2009年02月18日

「しろくまちゃん遊びの広場」視察

今日は午後から、花の里保育園内子育て支援センターで行われている「しろくまちゃん遊びの広場」を個人的に視察してきました。

「しろくまちゃん遊びの広場」は2歳から就学前の幼児とその保護者を対象にした子育て支援事業で、親子で楽しめる遊びや同年代の子どもとの交流の場の提供、保護者の情報交換や悩み相談などを目的にしています。平成20年度は5月〜2月まで計18回開催され、今日が終了式でした。
開催日ごとに参加者を募集(定員15名)していますが、年間を通じて参加する親子が多いようです。今日の参加者は対象児童9名(+お母さん9名+対象児童の弟妹数名)でした。

sirokuma2.jpg今日の「しろくまちゃん遊びの広場」メニューは
◆おあつまり・・・子供たちの気持ちを集中させるための手遊びやお話し
◆ゲーム「あくしゅでこんにちは」・・・お母さんと一緒に、お友達と交流
◆先生たちからの出し物「しろくまちゃんのさよならさんかく」・・・OHP影絵
◆園長先生から修了証書のプレゼント

sirokuma3.jpg全体で1時間ほどでしたが、担当の先生(二人)が元気で優しい声かけで全体をリードし、子供たちを集団の世界に引き込んでいく姿が印象的でした。そのパワーで、最初は緊張して人見知りしていた子どもも最後には元気な笑顔でお友達とはしゃいでいて、こういう経験を通して大きくなっていくんだなあと、自分の子育て経験を思い出しながら眺めていました。

参加した子どもやお母さんにとっても、支援側にとっても、人と人とのつながりのきっかけ(あるいは更なる発展)になっているように思いました。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

この遊びの広場に集まったお母さん方に「これをどこで知りましたか?」と尋ねたところ、多くの人が「お友達から教えてもらって」と、『口コミ』での情報伝達が大きな役割をしていました。確かに子どもに関する情報は、『信用』が何よりなので、文章よりも口コミなのは分かります。

でも、この『子育て支援』って育児に不安を持っている保護者や、育児情報に乏しい人に情報提供するというのも目的の重要な部分だと思います。その人たちに『口コミ』で「しろくまちゃん遊びの広場」の存在は伝わっているのでしょうか? 
私の経験や書物からも、子育てに悩んでいる人は外界との接触が薄かったり、人間関係が希薄な人が多いように思います。その人たちに『口コミ』は届くのかしら? 

今「しろくまちゃん遊びの広場」の告知はチラシが中心ですが、以前のように町報に折り込んで全戸配布されているのではなく、役場と保健センターと図書館に置いてあるだけです。それも必ずしも目につくところではない所に。

こんな風に書いていると
「必要と思う人は自分から探してでも来る。だからそこまでする必要ない!」
と誰かに言われそう・・・ですが、インフルエンザに罹ったときに誰かに看病して貰うように、もしくは落ち込んで辛いときに友達が「どうしたの」って気にかけてくれた嬉しかったように、弱っているとき、不安なときは周りの『ほんの少しのおせっかい』が必要なんじゃないかと思います。


月形町の特に若い世代は他所から移り住んできた人が多く(公務員等の転勤族や、各種福祉施設の職員等)、若い世帯だけで公営住宅に住んだり(新しい公営住宅は隣近所という意識が薄い)、子どもの数が少なくなって子どもを通した付き合いの幅が狭くなったり・・・現代の子育て(特に子どもが小さいうち)は孤独で不安なときが間々あります。
社会の状況変化に対応した施策が求められているのではないでしょうか。この「しろくまちゃん遊びの広場」のような取り組み(=子育て支援事業:他に子育て講演会、子育て相談)がもっと周知されることが必要と思いました。

comments

コメント・フォーム

(ゆみこの日記 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

コメント・フォーム

▲TOPへ戻る