2019年11月30日

月小グラウンドとなったけれど・・・【月形町地域拠点施設整備等審議会(←バスターミナル複合施設・他の検討)/傍聴】

昨日(11月29日)の夕方、役場で「令和元年第5回 月形町地域拠点施設整備等審議会」があったので傍聴してきました。
 
※ 昨日は午後から月形周辺だけモサモサと雪が降ったみたい。外に出たら駐車場はこんな感じ。午後だけで20cmは降ったでしょう。
 
この審議会は
・バスターミナル複合施設
・皆楽公園の再整備
・(関連で 道の駅)
を審議するというもの。1つ1つが大型・巨額であり、将来的な月形町の在り方とも連動する、すごいボリュームの審議会です。
 
第4回はグループ協議(3班/非公開)だったので、第5回となる今回は、グループ協議の情報を共有しながらの全体会議となり、答申に向けて1つの方向性を見いだそうと活発な議論がなされました。
 
審議会の結果は、今朝の北海道新聞(空知版)が伝えているとおり(写真参照)。バスターミナル複合施設を建てるのであれば「月形小学校グラウンドに」となりました。
 
ですが、協議過程は・・・ 委員さんの苦悩がみてとれました。
 
そもそもテーマのボリュームがありすぎて、短期間で検討するには課題整理が追いついていない感じ。
バスターミナル複合施設の設置目的からいえば建設場所が「月小グラウンド」になることは当然の流れだけれど、教育現場との摺り合わせが全く行われない中での候補地選定であったので困惑や不安が膨らむ一方で・・・ さらに、校舎老朽化による小中統合も視野に入っている段階での検討になったので、優先順位や将来的な配置も考慮に入れる必要性が出てきて・・・ こうなると町財政がとても重要になるけれど、その部分はほとんど触れられていなくて・・・
 
答申でどのようにまとめられるのかはわかりませんが、様々な意見や議論も併記して、苦悩のあとわかるようになればいいなぁと思います。
 
この審議会を立ち上げるときに町は「既存の審議会とは違って、委員のみなさんに自由に話し合ってもらって決めていきたい」「候補地等は“たたき台”であって、縛られるものではない」と言ってたけれど、それならそれに見合った仕組みや準備やスケジュールが必要だったと改めて感じてます。その部分、懸念していたことが現実になった感じで・・・ 傍聴席からソワソワしながら見てました。
 
とはいえ、この審議会は画期的。参加者のフレッシュな顔ぶれ、会長と副会長と担当者の雰囲気づくり、会長の仕切り方等が功を奏して、これまでにない自由で活発な「場」が出来上がっています。傍聴するのが楽しみな数少ない審議会、こういう場を同僚議員や多くの町民に見てもらいたい!
 
次回(12月)は「皆楽公園再整備」についてグループ協議(非公開)を行い、それを受けて1月に全体会(公開)になります。
次回が楽しみです。

2019年11月26日

ひきつづき、将来に関わる2つの審議会を傍聴【②月形町未来を考える委員会(まちづくり推進会議)】

月形町には色々な組織があるのですが、1つの組織にいくつもの名称が付いていて混乱します。その最たるものがコレ。(条例名)月形町まちづくり推進会議=(略称)まちづくり会議=(名称)月形町未来を考える委員会。で、そこが「月形町総合振興計画審議会」も担っています。現在の委員は17名で、任期は2年間で今年の12月26日まで。ここで第4次総合振興計画後期基本計画を審議するのですが・・・ 任期との兼ね合いもあります。
 
さて、昨日2つめの審議会傍聴記録です。
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《令和元年度第1回月形町未来を考える委員会(17:00〜18:40/役場大会議室)》
 
冒頭に、町長から「行政主導ではなく、町民みんなの協力で、夢や希望を語り合って作りたい」とあいさつがあり、委員会に「第4次総合振興計画後期基本計画に対する意見を求める」との諮問を行いました。
 
第4次総合振興計画後期基本計画(令和2〜6年)は、第2期総合戦略を含んだ内容にするため、まず最初に、午前中の審議会でも説明のあった「町民アンケート結果」と、了承された「人口ビジョン改訂版」の報告がありました。
 
