2008年07月24日

総務民教常任委員会(7/24)

本日、総務民教常任委員会が開かれました。以下に内容を列記します。
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1)月形町立病院の運営状況について

 いずれの自治体病院も経営が厳しい中、我が町の町立病院はどのようになっているのか、平成19年度の決算を中心に調査を行った。

◆利用状況
・入院・外来利用者数はともに前年度より延びている。特に入院(病床利用率90.2% → 93.3%)
 また科別内訳では(入院・外来とも)内科は減少傾向、整形外科は増加傾向。
・外来では婦人科、眼科、皮膚科は前年並み。理学療法科は整形外科と連動して増加。

◆収益的収入・支出
・収益的収入は利用者増にともない伸びている(約2,100万円)。
・収益的支出は約100万円の減少。
 特に材料費の減少(約740万)によるところが大きく、これは薬品の節減による。

◆当年度純損失は約3,450万円。減価償却費(約4,534万円)内に収まっており、
 前年度に比べ改善されている。

◆その他
・町立病院には療養型の病床はないが、町内にある特養・老人施設(愛好園、藤の園)には
 回診(週1回)しており、医療と介護の連携が図られている。町内は比較的恵まれた状態。
・町立病院の利用者の内、約8割が町内の人(2割は近隣から)
・医師の確保について:現状・・医師3人+出張医
           今後・・今のところ引き上げや削減はない

【総務民教常任委員会の議論】
・様々な観点でのデータ収集と解析が必要。それらを営業に繋げていける。      
・国保(または町の保健部門)と病院の連携は、もっと踏み込み深めていくべきでは。
・町立病院の経営状態が良いのか悪いのか、単純明快に示すべき。
・今後の展開として財政(良いとは言っても赤字)、医師確保、PR不足の解消、広域連携の中での月形町立病院の位置づけ、などを示していく必要があるのではないか。
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2)ぬくもり福祉券交付事業について

◆ぬくもり福祉券交付事業とは
・今年度から3ヶ年(H20〜22)計画で実施される事業
・目 的 :高齢者の外出支援、介護予防、健康増進、移動手段の確保。
・対象者 :70歳以上の町民(1,080人)
・助成額 :9,000円/人(250円券×36枚)
      ・保養センター(温泉)利用1回につき1枚のみ使用可
      ・ハイヤー等(はーとタクシー、社協福祉有償運送)利用の場合は使用枚数無制限
・予算額 :3,087,000円

◆利用状況
・交付人数(4〜6月):502人(対象者の46%)
・利用実績(4〜6月):保養センター・・215人(356,750円分)
           ハイヤー等 ・・128人(315,500円分)
・利用者の傾向:保養センター)男性
        ハイヤー等 )運転免許のない人、一人世帯の方、女性
・ハイヤー等の利用内容:病院への通院が最も多い。次いで買い物、温泉等。

◆その他
・[交付対象者×助成額]に対して予算がその約1/3になっているのは、前年度(高齢者温泉利用半額券)までの実績で算出したため。今後利用実績が伸びた場合、議会にはかって補正していく予定。


【総務民教常任委員会の議論】
・数少ない新規事業であるので、さらに利用促進をはかるべき。
・周知が充分でない可能性がある。冬場になって移動手段が必要になったときに再度PRしてみては。
・今後も注目しながら見守っていく
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【私の意見・感想(1)町立病院】
          
 月形町立病院は小さいながらもよく頑張っているのを感じます。特に私が感心したのは、薬剤費の節減です。以前の調査で「小規模病院では薬品のロスが大きい。一人の患者のために注射用のアンプルを開けたとしたら、残った分は廃棄しなければならない。」という回答を得ていたからです。
 今回の節減には、入院患者が増えたことによる使用薬剤の減少、外来で長期間分の薬を一度に出せるようになったこと、薬科情報の入手により薬品単価の低減等が功を奏したとのことですが、日々の努力の積み重ねが形となって経営に現れたことは素晴らしいです。

 それから、一般会計からの繰り入れ(負担金、補助金)は、交付税算定分(救急医療、不採算地域、高度医療・・)のみに限られ、町立病院が本来受け取れる分の補助金を一般会計を通して受け取っていることに他ならず、公的な病院としては何ら問題ないことです。また最終赤字が減価償却費内で収まっていること(不良債権化しない)も、良い兆候だと思われます。

 しかしながら、赤字は赤字。最終赤字3,450万円を少しでも減らし、黒字化できるよう利用者増に向けて努力して欲しいと思います。町内外へのPRはもちろん、既に利用されている方の満足度を上げるなど、今後も様々に工夫していただきたいと思いました。

 今回の調査の結果だけでなく、患者として町立病院を利用したり、先生方や事務局の方々とお話しさせていただいた中でも、病院関係者が病院経営に真剣に取り組んでいる姿を感じます。しかしながら町民には浸透していないかもしれません。地方の小さい病院であっても1.5次救急を目指して努力されている姿をもっと多くの人に知って欲しいと思います。


【私の意見・感想(2)ぬくもり福祉券】

 まだ事業が始まったばかりですが、ぬくもり福祉券のメリット(タクシー等、移動手段としても利用できる)を理解し、そのように使ってくださっている高齢者の方が福祉券利用者の半分もいるということに、一般質問で提案したものとして喜びを感じます。
 これからの高齢化社会は「移動手段の確保」が大きな課題になることは間違いなく、この事業が基礎となって様々に発展していけたらと考えます。今後の動向を注意深く見ていきたいと思います。

 余談ですが、この事業の交付対象者は70歳以上の方々で1,080人いらっしゃるとのこと。現在の月形町の人口がちょうど4,000人なので、実に1/4という数字に驚きました。こうなると、この70歳以上の方々には今以上に健康増進・維持に励んでいただき、様々な場面で活躍していただきたいと思います。
 そのためにも高齢者向けの健康維持活動に力を入れていかなければならないと考えます。町の保健部門と町立病院の連携は、こういった側面からも重要になることでしょう。

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