2013年05月05日

ゴールデンウィークの一コマ【経験と知恵が生きる職業】

ゴールデンウィークも終盤。こどもの日の今日、やっと一息つける暖かさになってきています(午前11時現在 8.4℃)。

4月に入っても続いていた寒さはゴールデンウィークといえども容赦なく、低く垂れ込める雲と時折降る冷たい雨。最高気温も5℃止まりの毎日でした。

今日は早朝には青空も見え、久しぶりに気持ちが晴れるひとときでした。時間を追うごとに雲が出てきていますが、午前中は風もなく刻々と気温が上昇。今日は何度まで上がるかな〜?
もっとも、夕方からは雨の予報で、明日の午前中までは続くそうです。

写真は今朝、うちの圃場で撮影したもの。
手前のツクシ(スギナ)、昨日までの数日間は地面ギリギリにちょこんと頭だけ出して、まるで玉砂利を敷いたような雰囲気だったんです。でも今日の暖かさに誘われて、一気に背丈を伸ばしたもよう。春に敏感ですね〜。

それから、奥の畑の一部にはまだ雪が残っています。ここは冬の間、越冬ハウスを除雪した雪を堆積していたところ。融雪剤も散布していますが、しぶといですね〜。

月形町の現在の様子ですが、田んぼや畑などは完全に雪が融けましたが、低地・北斜面・側溝・雪捨て場等にはまだ随分残っています。もちろん周辺の山々にも。例年よりかなり遅いです。

「卵が先か、鶏が先か」ではないですが、周辺に雪が残っていると空気が冷やされ気温が上がりません。気温が上がらないから雪も融けない・・・ 
ふ〜、卵が先でも鶏が先でも良いから、現状打開して欲しいものです。

こんな状況ですが、我が家の農作業はゴールデンウィーク中に着々と進んでいます。

こちらの写真は、お盆用輪菊の定食風景。挿し穂といいます。

親株から採ってきた菊の穂(先端に成長点を持つ菊の枝)を地面に直接差し、「ちちんぷいぷい」とおまじない・・・じゃなくて、発根剤や殺菌剤などの力を借り、温度と湿度を管理していくと、約2週間で根が出てきます。その後は菊の生長パターンに合わせ環境を整えることで、予定の日に花を咲かせることができます。技術と観察そして手間によって収入を得る「農業の基本」ですね。

菊作りを始めた20年程前は、教わったとおりにやっても失敗続き。反省と調査、新規技術の導入等チャレンジを続けていくうちに、いつの間にか、気を張らなくても予定した日に予定した花を咲かせられるようになりました。それに省力化も。
始めた頃は躰も頭も心もきつかった菊作りですが、今は楽しみになっています。

もちろん途中には「あれ、まずったかな?」と思うような事態が起きることはありますが、すぐにそれなりの対処ができ、結果には影響がないレベルに。まさしく経験ですね。

『経験や知恵が生きる職業』『経験や知恵を活かす社会』が理想です。

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