その後(総合戦略と同じように)役場内組織で作成された「達成度評価・ベンチマーク達成状況」「後期基本計画(案)」の説明がありました。
■達成度評価・ベンチマーク達成状況
・前期計画の主要施策ごとに達成度を職員が評価。達成度等を数値化して判断。
・前期基本計画で設定されていたベンチマークについても同様。
■後期基本計画(案)
・重点プロジェクト:当初5分野30施策だったが、前期で完了した6施策を除き、第2期総合戦略の10施策を加え、5分野34施策になった。
・SDGsマークを掲載:後期基本計画の分野ごとに「関連するSDGsの目標」のマークが加えられた。担当者から「町内では馴染みがないものの、国の動きと連動して取り入れていくことが必要と考えたから」との説明。
 
今回は説明で終了。
次回は12月の任期終了前に開催予定。後期計画の検討中であるから、次の任期も同じメンバーで継続できるよう、各委員の推薦団体には申し入れしているとのことでした。
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《私の所感》
・達成度評価の手法として、達成度を数値化して「見える化」するのはいいのですが、「その達成度を何点にするのか」がポイントなのに安易に等分しているのが気になりました。また、その数字を平均化し、その平均値から分野別の全体平均値を出したり・・・ こんな手法があることに驚き! この平均値の比較って意味があるんだろうか? 平均化して逆に見えなくなっているように感じました。

・後期基本計画からSDGsマークが「先取り」として取り入れられたのですが、入れるなら入れるで説明や理解が必要だと思うのですが・・・ あまりにも唐突すぎる印象です。現状では「だから何?」という印象。
一応17項目全てのマークが掲載されているのですが、最も多い
「No11:住み続けられるまちづくりを」
は23回も出てくるのに対して、
「No.5:ジェンダー平等を実現しよう」
「No.6:安全な水とトイレを世界中に」
「No.7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
「No.13:気候変動に具体的な対策を」
は各1回のみ。なんだかなぁ〜です。

・先に出てきた第2期総合戦略の施策が後期基本計画に全て盛り込まれたことで、月形町の最上位計画はハコモノ建設とバラマキで彩られています。人口減少と高齢化が著しく進み、財政が厳しいというなかで、本当に大丈夫なのか不安です。

将来に関わる2つの審議会を傍聴【①月形町創生総合戦略審議会】

昨日のこと。午前10時〜は「月形町創生総合戦略審議会(←第2期創生総合戦略の策定)」、午後5時〜は「月形町未来を考える委員会(←第4次総合振興計画後期基本計画の策定)」を傍聴してきました。傍聴しただけなのに・・・ 相当消耗してしまって・・・ 他に何もできなかった1日でした。
 
以下、傍聴内容と私の所感を記します。
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《令和元年度第2回月形町総合戦略審議会(10:00〜12:10/役場大会議室)》
 
■ 第1期月形町創生総合戦略の平成30年度の効果検証

今年7月30日に第1回会議があり、その時に諮問された「創生総合戦略の平成30年度の効果検証」について、7月30日の議論を基に事務局が答申(案)を作成。
①人口ビジョンは実態を反映したものに改定すること 
②第2期総合戦略では「町外からの通勤者・通学者の移住定住」「子育て世代の移住定住等」に重点的に取り組むこと 
が盛り込まれた答申が了承された。
 
■ 人口ビジョン改訂と第2期総合戦略の策定

この日、町長から新たな諮問「人口ビジョン改訂と第2期総合戦略の策定に対する意見」を求められた。
●まずは、今年7月に町民に実施したアンケート結果の報告。
・アンケート回収率31% ・・・ 「回収率が低いのではないか」との指摘に「全国的な傾向と比較すると低くない」との回答。3割あれば統計的な検討ができるとの専門的な助言もあった。
・アンケート全般を通して、30代の不満(満足度や愛着度が低い)が突出していた。委員から「低い理由の分析を」求められたが、事務局からは「理由を聞いていないのではわからない」とのこと。
・委員から「記述式に厳しい意見がある。少数意見でも重要視すべき」「記述式を見ると、30代は客観的に町を見ているのではないか」「日常生活は様々な地域活動で成り立っているが、それらが(参加していない)町民には見えていない、伝わっていないのではないか」

●このアンケートを基に、役場内部に設置された組織(策定委員会、プロジェクトチーム・策定事務局)が検討を重ねて「人口ビジョン/改訂版」と「第2期月形町総合戦略」の原案を作成した。その原案に対して
・人口ビジョン改訂版(案)に対して委員から「国勢調査は受刑者も含まれる。住基データのみで人口動態分析をしたい」との声に「人口ビジョンの基本は国勢調査なので外すわけにはいかない。説明を加えながらおこなっていく」
・原案全体に対して委員から「街のにぎわいが数字的に達成できているというが実感が伴っていない」「戦略を見ても具体的に何をするのか見えない」「高齢者人口はすでに41%、危機感を持つべき」「この戦略内容では、あえて月形町を選ぶ行動につながらない。思い切ったことをやるべき」「教育関係や教育環境に力を入れては」「目に見えない住民活動(人間関係)を前面に出すような計画に」「各種施設が住民財産だと思えるようにする」「町外から町内の職場に通勤する人を定住化させるには、当事者の意見をどう吸い上げ計画に盛り込むかが重要」「話し合いの時間がもっとほしい」
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《私の所感》

