2014年02月24日

議会と行政は似ているが違う【南幌町議会懇談会・栗山町議会報告会を視察】

20140220a.jpg「議会」と「行政」は違う・・・ 今は知っているし、理解している。

しかし、まだ私が政治や行政に感心のなかった頃、少なくとも20代は理解できていなかった。お恥ずかしい話しだが、本当のことである。

今回近隣の2つの議会の報告懇談会と報告会を視察して、「議会は何をするところ」で「何ができるのか」、改めて気づかされた。《議会不要論》が叫ばれる世の中だが、議会には行政にない「役割」と「できる仕事」がある。議会のことをもっと真剣に考え活用しよう。

そのために議員は本来の仕事を全うし、町民は議会を監視し要求し協力する。

議員の私が言うのもなんだが、議員は選挙で選ばれる。住民が選んだ人しか議員になれない。発言しない議員も、消極的な議員も、選ばれなければ生まれない。そして、選ばれている議員は町民を映す鏡で、議会は町民の縮図。議員が本来の仕事を全うすることで「まち」が変わる。
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唐突に書き始めましたが、今の気持ちを書き留めておきたかったので。解りにくかったらゴメンナサイ。

ここしばらく「月形町の幼児教育問題=大きな行政課題」に関わってきました。その中で、行政と町民の合意形成・政策形成に議員は何をすべきなのか、議員として何ができるのか、を常に考えながら行動してきました。今までは《一議員》として。
これからはいよいよ《議会》として取り組む場面になります。まずは予算審議の場で。

それとは別に、ちょうど良いタイミングで、他の議会の「議会報告会」を視察することができました。月形町議会ではまだ行っていない「議会報告会」。その差が、まさしく議会の差であり、町民の差なのだと思います。

以下は、南幌町議会報告懇談会と栗山町議会報告会の、私目線の報告です。
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【南幌町議会報告懇談会】・・・開催5回目(5年目)
20140215.jpg
日程]2月15日(土)午後2時〜 
    南幌ビューローにて
   (報告懇談会は全体で3日間、
     夜2回・昼1回。会場は2カ所)

内容]・10人の議員を2班(議長班、副議長班)にし、
   ・2つの常任委員会と議会運営委員会から、1年間の活動報告
    (各班に正副委員長が分かれて配置されているので、各正副委員長が対応)
   ・話題提供「医・食(職)・住を考える」
   ・自由懇談

感想]前年までは「議会報告会」だったが、より広聴の意味を強調するため「報告懇談会」にしたとのこと。私が視察した会の参加者は少なかったが、参加町民全員が思いの丈を存分に話し、それに対して議会側は真摯に対応していた。もちろん、議会では対応できない行政分野のことも多かったし、予算の絡むものあったので、解決できないことも多い。それでも仕組みを説明したり、検討課題として取り上げるなどしていたので、町民の皆さんは議会を身近な存在・頼れる存在として満足したのではないか。そんな雰囲気を感じた。
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【栗山町議会報告会】・・・開催10回(10年目)

日程]2月20日(木)午後2時〜 
   松栄団地集会所
 (議会報告会は全体で4日間・計12回。
  町内各地の身近な場所で、
    地域と相談し、昼か夜に開催)

内容]・12人の議員(定数13・欠員1)を
    3班に。各班1日1会場担当。
   ・配付された資料は4種類。
    ○次第書には「議会報告会とは?」と題し、7つの「場」であることを掲載
    ○議会報告会の本編(黄色の表紙)には、
     「議員定数と報酬」の基礎資料(変遷と推移、審査経過、比較・・・)
     「討論内容」・・・議案審議で討論のあった2件の資料(議会だよりより)
     「昨年の議会報告会で、議会に寄せられた意見や要望への処理と対応」
     「平成25年に提出した意見書」
     「町税の未収金」
    ○昨年の議会報告会に寄せられた「町への意見と要望」に対して、町の回答
    ○「栗山町議会議員定数と報酬のあり方について」パブリックコメントの用紙
   ・報告会の資料を参考に説明を進めるも、基本は町民の意見を聞くこと。
    議会側から話題を提供し、町民の発言を促していた。
   ・報告会の最後に「水道料金の値上げについて」の説明。

20140220c.jpg感想]やはり栗山町議会! 議会報告会に向けた事前の準備(資料作成、日程調整・・・)、報告内容、町民との対話、どれをとっても10年の経験とそれにより進化した[町民と議会の関係]を垣間見ることができた。皆さん[二元代表制]を理解し、活用していた。

私が以前視察したのは平成22年(第6回)議会報告会。その後の選挙で議員は入れ替わり、事務局も随分変わっている。しかし、議会報告会の精神は同じであり、資料や説明内容などは進化していると思う。また、ベテラン議員は議会の強みや仕事を十分理解した上で、議会報告会がそれを示す絶好の機会であることを体現するため、楽しむような雰囲気を作る余裕が感じられた。
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各議員は報告会ではスーツ姿でキメていても、普段着の日常生活も人となりも知られているから、お互い構えがなくて気軽な雰囲気で話を進められるんですね。議員は町民にとって身近な存在なのだと改めて感じました。もちろん、議会報告懇談会も報告会も、基本が「聞く姿勢」だから良い雰囲気ができているのかもしれません。

現状の議会の活動場所は役場ですが、役割は「町民側」です。だから「聞く姿勢」が必要であり「聞く前に情報を提供」しなければならない。「開かれた議会」であることが、議会が議会として機能していくためには必要不可欠。改めて認識しました。

月形町は「開かれた議会」も道半ばですし、議会が町民側であることを体現していない場面もあります。各議員が本来の役割を認識するところから始めなければならないかもしれません。

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