2014年01月28日

その3)協働とは何か?【これからの月形町の幼児教育を考えるための勉強会】

20140124b.jpg《その1》《その2》に引き続き、
「これからの月形町の幼児教育を考えるための勉強会」の報告。これで最後です。

このブログを読んだみなさん、当日参加者のみなさん、ぜひコメントをお寄せください。
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【その他】・・・全体を通しての質疑および意見
質問》
Q 認定こども園になると入札になるのか? 障がい児のことも認識しているか?
A 色んな要望はあると思うが、認可保育所から認定こども園への切り替え時、タイプによっては今まで通りの指定管理ができないかもしれない(調査中)。何を次の教育の場にするのかによっても変わる。新たな施設になれば内容も変わるので、公募などもあり得る。今まで通りにはならないだろう。やるとすれば、質が高くて安定的に継続してやっていけるものを提供する。

Q 今回「子どものため」というのが感じられなかった。不満な思いが強い。
3歳児を抱えている保護者だが、大谷幼稚園があるうちは我慢しなければならないのか?
このことで町外に出て行った家庭も、出て行くことを検討している家庭もある。現状を知っているか?
A 今の方針は「ご理解いただきたい」ということ。みなさんのご意見は持ち帰って検討するしかない。町外に出て行った家庭のことは、私たちは知らない。

意見》
■役場は過疎化の問題から入っていかなければならないのでは? 
若い人が出て行かないように、若い人が来るようなまちづくりをしていくべき。子ども達に良い環境を作らなければ過疎化に拍車が掛かる。もっと子どもに予算を使っても良い。

■役場ばかりを攻めてもダメ。議会が特別立法すればいい「月形町の特殊性を踏まえた幼児教育のあり方」について議員立法すれば役場は仕事をする。議員にはもっと頑張って欲しい。

■今日の話を聞いて、子どもを主体にしていないと感じた。
町は転居のことを知らないといったが、転居するかもしれないという危機感が必要。

■3歳児を持つ保護者だが、最後の1年が曖昧で何も考えていないと感じた。もう少しこの子の気持ちを考えて欲しいと思った。検討をお願いしたい。

■花の里保育園に通っている保護者が出席できる時間に、事後報告でない説明会を開いて欲しい。認定こども園ともなれば花の里保育園も関係してくることなので、ぜひ開催して。

■勉強会に役場が来ると聞いて、何か決まりつつある話が聞けると期待してきたが、今までと状況が変わっていないことにガッカリした。今いる子ども達のことをもっと考えて欲しい。

■2年前、認可外保育施設に入りたいと直談判したが、その時と応対(説明)が同じだった。もう少し子どものことを考えて欲しい。

■時間はあっという間に過ぎてしまう。きちんとした話し合いを進めて欲しい。みなが納得できる施設ができることを期待する。

■良くしようと検討しているのは理解するが、保護者も不安なので、早く決めて欲しい。

■小さい子供を持っている親は不安。子どもと保護者を第一に考えて欲しい。町長も毎回「未来の子ども達のために」と言っているので、ぜひ未来の子ども達のことを考えて欲しい。

■不安で不安でしょうがない。大谷幼稚園があるうちは大谷幼稚園に行かなければならないということか。でも、3歳児は最後の1年はどこかに行ってくださいとのこと。ご理解くださいというけれど、理解に苦しむ。ここをもう一度よく考えて欲しい。

■狭間になる子どもの保護者だが、認定こども園になるにしても、どのような状況になるのか早く知りたい。なるべく早く決定して、常に情報提供して欲しい。

■引っ越してきたばかりだが、幼稚園もなくなるし、小児科もないので、月形町に住めるのか心配。

■閉園が決まっている幼稚園にこれから2年間、子どもを入れることに不安が残る。
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【勉強会を終えて・・・私の感想】

この勉強会は、4人の保護者がが立ち上げた「月形町の幼稚園教育を考える会」が企画したものですが、その企画意図は、来たるべき「保護者の意見を聞く会」で役場側ときちんとした意見交換をしたいということから出発しました。感情的なぶつかり合いでなく、意見交換をする。そのために基本の仕組みや月形町の現状を知りたいと。その発想が素晴らしいと思います。

私は12月定例議会のあとから約1ヶ月間、メンバーのみなさんの傍でお手伝いしながら、その活動を見てきましたが、今まで役場に働きかけをしたことなどない若いお母さんが、自分たちの企画を形にするために奔走する姿は驚きと感心の連続でした。

というのも、準備期間のほとんどが冬休み中で常に子ども連れの打ち合わせでした。小さい子ども同伴がどれほど大変かは想像できるでしょう。それから、打ち合わせの度に出てくるアイデアは、メンバーの個性と能力が相乗効果として表れた秀逸なものでした。そのエネルギーやアイデアに触れ、私も触発されたくらいです。

こうして出来上がった勉強会は、質問内容や構成は勿論ですが、会場の配置と参加者への配慮は素晴らしかったです。小さいお子さん連れのお母さんが参加しやすいように安全なおもちゃを準備したり、遊んでいる子どもを見守りながら話を聞くことが出来るように机を配置したり、会場に入りやすいようにポップを作ったり。2時間という長丁場にもかかわらず、参加者が最後まで勉強会に集中できたのは、たった4人によるアイデアの賜なのです

※ 写真は、会場後方に設置された子ども達の遊び場スペース。開会前に撮影したので落ち着いた雰囲気ですが、勉強会が終わる頃には「楽しくて帰りたくない」子ども達が続出!


