2008年10月18日

第56回北海道女性議員協議会(DIG・その1)

2日目の記念講演会は、北海道教育大札幌校准教授 佐々木貴子先生による講演&ワークショップです。

佐々木先生は「防災の視点から まち育て、人育て」をしようと、DIG(ディグ:Disaster(災害)Imagination(想像)Game(ゲーム):災害図上訓練)の手法を用いて、まちの力を高める活動を積極的に展開しています。
道内各地で講演会を行い、それをきっかけにDIGによる防災に力を入れた自治体が数多く出てきました。例えば江別市・岩見沢市では消防を中心に、十勝管内や深川市では保健師さんが中心になって取り組み、「防災予防」を意識してまちづくり、人づくりがなされています。

今回の記念講演でもDIGをより理解しやすくするために、江別消防署から3名・岩見沢消防署から2名のファシリテーター(講習を受け取得した資格。DIGが滞りなく進むよう助言する役)の方々がボランティアで参加、DIG演習資材(地図、フィルム、マジック、付箋、シール、資料他)準備にもご協力いただきました。ありがとうございました。

さて、DIGの講演&ワークショップは以下のように行われました。
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【1. お誕生日ゲーム(アイスブレーキング)→ グループ分け 】

◆初対面の人達が打ち解け、その後のワークショップが円滑に進むように、コミュニケーションを取るゲーム
◆佐々木先生を先頭に(1月1日として)お誕生日順に右回りで並び、円を作る(佐々木先生が12月31日にもなる)。この時、会話はしない。身の回りのものを使ったり、ジェスチャー等で意思を伝え合う。
◆並び終わったら、最初の人から順番に自分の誕生日を言う(確認作業)
◆テーブルの数に合わせ順番に番号をかける。同じ数字の人が集まりテーブルに着く(グループ分け)
◆この一連の作業で全員声を出す機会が回ってくる。コミュニケーションしやすい雰囲気ができる。


【2. 災害シミュレーション】

◆グループ内で自己紹介
◆「あなたなら、どうする?」
 佐々木先生からの指示に従い、与えられた設定ごとに考えたことを付箋(ポストイット)にメモする。
 (1) 震度6の地震発生。直後の行動を3つ書く
 (2) 地震発生から3時間後の行動を3つ書く
 (3) 発生から12時間後、避難所に行くことになった。家を出るときにすることを3つ書く
 (4) 同じく発生から12時間後、避難所へ持っていくものを5つ書く
◆模造紙を4分割し、設問(1)〜(4)の場所を作る。各人の行動等が書かれた付箋を分類しながら貼り付けていく。同じ内容のもは重ねる、○で囲む等、グループ内で話し合いながら解りやすくまとめていく。
◆どのような考えが出てきたか発表(情報の共有。気づき)


【3. 地図上訓練】

◆地図の上にマジックで印を付けていく
 ・自宅(ピンクで塗る)
 ・避難場所(青。広場のようなところは青で囲い、建物があるところは塗りつぶす)
 ・病院(緑:一般病院は囲む。歯科は塗りつぶす)
 ・コンビニ、スーパー、食料品店(オレンジ)
 ・災害時要支援者のいる家に色別のシールを貼っていく
  (赤:妊婦、青:一人暮らしの高齢者、緑:寝たきりの人、オレンジ:障がい者・・・)
 ・交通渋滞が起きる交差点等に×印を入れる
◆自宅から避難所までのルートにマジックで線を引く(×印は通れない)
◆避難時の問題点を話し合う
 ・要支援者の介助は?

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