2008年08月31日

月形消防公設110周年 月形消防演習

本日午後2時から月形小学校グラウンドで「月形消防演習」が行われました。今年は公設110周年に当たるため、例年の演習(昨年度の演習参照)に加え、歴史ある腕用ポンプ操法が実演されました。

この腕用ポンプは、昭和9年に第2分団(札比内地区)に配備・使用されましたが、時代とともに仕舞われていたものを、公設100周年の時に修理し復活させたそうです。内部には真ちゅうのリング状ポンプが4つ入り、手押し棒を上下させる度に水を吸い上げ押し出すしくみになっているそうです。

 
この腕用ポンプを操作するのは、月形消防団から選抜された10名の「古式隊」です。通常の小型ポンプは4名で操作できるのに対して、動力の役目(6人)をするためにこれだけの人数が必要になります。皆、昔の消防服(刺し子の2重構造。空気をほとんど通さず、水を被ると火の粉が飛んできても燃え移らない。大変重い。)に身を包み、残暑厳しい中、汗だくで実演してくれました。

今回は同時に「半鐘」も打ち鳴らされました。この半鐘も昔、町内の「火の見やぐら」に設置され実際に使われていたものだそうです。半鐘は、お寺の鐘とは違って戦時中も召し上げられることなく地域を見守り続けていました。今では聞くこともない半鐘ですが、とても乾いた懐かし音色でした。
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消防演習を見る度、消防団員の方々の努力に頭が下がります。身近なお兄さん、おじさん、お姉さんが、それぞれ仕事を持ちながらも「いざ」という時のために訓練を重ね備えてくれていることに、頼もしさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

その若手団員の方が
「実際の火事の時、消防の職員が最大出力のホースの先を余裕をもって操作しているんですよ。俺なんて振り回されちゃうのに、さすがだなあと思いました。」
と話してくれました。消防団員から尊敬される職員、ここもまた良い関係ができていて嬉しく思います。

町に住む人みんなが、感謝と尊敬で結ばれていることが一番の安心・安全に繋がります。
やっぱり月形は「素敵なまち」です。

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