2007年09月25日

2007年度地方自治土曜講座 6月30日第2回講座

テーマ『市民の安心、安全をどう守る ーー自治体福祉政策の課題』

■第一講「医療・福祉制度改革と市町村の役割」 新潟大学法学部教授 加藤智章氏
・年金=規模の利益、できるだけ大きい方が良い
・医療や介護=小さなレベルできめ細かく。組織体としては小さい方が良い

・日本は世界の中で比較的早い段階で健康保険の制度を取り入れた。
 その後、制度改正を進めるうちに複雑になっていった。
・制度構造の急速な変化(1.総人口減少と少子高齢化、2.非正社員化)により
 他の国では経験していない問題が発生 → 新しい制度等の必要性

■第二講 「北海道における医療と介護問題ー自治体の課題をめぐって」
                北星学園大学社会福祉学部教授 杉本直人氏 
・北海道の医療、介護などの現状報告
・小規模多機能型居宅介護のモデル紹介

■第三講 事例発表「行政と社協が連携した地域福祉ー権利擁護事業」
                南富良野町保健福祉課課長補佐 東 啓二氏
・町の現状(過疎化、高齢化)から、地域福祉を担う社協への支援が不可欠
・行政が地域福祉計画を、社協が地域福祉実践計画を策定し、役割を明確化
  → 地域福祉のソフト面の充実を計る
・成果事例として権利擁護事業(南富良野町生活サポートセンター)

■第四講 パネルディスカッション「地域に根ざした医療・福祉とは」
 司会)   杉本直人氏
 パネリスト)加藤智章氏、東啓二氏、白戸一秀氏(北海道社会福祉協議会事務局次長)

・これからの社協の方向性は、個人のニーズを中心に社会的な援助を組織化すること
・「公私分担」から「地域協働」へ、住民視点の地域福祉で
・東京(中央)の論理と、過疎地、地方、中山間地の現状とは違いがある。
 ニーズをしっかりつかめ。地域の中での協議が大切だ。
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医療・福祉・介護は地方の小さな自治体にとってはとても重要な事項ですが、制度が複雑なので何ができるのか、どこをどのようにすればニーズに合った施策ができるのか、戸惑うことが多々ありました。そんな中、今回の講義の中で南富良野町の実践例が報告されたり、後期高齢者医療制度の話題が出たり、私にとってタイムリーで(今年から国民健康保険運営協議会委員になったので)興味深い講座でした。

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