2020年08月31日

新型コロナウイルス感染症に配慮した避難所の考え方【高山義浩医師/Yahoo! JAPAN ニュース】

精力的に新型コロナ対策除法を発信している高山義浩医師が、避難所開設について Yahoo! JAPAN ニュース に投稿されていたのでシェアします。

これから秋に向かって避難所開設の可能性が高まるので、
この考え方を参考に、
自治体も個人も、備品の準備やシミュレーションをしておきたいですね。

考え方が頭に入っていたら慌てずに済みますもの。


新型コロナウイルス感染症に配慮した避難所の考え方
高山義浩 | 沖縄県立中部病院感染症内科/日本医師会総合政策研究機構
8/30(日) 18:53 Yahoo! JAPAN ニュース

台風第9号は、8月31日から9月2日にかけて非常に強い勢力で沖縄から九州地方へと接近する見込みです。その一方で、いまだ市中での新型コロナウイルスの流行が続いています。
台風による避難所が設置される地域もあると考えられます。こうした場所では、避難した住民が密集しがちとなり、強風を防ぐため密閉しがちであり、新型コロナウイルスの感染リスクが高くなると考えられます。できるだけスペースを確保して密集を避けるとともに、少しでも換気をしながら衛生対策を徹底するようにしてください。
一番の感染対策は分散して避難することです。とくに高齢の避難者については、ホテル等の宿泊施設を提供するように市町村では検討してください。あるいは、親類の家などへの早期避難を勧めておき、避難所内で高齢者が密集して過ごすことがないようにすることも考えましょう。
なお、濃厚接触者や体調不良者、新型コロナウイルスに感染して自宅療養している方については、それぞれ避難場所が別に設置されている市町村もあります。該当する方は、事前に市町村役場へ確認してから避難するようにしてください。

避難所を訪れる住民の皆さんへ

1) 避難所に行くときはマスクを持参し、避難所内ではマスクを着用して過ごしてください。また、食事前、トイレ後、オムツ交換後、咳やくしゃみを手で覆ってしまった後、ゴミの処理後など、こまめに手指衛生(手洗い、アルコール消毒)を行い、咳エチケットを心掛けるなど、基本的な感染対策を行いましょう。なお、各世帯のゴミは世帯ごとに保管し持ち帰るようにしてください。
2) 避難所に行くときは体温計を持参し、避難所内では1日2回(朝と夕)は体温測定をしてください。37.5℃以上の発熱を認めたときは速やかに運営スタッフに申し出てください。
3) 避難所内では、できるだけ世帯ごとに遮蔽したエリアを確保してください。遮蔽できる資材がない場合には、他の世帯とは十分な距離(少なくとも2メートル以上)をとって過ごせるようにしてください。食事をとるときも、世帯単位として、他の世帯と一緒に食事をとることがないようにしてください。
4) 発熱や咳などの症状がある方は、避難所に到着したときに運営スタッフに申し出てください。また、避難所で過ごしているあいだに体調の変化に気づかれたときも、速やかに申し出るようにしてください。
5) 2週間以内に新型コロナウイルスの感染者と接触したことがある方、または保健所から濃厚接触者として健康観察を受けている方は、運営スタッフに申し出てください。