このように、若いお母さん達が膨大なエネルギーをかけて開催した勉強会ですが、その意図や努力を役場側が理解していたのか・・・私には疑問が残りました。
事前の打ち合わせ情報が全ての説明者に共有されていなかったり、そもそも6人もの役場職員が来る必要があったのか(威圧的な印象を受けたのは言うまでもありません。役場が主催する説明会ではないので、担当部署毎に回答する必要があったのか?)、制度や仕組みを知りたいという参加者に対して、もっとかみ砕いた表現ができなかったのか・・・ 

企画意図を十分に理解した少人数の説明員と腹を割った話ができたら、どんなに理解が深まったでしょう。役場側が構えすぎたことでせっかくの機会が充分に生かされなかったのが残念でした。


今回の企画はまさに「協働」です。でも協働になっていなかったのも事実。
町長が常々言っている「協働を越えた共生のまちづくり」をどう実現させるのか、次に開催される「保護者の意見を聞く会」を楽しみに待ちたいと思います。
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月形町の幼児教育に関心のあるみなさんへ

今回の勉強会で、疑問は解決しましたか?
まだ疑問が残っていたり、もっと知りたいことがある方向けに、
私が主催する「幼児教育の解説会」を開催します。

といっても特別に会場を設けるのではなく、お友達等が集まったところに私を呼んでください。説明に伺います。場所はご自宅でも、町内の集会スペース(図書館、交流センター、萌木の貸しスペース、駅前ゆづき)等どこでもOK。時間も合わせます。
アットホームな雰囲気で、ざっくばらんに話しをしながら疑問を解決しましょう。

まずは、ご相談ください。連絡先はホームページのトップページから。
お待ちしています。

comments

今回の勉強会を企画したメンバーの斎藤です。
宮下さん、この度は本当にお世話になりました。ありがとうございました。
それから、勉強会に参加してくださった皆さん、この場をお借りしてお礼申しあげます。

今回の勉強会の内容を知りたいという方もたくさんいらっしゃったので
このブログを紹介したいと思います。
読んでいて、勉強会の時に受けた失望や後悔がまたふつふつと湧いてきました。
臨場感たっぷりでした(笑)

今回の勉強会の意図は
・お母さんたちの疑問を少しでも解消したい(私も含めて)
・月形町(役場の動き)が今どのくらい進んでいるのかを知りたい
でした。
役場の方に事前に質問内容を持って行ったときに
「ここが難しいんですよ・・・」
「これはまだ検討中で・・・」
という内容も確かに多くて、それでも話しているうちに
私たちの知り得ないいろんな縛りがあるということ、
役場も確かに動いているんだ、という実感、
そういうものを得ることができていました。
勉強会のたった10日前のことです。

それが当日は強固な壁でおおわれていて、
「何も決まっていない」「決まっていないけどご理解ください」
の1点張り…。

勉強会のために、かなり必死で勉強してきた私たちでさえ
「ぽかん」としてしまいました。
それが当日来た方々なら尚のこと。それが本当に残念で申し訳なくて…。

勉強会後、もうすべて丸投げにしたくもなりましたが、
落ち着いて考えてみると、そのつけは2年後の息子に直接かかってくる訳で。
私が今できるのはいろいろ見聞を広めながら、役場の動向を注視すること。
何かあったときに一緒に動ける仲間を見つけておくこと、なのかなぁ思っています。

宮下さんの勉強会、是非お願いしたいと思っています。
きっと何人か勉強会のその後を知りたいと思っている人もいると思うので。
また連絡しますので、よろしくお願いします。

  • 斎藤
  • 2014年01月28日 06:27

  •     

斎藤さん、コメントありがとうございます。

まずは、勉強会の企画と運営、お疲れ様でした。
色々不満も残る勉強会だったかもしれませんが、たくさんの人が同じ情報を共有できたことは大きな前進。課題がハッキリ見えてきましたし理解が深まった点もあって、確実に成果はあったと思います。

これを一つのステップとして、保護者も役場もそれなりに納得できる落としどころを見つけられたらと思います。私たちも子ども達も、これから先も月形町で暮らすのですから。

この問題をいかに解決するか、その道程は「まちづくり」そのもの。
私も町民の1人として「まちづくり」に参加したいので、これからも積極的に関わっていくつもりです。いつでも協力しますので、お声かけください。

  • 宮下ゆみこ
  • 2014年01月29日 01:16

  •     

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