でした。


「雪虫は初雪を教えてくれるんだよ。」

そういえば来週の週間予報には雪マークが出ていました。
あ〜いよいよ雪が降るんですね。

2010年10月21日

市南行政区防災訓練〜地域防災力を高めよう・災害図上訓練DIG〜 その2

前項にひき続き、市南行政区防災訓練の様子です。
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休憩後は、いよいよ地図を使ってのDIG(災害図上訓練)。
市南行政区を中心に、市街地方面まで網羅した住宅地図を使います。

まずは地図上に必要な情報を落としていきます。指定された色のマジックで建物に印をつけます。
●参加者の自宅(青)
●避難所(緑)
●病院、医療機関(ピンク)
●建設業者、重機などの機械があるところ(オレンジ)
●ガス販売所や燃料店(茶)
●食料品を扱うお店(紫)

「お店が少ないねえ。」「昔はここにもお店があったのに。」
そんな声があちらこちらから聞こえてきます。
「地図に色をつけていくと、わかりやすいもんだね。」
そんな声も聞こえてきました。

続いて、地域に住んでいる要支援者(独居の高齢者、高齢者のみの世帯、障がいのある方、妊婦、小さい子のいる家庭)をシールでマークしていきます。同じ行政区とは言え、町内会が違えば細かな情報まではわかりません。地図上にたくさんのシールが貼られたことで、身近にたくさんの要支援者がいることを視覚的に実感しました。

ここでファシリテーター後藤さんから指示があり、想定上の『災害発生現場』が発表されました。
●火災発生(表霞町○○さん宅向かいの空き家・・・など、3件)
●交通事故(国道275号線○○事業所前で車4台による多重衝突、けが人あり)
●通行止め(町道農事会第1線○○さん宅〜△△さん宅前まで道路陥没と倒木・・・など2カ所)

指定された場所は具体的で身近な場所。地図に落としていくと、よりリアルに感じイメージも膨らんでいきます。そこでファシリテーター後藤さんから質問が投げかけられます。
「事故の現場で血を流して助けを求める人がいます。救急車は来ません。さあ、どうしますか?」
「声をかける。」「止血する。」「看護師さんなど近所にいる専門家を呼びに行く。」「まずは安全なところに運ぶ。」・・・色々な意見がどんどん出てきました。

他にも「火災発生、消防車は来ません。現場でどうする?」「さあ避難所に行きましょう。どこを通っていきますか?」など、質問と情報とを織り交ぜながら、ジェットコースターにでも乗っているような臨場感(緊張感とホッと一息が組み合わされた感じ)で、様々な課題をこなしていくうちに防災に対する理解と心構えが深まっていきました。

最後に月形町で来年から運用されるIP告知システムのお知らせも加えられ、防災訓練は終了しました。
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アンケート結果から
Q災害時心配なのは? A「家族の安否」「近所の人達」「要支援者のこと」
災害をリアルにイメージできたからこその気づきだったように思います。

また「 DIGがわかりやすく、楽しかった。」「 講師の説明がわかりやすかった。」「グループで話し合うことで理解が深まった。」「 また来年も(何かの)防災訓練を実施して欲しい。」等の声も多く寄せられ、防災意識の高まりを実感できました。

地域に住む人が、地域の課題を自ら見つけ出すことができるのがDIGのいいところです。昨年の防災訓練は現状の把握が中心でしたが、それを意識の高揚まで一歩進めることができたのではないでしょうか。次は実践、来年度もまた企画し実施していきたいと考えています。

災害が起きた時、地域に残るのは高齢者と女性と子ども。私もその一人として、真剣に取り組んでいきたいと思っています。
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そもそも地域の防災訓練に災害図上訓練DIGを実施しようとしたきっかけは、2年前の北海道女性議員協議会の体験に寄ります。初体験の鮮烈な印象から、いつか地域で実施したいとずっと思っていました。そしてその時のご縁をたよりに、DIGを地域防災活動に積極的に取り入れている江別市と繋がることもできました。

江別市関係者の方々には当日だけでなく事前学習や打ち合わせなど、たくさんのご支援とご協力をいただきました。また実践を重ねたファシリテーターの技術は素晴らしく、私もいつかこの技術を身につけ実践・普及したいと、目標の1つになりました。後藤さんをはじめとする江別市の皆さん、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

また月形町の危機管理係の方々にもお世話になりました。一行政区の行事ではあっても自治体の枠を越えての活動になるため、役場の仲介なしには話は進みませんでした。また準備や事前学習でもお手伝いいただき、ありがとうございました。

それからライフライン関係の方々、行政区の役員の皆さん、役場の地域担当職員の皆さん、日曜日にかかわらず早朝から、ありがとうございました。大規模な行事だけに協力してくれる方がいなければ物事進められません。理解とご協力に感謝しています。