・審議会では、町民目線の活発な意見が次々出されていました。これら委員の意見がどれほど盛り込まれるのか・・・ 次回(12月)の審議会が楽しみです。とはいえ1月には答申するスケジュール。議論はあと1回で大丈夫? このスケジュール管理がいつも不満です。

・月形町の人口を語るとき、刑務所の存在がネックになっています。国勢調査では人口に受刑者が含まれ、それが国の様々な分析の基礎になっているから。受刑者の多くは20〜40代の成人男性で約1000人。住基人口が3200人の町に、働き盛りの男性が1000人も上積みされるのだから「働き手がいる」「若い女性がいれば出生率が上がる」とされるけれど、現実には高齢化率41%で地域活動も職場も「担い手不足」が深刻な危機的状況なんです。
人口ビジョンは町の未来を見据えるために作るものなのだから、実態を惑わすデータや分析は必要ない。もしももしも必要なのだと考えるなら、もう少し作り方を工夫すれば良いのに。今回作られた資料では、この事情に精通した人でない限り危機感を共有できないので。

・町長が冒頭のあいさつで「弱い人の立場に立って・・・」といつものフレーズでお話しをされたのだけれど、だとしたら資料や各種計画の作成にも配慮を。それこそがトップの仕事だと思ってます。

・第2期総合戦略の具体的施策には、なぜかハコモノ建設と子育て世代への補助金バラマキが目につきました(言葉が悪くてゴメンナサイ)。審議会が求めた「第2期の重点施策(町外からの通勤者・通学者の移住定住、子育て世代の移住定住等)」が、ハコモノやバラマキで達成できるとは・・・ 私には思えないです。原案はアンケートを基に役場内部の組織で作成されたのだけれど、これが町民の声なの? アンケートを読んだけど・・・ あそこからここに来るのかなぁ? 人口ビジョンで人口減少の厳しさを共有できたと思っているのに、それがハコモノ建設につながるとは意外です。

2019年11月20日

赤い人・農業者・大学でつながって・・・【村上ご夫妻来町】

昨日の午前、天気が荒れる前の隙を突いて深川から村上はるみさんと誠さんご夫妻が月形に来てくれました。
 
今回の来町は、はるみさんが吉村昭著「赤い人」を読んだというFacebookの投稿がきっかけ。「それならぜひ樺戸博物館を見て」と誘って話を進めたもののなかなか予定が合わなくて、冬季閉鎖(12月1日〜3月中旬)間際にようやく実現したのです。
とはいえ天候の悪化も気になるし、仕事の関係もあって滞在時間は3時間ほど。すでに根雪の様相から見られるところは限られてて、樺戸博物館を中心に囚人墓地や石狩川頭首工、うちの圃場などの案内とランチで終わっちゃいました。
 
はるみさんと私は随分前に農業関係の勉強会で知り合って意気投合。で、色々話していたら・・・ 夫の誠さんが同じ宇都宮大学農学部の同級生だったことが判明! 卒業アルバムにはお互い若かりし姿で載っていたのですが、意識して合うのは今回が「はじめまして」。お互い卒業してから30年も経過していると当時の面影はない(笑)に等しかったのですが、同じ時代を同じ所で過ごした縁で初対面ながら話が弾みました。
 
はるみさんも誠さんも北海道農業士。二人で米農家をしながら大学進学向けの学習塾経営&講師もしてるんです。他にもそれぞれ地域活動や農業関係の役職もやっていて、ひょうひょうとした雰囲気とは対照的に人と人との関わりの多い仕事をこなし、いつ寝ているだか?という活動量にビックリ。とても刺激的で楽しい時間になりました。
 
またいつか、季節のいいときに遊びに来てね。
私も雪が降らないときに遊びに行くね♪

2019年11月14日

懇談中心とは言うけれど、説明の大部分が口頭で伝わっていない。【町政懇談会報告】(2)内容

今年の町政懇談会のうち「町からのお知らせ」部分の内容です。
資料なし(口頭)で説明された内容が大部分だったので、概要のみお伝えします。
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町からのお知らせ
 