避難所を運営するスタッフの皆さんへ

1) 避難して来られる住民のなかで、マスクを持参されなかった方のため、あらかじめマスクを準備しておきましょう。そして、避難所内ではマスクを着用するように呼び掛けてください。もしマスクを着用することが困難な方がいらっしゃる世帯には、可能であれば、避難所内の個室を提供してください。
2) 避難所内の入り口、トイレ、その他の共用スペースに、手指消毒用のアルコールを設置してください。食事後、トイレ後、オムツ交換後、咳やくしゃみを手で覆ってしまった後、ゴミの処理後など、こまめな手指衛生を避難者の方々に呼びかけてください。
3) 避難所内で住民が共用して触る場所(手すり、ドアノブ、手洗い場など)を定期的に清掃してください。アルコールや抗ウイルス作用のある消毒剤含有のクロスを用いて、1日3回以上の清掃・消毒を行います。清掃の際にはマスク、手袋、ゴーグル(またはフェイスシールド)、エプロンを装着し、作業後は確実に手指消毒を行ってください。
4) 各世帯のゴミは、原則として世帯ごとに保管して持ち帰るように指導してください。廃棄するボックスを準備する場合には、取り扱うスタッフは、マスク、手袋、ゴーグル(またはフェイスシールド)、エプロンを装着し、作業後は確実に手指消毒を行ってください。
5) 避難所内の換気を定期的に行い、少しだけでも良いので避難スペースに外からの風が流れ込むようにしましょう。少なくとも、完全に密閉することがないようにすることが大切です。風の流れが作れなかったときのため、換気用の扇風機も準備しておくことを検討してください。
6) 避難所内では、世帯ごとに十分な距離(少なくとも2メートル以上)がとれるように場所を確保してください。養生テープなどを用意して、世帯ごとの占有スペースを明示することも検討してください。高齢者のいる世帯は、できるだけ風上(風が流れ込む場所)にて過ごしていただきます。食事をとるときも、世帯単位として、他の世帯と一緒に食事をとることがないように呼び掛けてください。
7) 発熱や咳などの症状がある方がいたときは、できるだけ個室にて過ごしていただくようにしてください。マスクを常に着用いただくことも必要です。トイレも専用とすることが望ましいですが、困難な場合には手洗いを徹底いただき、使用後の消毒をスタッフが行ってください。個室が確保できない場合には、避難所内の換気の状態を確認し、できるだけ風下(風が流れ出る場所)にて過ごしていただきます。また、あらかじめ透明シート等を準備しておき、周囲との間仕切りとして設置することも検討してください。
8) 2週間以内に新型コロナウイルスの感染者と接触したことがある方、または保健所から濃厚接触者として健康観察を受けている方が避難してきた場合についても、症状を有する方と同様の対応をとります。
9) 症状を有する方や濃厚接触者への対応が生じる可能性があるため、運営スタッフのため手袋、サージカルマスク、ガウン、フェイスシールドを準備しておきましょう。また、自分自身の体温測定と持参しなかった避難者のため、体温計(あれば非接触型が望ましい)を複数準備しておくことも必要です。
10) 住民の方々に対して、漠然と不要な感染対策を求めることのないようにしてください。避難している住民の皆さんは、すでに台風災害への緊張と不安を募らせています。見えない感染症についての不安は回避する手段が明確でないだけに、大きな負担となりかねません。ここに示した対策を目安として、住民の皆さんの支援を宜しくお願いします。

※ 7)8)に示した問題が発生したときは、現場だけで判断せず、市町村の保健師など専門職に相談することをお勧めします。

2020年08月26日

月形町も重点支援地区に含まれる。これからの議論が重要【病院再編】

今朝の北海道新聞にあった「病院の再編・統合に財政支援 厚労省、南空知と南檜山選定」の記事。とても重要なことが書いてあった。月形町は南空知にあり、この重点支援地区に含まれているのだ。

記事には「重点支援区域は、複数の病院間での入院機能の統合や、病床削減など医療提供体制の見直しを前向きに進めている地域が対象」「南空知では急性期診療の機能を強化するため、国の助言が必要と判断」とあるので、既に議論が進んでいるのだろうけれど(←議会への報告はないからどの程度進んでいるのかは不明)、今回選定されたことで再編の議論はより加速すると考えられる。

月形町立病院は、南空知医療圏の中の1つの医療機関としてどう位置付けられるのか? 
議論の際には、全体の利益と地元の利益を両立できるように主張したり知恵を出すなどの働きかけができるか? 

とても重要な局面に入ってきた。
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4年前の町長選挙でも町立病院は争点だった。「病院を守る!」という上坂候補の言葉は耳当たり良く、多くの町民の心に響いた。その結果が現在。

上坂町長は、2,3年前の急激な経営悪化時に「病床数削減」「指定管理者制度導入」などを口にしたものの、院長交代等で経営改善がはかられると病院体制変更を先送りにして話題にも乗せなくなった。町民にとって必要な医療とは何か、議論がないままに現在まで来ているが・・・ 今回の再編議論の中で、何をどう主張していくのだろう? 

「病院を守る!」と掲げたあとの4年間で何をしてきたのか、現職町長にはその検証が必要だと思うし、これから何をめざしていくのかも示して欲しい。院長に頼っただけの経営では医療側の負担が大きすぎるし、将来を見通せないから。

2020年08月17日

月形町の人口増加問題が、朝日新聞に

先日、私が書いた「月形町の人口が増えている! その要因は・・・」が、新聞記者の取材によってより一層整理されて問題点をあぶり出しています。

さらに、私と上坂町長の視点と考え方の違いも。

コロナで住民登録が増えた 「刑務所の町」の異変とは?  朝日新聞デジタル 2020年8月17日 11時00分

 減少の一途をたどっていた北海道月形町の住民登録者数が、今年6月に突然増加に転じた。増えた多くは65歳未満の非高齢者の男性。人口減少と高齢化に悩む地方自治体にとっては朗報だが、理由は必ずしも町の魅力が増したからではなかった。ではなぜ?

