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 議会の使命は二つ挙げられます。

 その一つは、地方自治体の具体的政策を最終的に決定することです。もう一つは決定した政策の運営を批判・監視することです。

 議会は、「言論の府」といわれるように、議員活動の基本は言論であって、問題は、すべて言論によって決定されます。このため、議会においては、特に言論を尊重し、その自由を保障しています。

 「議会は、自治体の最高決定機関」であることから、首長(町長)と議会とは対等の立場にあるべきですが、現実には首長側が主導権を握る仕組みになっています。国の地方分権改革で多少改善されてきてはいますが、首長>議会の構図はまだ解消されていません。

 月形町議会においてはより一層、町長>>議会となっています。町側も議会側も、多くの場面で「前例・慣習」等過去に囚われているために、町長と議会を対等にしようとする時代の流れを受け入れられずにいるからです。

 これを最も顕著に感じるのは、「議案の否決=町長の不信任」という感覚です(ブログ:2009年1月18日記載)。この感覚を優先するが故に最高決定機関である本会議で否決や修正される議案はなく、議会の強い意志を示せず曖昧な関係になっています。また、事前の協議や根回しが重要度を増してしまい、町民に対して審議過程を明らかにできない場合があります。

 しかしながら、少しずつですが変化も見えます。審議の過程を分かり易くすること、透明化すること、自ら広報することで、議会の存在意義を高める動きがあります。私が議員になる少し前に行われるようになった議案審議の一問一答制や議事録等のインターネットによる公開はその第一歩でした。

 そしてこの4年間では、議員同士が自由議論する「全員協議会」を含む全ての会議が傍聴可能になり(平成20年12月~)、議会が主体的に議会の様子をお知らせする「議会だより」が発刊され(平成22年8月~)、一般質問においても「提案型」の質問が認められるようになってきました。

 兼業を前提にした議員の集まりである町議会は、将来的にも町長と全くの対等になることは難しいでしょう。しかし、町民のみなさんに納得し信頼される議会は作れます。議員それぞれが資質を向上させ、審議を尽くし、その過程を透明化することで、納得と信頼は生まれるからです。

 変化が激しく、多様な価値観の時代である今こそ、議会に最も求められていることだと感じています。

2011年4月12日
宮下裕美子

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