■新聞報道された件について:堀副町長(口頭)
 
《1.町立病院での誤投薬事故》
・11月9日の北海道新聞に掲載(11月8日に全員協議会で議会に報告したことから、傍聴した記者が記事にした。)
・9月26日(木)の時間外に小学生女子が蜂に刺されて受診。医師から点滴と投薬の指示があり看護師が対応。点滴後に抗ヒスタミン薬と降圧剤を誤って処方した。(翌朝、母親から女子児童に手足のしびれや視野狭窄の症状があると連絡をうけ、調査して判明)
・女児宅への謝罪や損害賠償の対応をしている。
・町立病院では再発防止策を検討し実施している。
・母親から「大きな話しにしないでほしい」との要望から、今回のような対応になった。
 

《2.月形刑務所元受刑者から、国と町が提訴された件》
・10月31日に北海道新聞に掲載(「月形の受刑者急死 遺族が国と町提訴 東京地裁」 2017年に男性受刑者が急死したのは、刑務所と搬送先の月形町立病院が適切な対応を怠ったためだとして、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。)
・町は、新聞報道で初めて提訴された事実を知った。まだ訴状が届いていないので新聞報道以上のことはわからない。
 
 
■月形町の主要事業について:企画振興課長(口頭)
 
《1.第4次総合振興計画と創生総合戦略》
・今年度は振興計画の前期最終年であり、第1期総合戦略の最終年。令和2年度の後期計画や第2期計画に向けて作業を進めている。
・総合戦略で人口ビジョンを作ったが、人口減少は進んでいる。
 
《2.地域拠点化施設(バスターミナル複合施設と皆楽公園再整備)》
・現在、審議会で検討中。バスターミナル複合施設は年内(12月まで)に方向性が見え、その後に皆楽公園も検討し、年度内(来年3月まで)に提言が出る。
 
《3.新こめ工房と集出荷施設》
・来年度に2つの施設を建設することに決めた。
・金額の説明(14億円・・・等、細々した数字を読み上げていたが書き取れない)
 
 
■JR代替バスについて:企画振興課参事(資料あり)
 
・運行事業者、運賃、運行路線とバス停留所の位置、運行ダイヤについて資料(町報11月号と同じもの)を使って説明
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《私の感想》
上記が町からの説明事項だったのですが、どうして資料を作らず口頭で説明したのか? とても重要な内容が含まれていますし、金額等は言葉で聴いてもわかりません。「町民に説明した」という事実さえあれば良いのか?と勘ぐってしまいます。
 
「町立病院での誤投薬事故」については、私が全員協議会を欠席したため、町側からの説明をこの場で初めて聴きました。この事故は女児とその家族が当事者であり「大きな話しにしないで欲しい」という要望があったことから今回の対応になったとのことですが、事故の状況から見れば「いつでも誰にでも起こりうる事故」であり「全ての患者に関係する事故」です。なので、事故を起こした町側としては、一刻も早く謝罪と対策を公表するする必要があったのではないかと私は考えています。
このような重大な報告が議会になされたときに欠席してしまったことを反省しています。申し訳ありません。(議会事務局から、全員協議会の要点報告書が届いていて、当日議員から「町から町民に、早急に報告を」との要望も出ていました。)
 
それから
昨日の対象地区にはバスターミナル複合施設の候補地も含まれ、その住民の方が参加していました。懇談会後「私の住んでいるところがどうなるか、話しが聞けると思ってたんだけれど・・・。何にもなかったね〜。どうなるんだろう」とガッカリと不安の両方を抱えて帰られました。思いはあっても発言できない現実にどう対応するか・・・大きな課題だと思います。


最後にもう1つ。
JR代替バスの運行ルートと停留所の件。
月形町では「国道を走る」を前提にバス停留所を検討してきましたが、当別町には「町道を利用した自由乗降区間」があることがわかりました(※)。国道停留所の設置が難しい北農場地区のことを考えて、皆楽公園から北陽団地/刑務所まで、裏の町道を通るルートに変更し、自由乗降区間にしてはどうかと提案しました。1つの意見として取り上げてくれるそうです。

※ 議員向けには10月6日の常任委員会で説明を受けましたが、その時も同様の資料が配付されていました。ただ「自由乗降区間」に全く気づいていなかったので、今回「説明を受けていない」と発言しました。実際は「資料は提示されていた」ので、私の認識違いです。申し訳ありません。

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