 札幌から北東に約50キロ離れた月形町は、米作や花の栽培が盛んな農業地帯。町名は明治時代に置かれた監獄「樺戸集治監」の初代典獄(監獄長)だった福岡藩士・月形潔に由来し、1983年には町の積極的な誘致で月形刑務所が開所するなど「刑務所の町」として知られる。だが1960年に9492人いた町民は、今年5月末の時点で3分の1以下の3071人まで減少。高齢化率は2020年3月末で42・3%まで上っていた。それが7月末には人口3134人と2カ月で約2%増え、高齢化率も41・5%に下がった。

 突然の「人口増」は、新型コロナウイルス流行の影響だった。緊急経済対策として国は今年4月、特別定額給付金として住民1人あたり10万円の支給を決定。対象に刑務所の受刑者も含められたため、この機会に塀の中から町役場に、住民登録方法について問い合わせの手紙が相次いだという。

 再犯・累犯者が対象の月形刑務所は、刑期の長い受刑者が多い。入所前の居住地の住民票が自治体の職権で消除されていることもあり、町役場では各地の自治体への問い合わせに追われた。刑務所側も担当者が役場に来られない受刑者に代わって住民登録手続きを代行するなど、受給実現に協力。受刑者80人以上が同町に申請したという。

 地方交付税算定などの基準となる国勢調査での人口数は、住民登録をしていない人も含む常住人口をカウントしており、受刑者もそこに含まれる。そのため月形町では町役場の住民基本台帳よりはるかに多い人口が計上されており、かねて「町の実態を反映していない」との批判があった。今回の給付金目当ての住民登録について、同町の宮下裕美子町議(53)は「衣食住が確保されている代わりに経済活動がままならない受刑者に給付金を支給するのは、新型コロナ対策の趣旨と合わないのではないか」と疑問を呈する。一方、元障害者施設長の上坂隆一町長(69)は、「弱い立場の人たちと共に生きる月形町でありたい。できればこれを機に、出所後も地域に定着していただければ」と語っている。(戸田拓)

この記事を読んだ方から、以下の意見が寄せられました。
●受刑者は「弱い立場の人」なのか?
●受刑者の中には、経済的理由や社会的背景から犯罪を犯した人もいる。上坂町長はその人たちを「弱い立場の人」としてに想いを馳せているのではないか。
●上坂町長は「出所後も地域に定着していただければ」と言っているが、そのための準備はできているのだろうか。家や仕事のほか保護司や民生委員など、現状でも不足しているのに。
●受刑者は犯罪を犯して懲役刑の最中。被害者側の心情をどう考えているのか。

町民の中には出所時のトラブルで影響を受けた記憶があり、素直に「出所後も地域に定着していただければ」という気持ちになれない人もいます。刑務所の社会的使命と地元民の暮らし、そう簡単には言葉にできない事柄です。
上坂町長が日常的によく使う「弱い立場の人」、私はどうとらえたら良いかいつも迷います。

2020年08月05日

気づきと行動がつながった素敵な活動【月形商工会女性部】

今朝(2020年8月5日)の北海道新聞・空知版に、月形商工会女性部の活動が載っていました。


今年は夏まつりや盆踊りが中止に。
ならばと、子どもたちにお菓子や花火のプレゼント。

こういうところに気がつくのは、やっぱり女性ならではでしょう。
その気づきを即行動に移すのが月形商工会女性部!
さすがです。

コロナ禍で議会中心になっている私には、すっかり抜け落ちてた感覚。
大事なことに気づかせてもらいました。

“まち”は様々な人の集合体。
1人1人の発想と行動で素敵な町になっていくことを
再認識する今日この頃です♪

2020年08月03日

色とエネルギーが溢れてる♪【庭先直売所の可能性】

8月に入って、カラッと暑い日が続いています。

8月1日(土)昼に前から気になっていた、町内にある週末だけ開く直売所を覗いてきました。場所は札比内の入口、国道275号線に面した農家(加藤さん・門脇さん)の庭先。

広い畑から続く自宅前の庭にはテント1張り。テーブルに様々な採れたて野菜が所狭しと並べられ、売り子を担当する女性陣と子どもたちが庭を行き交い、お客さんに声をかけ、水遊びをし・・・ 開放的で活気のある雰囲気、人と植物の“生きている”エネルギーが満ちあふれていて、なんだか惹きつけられちゃう。ひっきりなしに車が入ってきて野菜が買われていくのに、次々と採れたて野菜が補充されてるのもいい。ここには色がいっぱい♪

※ 写真を撮り忘れちゃったのが惜しい〜。で、ご本人からお借りしました。
  現在、野菜は1袋200円で販売。

一般的な庭先直売所は無人のことが多くて(その事情は理解しているけれど)やっぱり対面販売がいい。人を配置するとなると採算をとるために規模を大きくすることになって、そうなると本格的なお店になってしまって、これまたイメージと違ってしまう。
ここの庭先直売所はその塩梅がちょうどイイ。農業と生活が一体となっている農家だからこそできる形態だし、差別化できるポイントだと思う。良いものを見せてもらった!

8月1日(土)は月形の市街地で「つきがた FARMER’S MARKET」が開催され、ちょっと離れた札比内では農家の庭先直売所、月形温泉前の水辺の家ではNPO法人サトニクラスの商店型直売所。他にも無人の直売所もある。それぞれが工夫して様々な形態の農産物を売る・買える場を提供しているって、イイ! 月形の可能性を感じた1日でした。

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