そして春から一緒にこの企画を切り盛りしてくれた市南行政区防災担当の鈴木さんにもお礼を言いたいです。本業の傍ら時間を割いて連絡や調整など、細々としたことを含め企画を進めていただきました。チームとして企画に携わったからこそ不足を補い、新たな発想・発展もできたのだと思います。お世話になりました。そしてありがとうございました。

2010年10月20日

市南行政区防災訓練〜地域防災力を高めよう・災害図上訓練DIG〜 その1

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10月17日(日)午前9時から、昨年に続き2回目となる市南行政区主催の防災訓練が開催されました。

今年の市南行政区防災担当は2人(私はそのうちの1人です)。春から準備を進め、たくさんの方にご協力いただき、イメージ通りの防災訓練ができました。その結果、参加者にも好評で心地よい達成感を得ることができたのは企画者として嬉しい限りです。次の課題も見えてきました。


さて実施の訓練内容ですが、今年は『地域防災力を高めよう』がテーマです。災害図上訓練DIGの手法を用いて災害時のイメージを膨らませ、災害時にどんな危険があるのか、何をすればいいのか、どんな準備ができるのか・・・等、様々な『気づき』を得ようというのが目的です。

この災害図上訓練DIGの実施に当たって、最も重要なのがファシリテーター(先導役)です。ファシリテーターによって会場の雰囲気も、訓練の習熟度も変わるだけに、ここはムリを承知で先進地の江別市に講師派遣を依頼し、快く引き受けていただきました。この日は4名の職員(危機対策防災担当から2名、江別消防署から2名)が日曜日にもかかわらず月形まで足を運んでくださって、本当に有り難かったです。

会場の多目的研修センターには地域住民の他、市南行政区内事業所(愛光園:老人福祉施設、花の里保育園、雪の聖母園グループホーム:障がい者支援施設、月形学園:法務省管轄)関係者やライフライン関係者(月新水道事業団、株式会社エネサンス北海道)、役場職員(危機管理係、地域担当)等、70名近くが集まりました。
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防災訓練は区長の挨拶等開会式を終えたあとすぐに災害図上訓練DIGに移りました。ここからはファシリテーターの後藤さん(江別市危機対策防災担当参事)にマイクを渡し、それ以外の担当者(江別市からの3名と月形町危機管理係2名、市南行政区防災担当2名)はサポート役に回っていよいよ開始です。


お誕生日ゲーム(声を出さないコミュニケーション)で「災害時にコミュニケーションを取ることは意外に大変(参加者の感想)」を体験し、その後グループ分け。お誕生日ゲームが良いアイスブレイキングになって和やかな雰囲気になっていました。

各テーブルに着くと(1グループ8人)、リーダーと書記と発表者を決めます。そしてお菓子と水を配布。このお菓子も災害時を想定してカロリーの高いものや個包装のものとし、水は町から備蓄品を提供していただきました(この日は昼食も用意していたのですが、水は500mlのペットボトル1人1本のみ。災害時を想定した配分もねらいです)。お菓子が口にはいることで会話も弾み、益々和やかな雰囲気で訓練は進みました。


ここで地震のイメージを膨らませるために、地震映像を鑑賞。震度7の揺れに家具が倒れ、食器が割れ、テーブルの下で必死に耐える女性の姿を目の当たりにしました。
「さあ目をつぶってください。」
「今、地震が起きました。相当スゴイ揺れです。立っていられません。家具は倒れてきます・・・揺れはまだ続いています・・・」
ファシリテーター後藤さんの声かけに地震のイメージが膨らみ、多くの参加者が顔をゆがめています。

「それでは付箋に、自分の思ったことを書き出してみましょう。」
(1)地震が起きて30分後までに、あなたは何をしますか? (3つ)
(2)3時間が経ちました。あなたは何をしますか? (3つ)
(3)6時間が経ち避難指示が出ました。避難所に行く前に何をしますか? (3つ)
(4)避難所に行く時に持っていくものは何ですか? (5つ)

それをもとにグループ討議を始めます。リーダーが中心になって項目ごとに付箋の内容を集約。全く同じ表記でなくても同じ意図があれば付箋を重ね整理していきます。

項目ごとに指定されたグループが発表し、不足があれば他のグループからも付け足され『気づき』が積み重ねられていきました。その合間合間にファシリテーター後藤さんから、情報を持っている人にマイクが振られます。例えば・・・
「今日はここにライフライン関係者の方にも来ていただいています。地震が発生した時、水道はどうなるのでしょう? 月新水道事業団の方、お願いします。」

普段身近で働いている専門家の口から災害時の様子や対応を聞くことでリアル感が増していき、参加者の集中度は高まっていきました。


と、ここで休憩。続きは → → → こちら

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