2008年12月20日

でんきを作ろう & キャンドルナイトIN月形

今夜のキャンドルナイトはこぢんまりとではありましたが、なかなかどうして、素敵な時間を共有できました。
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【第一部 でんきを作ろう】
様々な『新エネルギーによる発電』のデモは見応えがありました。その中で私が興味をひかれたのは・・・

『燃料電池(水素を使って電気作る)』
◆今回は、水素を得るために水を電気分解するところから始まりました。手動式の発電機を回し続けると、装置から気泡が、ポコ・・ポコ・・ポコ・・。水素ができている!!(直接水素を確認してはいませんが、発生量が2:1で化学の実験通り。)
◆容器に貯まった水素がチューブを伝って燃料電池へ。しばらくすると・・・・・燃料電池に繋がれたプロペラが回り出して、発電しているのが確認されました。  
◆今回は手動の発電機を使ったのですが、現在実用化されているモデルとしては、風力発電で水を電気分解し、水素を作り出します(エネルギーを水素の形で貯蔵する)。その水素を使って燃料電池で(欲しい時に)発電、あるいは水素自動車等で利用。

温度差発電
◆セラミック版の間に半導体を挟んだパネル(熱電変換素子)が電気を作り出します。
◆今回は2つのモデルで発電の様子を見せてくれました。
・温水と冷水・・・大がかりな装置でのデモ。温度差がある程たくさんの電気ができる。
        「温泉」と「水」等で応用可(モンゴル、鳥取県の温泉で実用化されている)
・手の平と氷・・・手の平にパネルを乗せ、その上に氷入りの容器を置く。
         体温と氷との温度差により、プロペラが回る。
        (手が冷たい私の場合、プロペラが一瞬クッっと動いただけでした。)
◆このデモは、岩見沢市の有限会社インタースフィアが手弁当で行ってくれました。大がかりな装置の準備や資料なども用意していただき、とても見応えがありました。ありがとうございます。

開始時間めがけて来てくださった女性グループのみなさん、子ども連れのお母さん、それに子供たちも、ご来場ありがとうございました。参加された方は皆、デモや実験を興味深く見入ったり、やってみたり、「省エネ」をモチーフにしたカードゲームやカルタも楽しんでたようでした。
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【第二部 キャンドルナイトIN月形】
会場の福祉センター玄関前にはスノーランタン、会場には蜜ロウキャンドル。素直に「きれいだなあ」と思える光景の中で、ゆったりとした時間が流れました。

影絵『ハチドリのひとしずく』と『つづきの物語』
◆ハチドリのクリキンディが、たったひとり、水を運んで森の火事を消そうとするお話しです。
第一部の時に「自転車をこいで自力発電で貯めた電気」でランプを付けて影絵をしました。弱い光のランプしか点けられなかったのですが、それでも暗い夜の中では充分影絵を楽しむことができました。
◆『ハチドリのひとしずく』のお話しは途中で終わってしまうので、その『つづきの物語』を小学生から大人まで6人に考えて貰いました。同じ話を聞いても『つづきの物語』はそれぞれ。たくさんのクリキンディが登場してきたり、神様が罰を与えたり、森を再生するために木の実を植えたり・・・。北海道の自然や風土に関係したお話しに広げてくれた人もいて、ほのぼのと楽しい時間でした。
◆途中に『飛べ飛べクリキンディ』の歌を合唱したりもしました。ギターや拍子木、手拍子、そして歌声にキャンドルの灯り・・・非日常の雰囲気に恥ずかしさも薄らいで、気分を盛り上げてくれました。
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「でんきを消してスローな夜を」という呼びかけで始まったキャンドルナイトに、今回は「でんきを作ろう」というテーマを持ち込みました。掟破りではありますが、「でんき」を知って「でんきのある生活を見直そう」という意図でした。

日常何気なく使っている「でんき」、コンセントに差し込めば最も簡単に得られるエネルギー、でも実際に自分で作ってみようとすると、どれ程大変で労力のいることか・・・。自転車での発電で参加者の誰もが感じたことと思います。

それから新エネルギー、どれもその発想と技術に感心するばかりではありましたが、作られる電気の量は装置の割りに少なく、安定的に電気を得るのは大変なのも実感しました。既存の発電所(火力、水力、原子力など)のように実用化となれば、きっともっと効率よく電気を取り出せるシステムになるのでしょうが、そこにたどり着くまでには相当の時間を要しそうな感じを受けました。

エネルギーの変換を重ねて生まれた「でんき」、大事に使っていきたいと強く思ったキャンドルナイトでした。

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