2008年08月30日

平成20年度 南空知PTA連合会研究大会 兼 月形町PTA連合会研究大会

今日の午前、上記の大会が月形町多目的センターで開催されました。南空知各地から約400名のPTAが参加し、日頃の子育てに役立てるべく講演と提言を聴講しました。

以下に私の印象に残った内容を記します。
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大会テーマ 『はぐくもう 21世紀に生きる南空知の子どもたち』
        〜 子どもとの心豊かな絆づくり 〜

講演『子どもの心が見えますか 〜健やかな成長を願って〜』
           北翔大学短期大学部教授 川村道夫氏


◆今の子供たちにとっての課題(求められるもの)
  ・やる気 ・頑張る気 ・人とのコミュニケーション力
 これらは大きくなってからでは育たない。小さいうちに身につけるもの。

◆子供たちはどのような問題を抱えているのか(大学生の場合)
 ・親から見放されるかも、という不安感
 ・何となくの生活 = 行動の理由が分からない
 ・自信がない   = 達成感を味わった経験がない
 ・すぐキレる   = 言葉のつなぎ方がわからない
 これらは過去に何かの経験があることに起因する(最近は親子関係にある場合が多い)

◆親の安定が大切
 ・心に余裕がない → 夫婦の関係が悪くなる → 子どもに影響

◆子どものサインを感じることができているだろうか
 ・子どもの気持ちになって理解しているだろうか
 ・サインは転がっている。そこに大人が視点を合わせられるかどうかがポイント
 ・聞くだけではダメ。聞く → 語る → (かかわりながら)待つ

◆子どもとどう向き合うか
 ・問題志向(問題を指摘する:○○ができていない ○○がダメだ)
   ↓
 ・解決志向(できることを見つけて励ます:ここまでできたんだね)

 ・3原則(認める、誉める、励ます)を大切に
 ・自分で考えさせる = 自分との対決
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提言『情報モラルの育成等について』
     北海道教育庁学校教育局学校安全・健康課主幹 小山茂樹氏


◆携帯電話は「ケータイ」
 ・子どもにとって携帯電話は通話のためではなく、コミュニケーションツール
 ・利用のほとんどは「メール」
 ・所持率:高校生9割、中学生6割、小学生3割
 ・「すぐ返信しないと!」という心理(都会では1分以内と考えている)

◆学校裏サイト
 ・文科省の実態調査 38,260件(2008現在)。実際にはこの10倍程度あると言われている
 ・世間で言われているほど悪いものばかりではない

◆問題の対処方法
 ・サブアドレスから来るメールの排除は、設定変更で対処
 ・チェーンメールは『全国webカウンセリング協議会』へ送信
 ・メール等での「いじめ」にあったら、「辛かったね」と共感。以下に相談
   北海道立教育研究所、北海道教育委員会、札幌法務局

◆良いユーザーとなるために身につけさせること
 ・判断する力(善悪、良識等を自ら判断する)
 ・自制心  (無料につられて問題を招く)
 ・責任   (最後は自己責任になる)
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講演、提言とも身近な話題であり、奥の深い話が聞くことができて有意義な時間を過ごすことができました。

現代社会における子育てには「心の安定」や「情報の入手」が必要で、そのためには「余裕」が重要な鍵を握るようです。最も大切な「余裕」なのに、子育て期間中に最も無くすのは「余裕」、因果なものです。
何も努力しなければ手に入れられないのも「余裕」。意識的に作り出さなければなりませんね。

親としてやらなければならないのは、自分と向き合い、大切にしなければならないものを取捨選択していく強い心を持つこと、だと思いました。

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